[SFC修行]ANA SUPER VALUE PREMIUM 予約/PP/キャンセルまで徹底解説

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ANAプレミアムクラス

出発空港では専用のチェックインカウンター・セキュリティレーン・ANAラウンジの利用・優先搭乗など、機内では大きなシートピッチによる足元の余裕・快適で多機能なシート・食事の提供、到着空港ではプライオリティタグによる預入荷物の早い受け取りなど、出発から到着までの全てに於いて普通席とは一線を画するプレミアムクラス。
プレミアムクラス利用に於ける予約・変更・キャンセルからメリット・デメリット、上級会員修行での有用性などを解説します。

Premium class (プレミアムクラス)とは

なにかとネーミングにプレミアムを付けるのが好きなANAです。
プレミアムチェックイン・プレミアムクラス・そして修行僧におなじみのプレミアムポイント。
そんなプレミアムだらけのネーミングの中で本命中の本命はもちろん「プレミアムクラス」
このプレミアムクラスは普通席利用者とは出発前から到着後まで、全てにおいて一線を画すサービスが特徴です。

プレミアムクラスのメリット

搭乗手続きから降機後までANA公式サイトが順序良く説明されています。

こちらを見れば一目瞭然なので深く解説しませんが、専用のチェックインカウンター・保安検査から始まり、預入荷物にはプライオリティタグが付けられ、時間までゆっくりANAラウンジで寛ぎ、搭乗を待つ人でごった返す搭乗ゲートでは優先搭乗で優遇され、機内ではゆったりできる座席に食事等のサービス、降機後バゲージクレームでは預入荷物が我先にと出てきてくれます。

上記のメリットに加え、SFC修行僧が敏感なプレミアムポイントの付与率が大きくなることも見逃せません。
プレミアムポイントの計算式は「基本区間マイル×クラス・運賃倍率×路線倍率+登場ポイント」ですが、クラス・運賃倍率の部分でスーパーバリュー(普通席)は75%に対し、プレミアムの割引運賃である運賃2(SUPER VALUE PREMIUM等)では125%と大幅増になり、更に搭乗ポイントが400ポイント足されます。
修行僧に最もポピュラーと言っても過言ではない東京(羽田)-沖縄(那覇)で比較してみると、スーパーバリューで1,476ポイントに対し、スーパーバリュープレミアムでは2,860ポイント2倍に近いプレミアムポイントが付与されます。
そして飛行距離が短いほど+400ポイントの効果が相対的に大きくなるので、ANA国内線最長路線である札幌(新千歳)-沖縄(那覇)では格闘PP数は普通席運賃7の1.85倍でしかありませんが、プレミアムクラスが設定される中で最短路線の大阪(伊丹)-高知では3.9倍にも及びます。

デメリット

デメリットとしては、良いサービスを受けるのだから当然ですが航空券価格が高額です。
国内線ですから最短で数十分・長くても3時間程度にこの価値を見出せるかどうかなかなか微妙かもしれません。

機材・路線によってプレミアムクラスが設定されないこともあり、いつでもどこでもプレミアムクラスを利用できる訳ではありません。
更に、プレミアムクラスが設定される機材・路線でも普通席と比べ極端に座席数が少ないので、プレミアムクラスの中では安価な航空券であるプレミアム28は予約の困難さが高いチケットと言えます。

修行僧にとっては大好物のプレミアムポイントが大量に付与されるのだから搭乗回数の削減・修行期間の短縮をもたらします。
ならば何をおいてもプレミアムクラスといきたいところですが、高額な航空券代はすなわちPP単価に甚大な影響を与えます。
路線によっては運賃7より運賃2の方がPP単価が良い路線も少なからずあるのですが、厳選したルートの構築なくしてPP単価の好転は望めません。

もう一点、修行僧の場合、このプレミアムクラスの機外でのサービスを永続的に受けられる為に修行しているわけですから、ふと「いつもプレミアムクラス乗ってれば修行しなくていいんじゃ?」と疑心暗鬼になるのです。
まぁ、現実はそんな財力がないから修行するのですが。

チケットの種類

プレミアムクラス搭乗の場合は以下の3種類+αの券種があります。

プレミアム運賃

定価のプレミアムクラスです。
修行僧はおろか、一般旅行者や出張利用でもほぼ使わない航空券と言えます。
ただし予約変更などは最もフレキシブルで、マイル・プレミアムポイントの積算率は150%と最大付与率というメリットもあります。

ANAバリュープレミアム3

運賃名称の最後に数字が記される形はスーパーバリューやバリュートランジットと同様の意味で、3が意味するのは「3日前までの購入で割引価格」というモノです。
バリューと名の付く運賃は例に漏れず定価運賃と比較して安価な反面、予約変更等には厳しい制限が課せられます。
マイル・PP積算率は125%になり、定価運賃よりやや低下します。

ANAバリュープレミアム28

上記のプレミアム3より更に安価になるプレミアム28ですが、予約変更等の厳しさはプレミアム3と同様に厳しく、更に購入期限も28日前までとなり予定がしっかり固まっている人向けと言える運賃区分です。
修行僧目線でみると、最も安いプレミアム運賃にも関わらず125%積算は変わらない為、このプレミアム28が狙い目の運賃と言えます。
ただし、全ての路線に設定される運賃ではない点にも注意が必要です。
この記事作成時点で発表されている価格表では、東京(羽田)発着の札幌(新千歳)・大阪(伊丹)・大阪(関西)・大阪(神戸)・福岡と札幌(新千歳)-福岡の6路線はバリュープレミアム28は設定されていません。

その他プレミアム運賃

上記の他に、プレミアムビジネスきっぷ(積算率150%)・プレミアム株主優待割引運賃(積算率125%)・プレミアム障がい者割引運賃(積算率150%)などがありますが、その中で一般的に修行僧が使えそうな運賃は、ANAカード保有者が購入できるプレミアムビジネスきっぷくらいでしょうか。
プレミアム28が設定されない路線や、搭乗直近で予約する場合など、定価よりは安くマイル積算率が高い利点を活かした利用方法を考えたいところです。

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各運賃の詳細

当ブログは修行の情報を発信するブログですから、各プレミアム運賃の中からSFC修行に向いているバリュープレミアム3・バリュープレミアム28について詳しく掘り下げます。
比較としてANAカード保有者が利用できるプレミアムビジネスきっぷ、定価のプレミアム運賃を交えて見ていきます。
ANAの運賃区分は「バリュー」の文字が付くと洩れなく購入期日や変更・キャンセルの制限が掛かりますので、特にその辺りを中心に解説します。

利用条件

プレミアムビジネスきっぷ以外の運賃は、特に注意する事なく「満3歳以上」しか条件はありません。
ですが、プレミアムビジネスきっぷは少々ややこしい利用条件があります。

プレミアムビジネスきっぷは、「ANAカード会員が同一路線を2回(往復利用、同一方向2回のいずれも可能)搭乗される場合に利用可能」となっていて、ANAカード保有者である事と同一路線の2回利用が前提の運賃です。

予約・支払い期限

プレミアムクラスの予約開始は基本的には355日前からです。
ただし、プレミアム3・プレミアム28に関しては、年に2回の一斉発売日以降となり注意が必要です。修行僧にとってはこの一斉発売日は予約合戦のゴングです。

購入・支払期限はプレミアム28は搭乗28日前まで、プレミアム3は3日前までですはが、定価のプレミアム運賃とプレミアムビジネスはなんと搭乗20分前までとなっています。

運賃区分 予約期限 支払い期限
VALUE PREMIUM 28 搭乗28日前まで 2日以内(予約日を含む)
VALUE PREMIUM 3 搭乗6日前まで 3日前まで(予約日を含む)
搭乗日の5日前~3日前 搭乗日の3日前まで
PREMIUM運賃 搭乗日の3日前まで 3日前まで(予約日を含む)
搭乗日の2日前~当日 出発時刻20分前まで
プレミアムビジネスきっぷ 搭乗日の3日前まで 3日前まで(予約日を含む)
搭乗日の2日前~当日 出発時刻20分前まで

変更

航空券名にVALUEの文字が付いた途端、変更やキャンセルが厳しく制限されるのはANA航空券の常です。

VALUE PREMIUM3および28は、予約の変更は一切できません。
仮に搭乗日に別の時間帯の便に空席があってもそれは叶いません。
しっかりと予定を立てられる人向けな運賃と言えます。

プレミアム運賃・プレミアムビジネスきっぷは予約変更が可能になります。
ただし、航空券名義・区間の変更はできません。
VALUE PREMIUMに比べ高額な運賃ですが、フレキシブルで使い勝手は勝ります。

キャンセル

キャンセル(取り消し・払い戻し)に関しても、VALUE系はお得な運賃故に厳しいキャンセルポリシーで、定価のプレミアム運賃やプレミアムビジネスきっぷは非常に寛容です。

払戻手数料

他の航空券と同じく、払戻手数料は航空券1枚(1区間)につき440円です。
プレミアムだから手数料も高額かと思いきや、これは変わりません。
プレミアムビジネスきっぷの場合は1組(2区間)同時に払い戻す場合は440円で済みます。

取消手数料

まず最も厳しいVALUE PREMIUM28の取消手数料です。

解約日取消手数料
航空券購入後から出発55日前まで取消手数料なし
出発54日前から出発45日前まで運賃の約30%相当
出発44日前から出発28日前まで運賃の約40%相当
出発27日前から出発14日前まで運賃の約50%相当
出発13日前から出発時刻まで運賃の約60%相当
出発時刻以降運賃額の100%(旅客施設使用料のみ返却)

上の表にある通り、出発55日前までであれば取消手数料はかかりませんが、搭乗日が近付くほど高額になります。
続いてVALUE PREMIUM3です。

解約日取消手数料
航空券購入後から出発時刻まで運賃の約5%相当
出発時刻以降運賃額の100%(旅客施設使用料のみ返却)

同じVALUE系の運賃にも関わらず途端に緩和され、これなら旅程の変更が生じても焦るほどでは無さそうです。
次は最もフレキシブルで寛容なプレミアム運賃・プレミアムビジネスきっぷです。

解約日取消手数料
航空券購入後から出発時刻までなし
出発時刻以降運賃の20%相当

さすがの優遇を感じます。
出発時刻を過ぎても全額徴収されない、スケジュールをフィックスできない人でも安心の運賃区分です。

マイル・プレミアムポイント

プレミアムクラスの恩恵は、高額な運賃は快適な空港でのサービスや機内環境だけではなく、マイル・プレミアムポイントに於いても発揮されます。

マイル

以下の画像にあるルート「東京(羽田)⇔沖縄(那覇)」を、付与率150%(プレミアム運賃・プレミアムビジネスきっぷ)と付与率125%(バリュープレミアム)でマイル数を比較します。

HND-OKA
Great Circle Mapper

マイルの積算はプレミアム運賃・プレミアムビジネスきっぷが150%、バリュープレミアムは125%です。
SFC修行僧に馴染みの運賃区分7のSUPER VALUEと比べると最大で2倍になります。
例えば、これまた修行僧にお馴染みの東京-沖縄のルートで考えた場合、基本区間マイルは984マイルです。
実際の付与マイル数は、SFC修行する前提でANAワイドゴールドカードを保有してる前提でボーナスマイルなどを加味すると、運賃7では922マイルのところ、バリュープレミアム(運賃2)では1,537マイル、150%付与のプレミアム運賃・プレミアムビジネスきっぷではなんと1,845マイルにもなります。

プレミアムポイント

SFC修行僧の最大の関心ごとのプレミアムポイントですが、ここに大きなメリットがあるからこそ修行僧は敢えて高額な運賃を選択するのです。
先程と同じく東京(羽田)-沖縄(那覇)のプレミアムポイントをみてみます。

マイルの部分でも比較した運賃7では1,476ポイントのところ、運賃2では2,860ポイント・運賃1では3,352ポイントになります。
1日2往復できるこの路線でピストン修行した場合、運賃1では1日あたり13,408PPになりわずか4日で終了できる事になります。

運賃1の存在意義

お得ではないプレミアム運賃やプレミアムビジネスきっぷが有用な場面もあります。
運賃2に比べて航空券購入や変更に寛大でスケジュールをフィックスできない人には魅力です。

修行僧目線で考えるとやはり150%のマイル・PP積算率が興味を引きます。
どういった場面で運賃1が有用かというと、バリュープレミアム28の設定されない路線(羽田-札幌・大阪・福岡と札幌-福岡)の場合、最安のプレミアムクラスはバリュープレミアム3なのですが目を見張るような安価な訳ではありません。
その時、運賃1の150%積算としっかりPP単価を計算し比較する必要があります。

例えばバリュープレミアム28の設定がされない東京(羽田)-大阪(伊丹)の9月9日(水)の運賃。

東京(羽田)-大阪(伊丹) プレミアムクラス運賃
ANA HPより

ここで注目すべきは、最も安価なバリュープレミアム3とプレミアムビジネスきっぷの価格です。
1,950円しか価格差がなく、ここでマイル・PPの付与率の差を考えなくては行けません。
羽田-伊丹のマイル・プレミアムポイントの獲得数は以下の通りです。

獲得マイル獲得PP
運賃1525マイル1,240PP
運賃2437マイル1,100PP

運賃1のPP単価は26,800円÷1,240PP=21.61円
運賃2のPP単価は24,850円÷1,100PP=22.59円

このように、路線や時期によってはバリュープレミアム運賃よりプレミアムビジネスきっぷがPP単価に於いて逆転するのです。
修行僧の定説、というかプレミアムクラス搭乗における定番のバリュープレミアムを上回るPP単価の良さを発揮することがあるのです。
ただしこのプレミアムビジネスきっぷ、同一区間の片道2回か往復利用でしか使えませんから注意が必要で、ANAカード会員でなければ購入できません。

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修行におけるメリット・デメリット

どのようなものでもメリットがあればデメリットもあります。
具体的に言うと。。。

メリット

圧倒的な付与率+搭乗ポイント400

バリュープレミアムで125%、プレミアム運賃・プレミアムビジネスきっぷでは最大値の150%のマイル・PP付与率です。
そして、高額な運賃区分にはもれなく搭乗ポイントが付与されますので、プレミアムクラスでは当然のように400ポイントが付与されます。
1回の搭乗で大量のPPを獲得出来る事が意味するところは、修行完了までの搭乗回数・必要日数の削減に寄与する為、多忙であったりスケジュールの都合が付け難い修行僧には特に最適な運賃区分と言えます。

快適性

プレミアムクラスに搭乗する場合、運賃1・運賃2に関わらず、プレミアムチェックイン・ANAラウンジ・優先搭乗・預入荷物の優先など、豪華なサービスを全て受けることができます。
もちろん機内では大型でゆとりのある座席に加え機内食や飲み物のサービスなど、普通席とは格式の大きく異なる空間を楽しめます。
出発空港から到着空港まで、なんのストレスも感じさせない快適性はプレミアムクラスの魅力の一つです。

デメリット

高額な運賃

一段上のサービスの提供を受けるのですから当然なのですが、普通席と比べると目の眩むような運賃に驚かされます。
そして、PP単価の面でもほとんどの場合で普通席には全く敵いません。

予約難易度

さらにプレミアムクラスは、一機あたりの設定座席数が極端に少なく、例えば最大の機材であるB777-300では全座席514席のうち、普通席493席に対しプレミアムクラスは21席しかありません。
どの機材でも全座席数の一割未満しか設定されないので、必然的に予約難易度は高くなります。
さらに、プレミアムクラスの運賃区分は年2回の一斉発売日に発売開始となり、東京(羽田)-沖縄(那覇)のバリュープレミアム28など人気路線では発売直後に予約争奪戦の様相となります。
プレミアムクラスを中心にSFC修行を計画する場合、この一斉発売日に狙いを定める必要があります。

設定されない路線・機材

全国津々浦々の路線で利用出来るとは限らない点も注意が必要です。
プレミアムクラス利用で最もお得な運賃になるバリュープレミアム28は羽田-札幌・大阪・福岡と札幌-福岡には設定されません。
そして一部の小型機にはプレミアムクラスが設定されませんし、自在にルートを組む中でお世話になりがちなエアドゥ・ソラシドエア・スターフライヤー等のコードシェア便にはそもそもプレミアムクラスが存在しません。
まぁ、スターフライヤーの座席ピッチなら普通席でも快適ですが獲得PP数がまるで違います。

まとめ

PP単価第一主義でSFC修行を行うにあたっては選択しないであろうプレミアムクラスですが、それでも修行僧に人気の運賃区分なのは、やはり必要搭乗回数や日数の少なさが忙しい修行僧に人気の理由なのでしょう。
また、SFC修行を目指す人達のサガでしょうか、豪華さや優遇制度には目が無い修行僧ですから、金額面で妥協出来るなら当然の様にプレミアムクラスに搭乗したいのです。
修行ではなくても、金額面の妥協が出来るなら誰しもがこちらを選びたいと思えるサービスが受けられ、「飛行機による移動」の概念を変えてしまう魅力があります。

劇的なセール販売がされないプレミアムクラスですが、逆に視点で見ればいつでも安定したPP単価で計算しやすいとも言えます。
上手に組み上げると、以下の様なルートで総額50万円台でのプラチナ獲得が可能になります。

この様に、短期集中型のSFC修行を計画する場合にはとても頼もしい選択となりますし、人によっては想像するほど高額とも言えないのかもしれません。

プレミアムクラスを利用した安楽かつ豪華な修行は、もはや修行と言えるか怪しいのですが人気を博しているのも事実ですので、予約争奪戦を勝ち抜きぜひ一度は体験しておきたいところです。
もちろん、ストイックスタイルと豪華安楽スタイルを織り交ぜ、いろんなタイプの修行フライトを経験するのも面白い考えです。
ただ、ストイックなスタイルだけで解脱した暁には、上級会員となった最初のフライトでアタフタしてしまうかもしれません。
そのアタフタも楽しい経験なのですが、プレミアムクラス修行を経験しておく事で予行演習にもなりますから、上級会員初フライトには胸を張って堂々と楽しむことができます。

↓他の方のSFC/JGC修行・マイレージ関連ブログも参考になります↓
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