
ステータスを学ぶシリーズの第1回目でANAステータスそのものを詳しく解説しました。
続く第2回のANAカード前編・第3回のANAカード後編でANAカードのラインナップから決済額別のカード選択までを学んできました。
いよいよ今回はSFC修行の最終ゴールでもあるANAスーパーフライヤーズカードについて、修行中のベストカード・プラチナ獲得後のSFC候補カードについても各決済額・生活スタイル別に検証します。
「計算条件などどうでも良いから結論を先に」という場合は、目次を開いて[修行実施年のメインカード選択肢]にジャンプするとカード選択に進みます。
SFCに切り替え可能なカード
以前の記事でも説明しましたが、今回改めてSFCに切替可能なカードを説明します。

上の画像の15枚のカードがスーパーフライヤーズカードに切り替え可能です。
交通IC一体型・ANA AMEX一般を除くANAカードがSFCへの切り替えが可能です。
本会員年会費 | 家族会員年会費 | |
スーパーフライヤーズ(VISA・マスター) | ¥11,275 | ¥5,610 |
スーパーフライヤーズ(JCB) | ¥9,900 | ¥5,610 |
スーパーフライヤーズゴールド (VISA・マスター) | ¥12,650 | ¥6,600 |
スーパーフライヤーズゴールド(JCB) | ¥11,500 | ¥8,250 |
ダイナース スーパーフライヤーズ | ¥30,800 | ¥11,550 |
アメリカン・エキスプレス・スーパーフライヤーズ・ゴールド | ¥34,100 | ¥17,050 |
JCBスーパーフライヤーズ プレミアム | ¥77,000 | ¥4,400 |
VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアム | ¥88,000 | ¥4,400 |
ダイナーススーパーフライヤーズ プレミアム | ¥170,500 | 無料 |
アメリカン・エキスプレス・スーパーフライヤーズ・プレミアム | ¥165,000 | 無料(4枚まで) |
見ての通り、一般カードとワイドカードが一本化されワイド相当のグレードになり年会費も跳ね上がります。
ゴールドグレードは割引適用のおかげで若干の年会費アップで済んでいて、AMEXゴールドとプレミアムはSFCになっても年会費の変化はありません。
損得計算条件
クレジットカード選択においては年会費その他の支出と、逆にカードを持つことで得られる利益の損得をしっかり把握しなけれないけません。
当ブログの性質上、マイルと年会費に関してはビシッと算出しますが、入会キャンペーンのマイル・ポイントなどは入会時期によって異なる為除外して考えます。
マイル移行手数料
一部グレードのカードは、決済で得られるポイントを高倍率でマイルに変換する為には費用が掛かります。
この移行手数料はポイントの有効期限を考えると2年に一度の出費として考えることが出来ますので、移行手数料が必要なカードに関しては移行手数料の1/2を年会費と合わせて実質の年会費として計算し、移行手数料を支払わない場合(付与マイル数が減少)と併せて比較します。
航空券決済額
プラチナ修行・SFC修行が前提となると絶対に50,000PP獲得しなければいけません。
そして、ダイヤモンド修行であれば100,000PPです。
ごく一般的な修行に於けるPP単価10円を採用した場合、50,000PP獲得に必要な航空券代は500,000円・100,000PP獲得には1,000,000円となりますので、その辺りの金額の航空券決済を中心にその前後のPP単価の場合も含めて検証します。
マイルの金銭価値(マイル単価)
過去記事と同様にマイルの金銭価値は1マイル=1.6円と言いたいところですが、SFC発行を目指すとなると確実に翌年度は絶対にプラチナステータスな訳ですから、マイルの金銭価値は1マイル=1.7円になるので、1マイル=1.7円で計算します。
プラチナに向けてPPを積んでいく道中でブロンズになり1マイル=1.7円になりますが、計算があまりに複雑化するのと、50,000マイル以上をスカイコイン交換する時にステータスを持っているかどうかという事が重要になるのでそれも今回は無視します。
搭乗ボーナスマイル
カードグレードにより異なる搭乗ボーナスマイルの算出するのもとても重要な項目です。
搭乗ボーナスマイルを算出するにはまずフライトマイルを定めなけれまなりません。

この画像をご覧ください。
ボーナスマイルはフライトマイルにクラス・運賃倍率と保有カード加算率を掛け合わせて算出できます。
ですが今回は、50,000PP獲得した際にどのカードグレードがどれだけボーナスマイルを付与されるかの差額を逆算で算出する必要があります。
クラス・運賃倍率はフライトマイル・ボーナスマイル・プレミアムポイントに必ず同じ数値が当てはまるので計算から除外できます。
となると、プレミアムポイントから路線倍率を割り戻した数値がフライトマイルとなります(搭乗ポイントは後述)ので、50,000PP分のフライトから得られるフライトマイルは、修行行程の全てを国内線(路線倍率2倍)でフライトした場合は25,000マイル、全てをアジア・オセアニア(路線倍率1.5倍)で修行したならば33,333マイル、そして全て欧州・北米等やスターアライアンス便などの路線倍率1倍の路線のみで修行をこなした場合は50,000マイルになります。
下の表は、プラチナステータス獲得までのフライトで得られる合計のボーナスマイル(付与マイルではありません)です。
30,000ポイントまでは各カードグレードの倍率を適用し、30,001から50,000ポイントまではブロンズステータスとしての各カードグレードの倍率を適用して算出しています。
カードグレード | 路線倍率2倍のみ | 路線倍率1.5倍のみ | 路線倍率1倍のみ |
一般 | 5,500 | 7,333 | 11,000 |
ワイド | 7,750 | 10,333 | 15,500 |
ゴールド | 8,250 | 11,000 | 16,500 |
プレミアム | 12,500 | 16,667 | 25,000 |
さらにダイヤモンド修行の場合は、50,001から100,000ポイントまではプラチナステータスの倍率で計算するので以下の表になります。
カードグレード | 路線倍率2倍のみ | 路線倍率1.5倍のみ | 路線倍率1倍のみ |
一般 | 28,000 | 37,333 | 56,000 |
ワイド | 30,250 | 40,333 | 60,500 |
ゴールド | 32,000 | 42,667 | 64,000 |
プレミアム | 36,250 | 48,333 | 72,500 |
ここまででおよその搭乗ボーナスマイルが把握できますが、実は搭乗ポイントの有無で計算が変わってしまいます。
搭乗ポイントは掛け算ではなく足し算ですので、実際の距離が近ければ近いほど影響が大きくなり、同じ50,000PPを得るとしても少ない距離の繰り返しで50,000PPに達した場合はフライトマイルはより少なくなります。
が、「国内のみ」とか「東南アジア+国内」とか「欧米のみ」と、みなさんの修行プランの組み立て具合で変化してしまいますので、カード選択基準としては搭乗ポイントは除外としつつ、全て国際線・全て国内線となる極端な例は考えにくいので、路線倍率1.5倍を念頭に計算し、以下の通りとします。
カードグレード | プラチナ修行 | ダイヤモンド修行 |
一般 | 7,333 | 37,333 |
ワイド | 10,333 | 40,333 |
ゴールド | 11,000 | 42,667 |
プレミアム | 16,667 | 48,333 |
さらに各カードの年会費等との損益を算出するためには、搭乗ボーナスマイルの他にフライトマイル・カード入会ボーナスマイルを足さなければいけないので、入会ボーナスマイル+フライトマイル+搭乗ボーナスマイルを合計すると以下のようになります。
カードグレード | プラチナ修行 | ダイヤモンド修行 |
一般 | 41,667 | 105,000 |
ワイド | 45,667 | 109,000 |
ゴールド | 46,333 | 111,333 |
プレミアム | 60,000 | 125,000 |
このマイル数にマイルの金銭価値である1マイル=1.7円を掛けると以下の利益額を算出することが出来ます。
カードグレード | プラチナ修行 | ダイヤモンド修行 |
一般 | 70,884円相当 | 178,500円相当 |
ワイド | 77,634円相当 | 185,300円相当 |
ゴールド | 78,766円相当 | 189,266円相当 |
プレミアム | 102,000円相当 | 212,500円相当 |
各カードの損益分岐点
2022年10月10日に三井住友カードのWEB明細利用割引が廃止されることにより、ここから先の内容は若干のズレが生じます。
年会費で1000円程度の変化なので劇的に変化はしませんが、大まかな損益分岐点とお考えください。
上図にて利益額が判明しましたので、ここまでの条件をおさらいします。
- マイル移行手数料は2年に一度
- マイルの金銭価値は1マイル=1.7円
- 修行全体の路線倍率の平均が1.5倍
- 30,000ポイントまでは各カードグレードのマイル計算倍率を適用
- 30,001から50,000ポイントまではブロンズステータスのマイル計算倍率を適用
- ダイヤモンド修行の場合、50,001ポイント以降はプラチナのマイル計算倍率を適用
- SFC発行に際して家族カード発行のパターンは家族カード1枚で計算
SFCへの切り替え可能なカードの中から、同一の付与条件のカードは年会費(+移行手数料の1/2)の最も安いカードを代表として損益を導き出したのが以下のグラフになります。
プラチナ修行

このグラフはプラチナステータス獲得に必要な50,000ポイント分を上記の条件で算出したベネフィット(縦軸)とANA決済額(横軸)です。
修行に掛かる費用の全額をANAマイルからANAスカイコインに変換して賄う、もしくは大半をスカイコインで賄いつつ一部(96,568円以下)をカード決済した場合や、出張旅費が事後精算の出張族などは、ANA JCB一般カード(移行手数料を払わない)がベストという結果になります。
96,568円以上の航空券を決済する場合のほとんどがANA JCBワイドゴールドカードが最良の選択肢になります。
ほぼ有り得ないとは思いますが、1,394,117円以上を航空券代に費やす、すなわちPP単価27.88円以上で修行する場合はANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの出番となります。
常識的な範疇で修行を実行するならば、ANAスカイコインの利用割合に応じてJCB一般かJCBワイドゴールドの二択と言えます。
ただし、SFC切り替え後に家族カードの発行を考えている場合は、本会員年会費が50円高いVISA・マスターが家族カード年会費の安さでこちらが第一選択肢となり得ます。
ちなみに、本年(2020年)のように事実上国内線だけでしか修行出来ない場合、JCB一般とJCBワイドゴールドの分岐点は188,235円に上昇しますが、JCBワイドゴールドとAMEXゴールドの分岐点は同じゴールド同士ですので変化はありません。
ダイヤモンド修行

続いてのグラフはダイヤモンド修行の場合です。
ダイヤモンド修行の場合は100,000ポイントも稼がなければならないので、フライトマイルも膨大になります。
その影響を受け、縦軸の額が大きく異なりますが、ワイドゴールドとアメックスゴールドの分岐点の金額には変化が有りません。
ベネフィットが大きくなった影響で一般カードは0円の時点から埋もれて、ほとんどの範囲でANA JCBワイドゴールドカードの守備範囲になります。
プラチナ修行と同様に、SFCで家族カードの発行を考えるならばANA VISA・マスターのワイドゴールドが第一選択です。
しかし、ダイヤ修行ですから1,394,117円は有り得る数字とも言え、PP単価13.94円以上になる場合の選択肢であるANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドが現実味を帯びてきます。
ここからは、修行実施年・翌年・翌々年の三段階で持つべきカード・SFC切替カードを探ります。
修行実施年のメインカード選択肢
これらを鑑み、プラチナ修行を現実的なPP単価で実施する場合のカード選択はANA JCBワイドゴールド。
修行費用の大半をスカイコインで賄える陸マイラーや事後精算の出張族の場合はANA JCB一般が最もコストを圧縮出来ます。
ダイヤモンド修行の場合の選択肢は、最終PP単価が13.94円より安く実施できるならANA JCBワイドゴールド。
それ以上になる場合はANA AMEXゴールドになります。
以前の記事でお伝えした必須7枚との組み合わせについては以下の通りです。
- JCB一般をメインカードとして修行する場合は、必須7枚を発行の上JCB一般をメインで決済。
- JCBワイドゴールドをメインの場合は、JCBワイドゴールド+必須7枚からJCB一般を除いた6枚。
- ANA AMEXゴールドをメインカードとする場合は、AMEXゴールド+必須7枚
ただし、この必須7枚のカードは修行前に慌てて発行する必要は有りませんので、適度なインターバルとタイミングを見て徐々に完成させるべきです。
修行翌年
晴れてプラチナ・ダイヤモンドステータスを獲得したこの年は、一つの目標だったSFCの発行条件を満たしています。
ですが、ここは冷静に考えなければいけません。
喜び勇んでプラチナ到達直後にSFC申し込みに走りがちですが、年会費が変化する事を忘れてはいけません。
カード名 | 通常カード | SFC | 差額 | |
ANA JCB一般 | 本会員カード | 825円 | 9,900円 | 9,075円 |
家族カード会員 | 1,100円 | 5,610円 | 4,510円 | |
ANA VISA・マスター一般 | 本会員カード | 1,127円 | 10,202円 | 9,075円 |
家族カード会員 | 522円 | 5,032円 | 4,510円 | |
ANA JCBワイドゴールド | 本会員カード | 10,400円 | 11,500円 | 1,100円 |
家族カード会員 | 4,400円 | 8,250円 | 3,850円 | |
ANA VISA・マスターワイドゴールド | 本会員カード | 11,550円 | 12,650円 | 1,100円 |
家族カード会員 | 2,750円 | 6,600円 | 3,850円 | |
ANA AMEXゴールド | 本会員カード | 34,100円 | 34,100円 | 0円 |
家族カード会員 | 17,050円 | 17,050円 | 0円 |
年会費が一気に上昇するにも関わらず、プラチナメンバー以上の立場で考えれば通常カードもSFCも、搭乗マイルや他のベネフィットも実は一切違いません。
一般カードに関してはカード継続ボーナスマイルが通常カードの1,000マイルに対して2,000マイルと倍増する点で違いがありますが、年会費差を埋めるに値しません。
SFC発行を1年じっと我慢するパターン
ダイヤモンドメンバーは言うに及ばずプラチナメンバーでもスーパーフライヤーメンバーよりも格が上ですから、ベネフィットの面でもSFCなど持っていなくても問題ないのが実情です。
そして、プラチナステータスを持っている期間であればいつでもSFCの申し込みは出来ますので、プラチナステータスの期間末期(究極を言えば修行の翌々年3月)にSFC申し込みをするのが本気でガメつく行くならば正解となります。
ですので、修行年に使用していたカードで航空券決済をしつつ、SFCに切り替えたい衝動を我慢する一年とも言えるわけです。
そして、ダイヤモンド・プラチナメンバーとしてのベネフィットを充分に堪能した後、満を持して然るべきタイミング(修行翌々年3月)でSFCを申し込む事になります。
修行終了後SFCへ切り替えるパターン
ただ、家族カードを発行する場合は話が違ってきます。
例えば夫婦二人とお子様二人の4人で旅行するとき、二人がSFCを所持していれば家族4人揃ってラウンジが利用出来ます。
修行翌年度末までに家族旅行や帰省など検討している場合は数千円をケチっているとラウンジに入室できない人を発生させてしまいます。
「お父さんだけラウンジ行って休んでるから」などと言ってしまっては楽しい旅行どころではありませんから、家族旅行や帰省の計画があるならば即座にSFC発行を考えるべきでしょう。
ここでSFCを発行して、目紛しい修行年を回顧しながら(本来の)旅行を楽しむのが王道でしょうか。
その場合はこの年以降は修行はしない事になりますから、SFC一枚と必須カードセットを持ってマイルを溜めつつフライトを楽しむ形になります。
では、どのカードをSFCに切り替えるべきかとなりますが、結論はさらに下です。
ダイヤモンド防衛修行

修行年に勢い余って?ダイヤモンドステータスまで到達した場合、この1年はダイヤの恩恵を存分に味わえます。
この中で特に有用と感じるのは、もちろんANAスイートラウンジもそうなのですがアップグレードポイントとマイル有効期限の延長です。詳しくはこちら
ダイヤモンドステータスを維持していればマイルの有効期限が事実上無期限な事は、マイルに興味を持ち少なからずマイルを保有すると簡単に理解できる強烈なベネフィットです。
それを目的に毎年ダイヤモンドステータス獲得を目論む人達の行動は「ダイヤ防衛修行」とか「ダイヤ維持修行」と呼ばれます。
上でも触れましたがダイヤモンドステータスは最高格式ですから、ダイヤモンドメンバーでいる期間中はSFCは必要ありません。
「もう修行は飽きた」とか「体力的にもう修行しない」となってから悠然と胸を張ってSFCに申し込めば良いのです。

このグラフはダイヤモンドステータスでの各カードのベネフィットです。
先ほど述べたように、ポイント活動で無尽蔵のマイルを確保できる陸マイラーや事後精算の出張族の場合、ご自身の航空券決済額が197,426円以下に抑えられるならばANA JCB一般を持ち続ける事になり、それ以降1,394,117円までの範囲の航空券決済の場合はANA JCBワイドゴールドです。その上の決済額になる場合に限りANA AMEXゴールドがメイン決済カードになります。
ステータス2年目はベネフィット(還元額)には変化がありますが、それぞれの交差する決済額のポイントは変わりません。
家族カードが必要な場合は様相が異なります。

SFC発行かつ家族カード1枚も発行となると、ANA JCBの立ち位置はANA VISA・マスターに置き換わり、VISA・マスターとAMEXゴールドの一騎討ちの様相になります。
具体的には、1,941,177円以上でANA AMEX SFCゴールド・それ以下ではANA SFCゴールド VISA・マスターに軍配が上がります。
家族カードの年会費差で交差ポイントが高額になりました。
修行実施の翌々年度
最初の修行後に防衛しない人の修行翌々年度と家族カード発行が必要な修行翌年度の方の考え方と、毎年ダイヤ防衛修行をする人では考え方が異なります。
翌々年度ステータス陥落するパターン
修行後の年に続けて修行をしない場合はステータス陥落になります。
そうなる場合は当然ながら陥落直前までにSFCを発行しなければ、せっかくの修行が水の泡になってしまいます。

このグラフはノンステータスの場合のSFCでの決済額とベネフィットの関係です。
陸マイラーや事後決済可能な出張族に多いパターンですが、1年間で70,588円以下の航空券決済しかしない人の場合ANA SFC JCB一般がベストチョイスですが、家族カードの発行がある場合はANA SFC VISA・マスター一般です。
70,588円以上の航空券決済がある場合はANA SFCゴールド JCBが選択肢となり、家族カード発行の場合は同様に国際ブランドがVISAかマスターのSFCゴールドです。
ダイヤモンド防衛修行僧
防衛修行僧の場合は先にも述べましたが、修行を継続している期間はSFCを発行する事なく前年同様の状態がこの年以降も続きます。
家族カード発行の場合は上で述べた通りのロジックでSFCの発行を考えなければいけません。
まとめ
ここで修行年からステータス降格(SFC修行の場合のプラチナステータス)までの3年間の流れをまとめます。
陸マイラー・出張族
これら属性の人達は修行実行年に96,568円以内、翌年以降に70,588円以内の航空券決済がある人です。
その場合は必須7枚カード構成を構築し、その中でマイル以降手数料が最も安いANA JCB一般カードを修行費用決済カードとして使用します。
そして然るべきタイミングでそのJCB一般をSFCに切り替える流れになります。
家族カードの発行をする場合は必須7枚の中からANA VISA・マスター一般を修行費用決済カードとして使用し、プラチナステータス到達後速やかにその決済カードをSFCに切り替えます。
ダイヤモンド防衛修行僧
上でも述べてきましたが、ダイヤモンドステータスは最高方の格式ですから、防衛修行を継続している限りSFC切り替えは必要ありません。
最初の修行年に1,394,117円以上の費用を掛ける場合はANA AMEXゴールドを使用し、それ以下の決済額であればANA JCBワイドゴールドを使用し、修行を辞めるまで継続します。
ただし、ダイヤ獲得2年目以降の197,426円以下の決済額で現れるANA JCB一般の存在を忘れてはなりません。
陸マイル活動や出張などで防衛修行2年目以降に197,426円を下回ることが予想できるならば、数年後に年会費の安さで挽回してくるANA JCB一般で最初から修行するというのもアリと言えます。
ダイヤ防衛修行僧とは言え家族カード発行が条件になる場合は、翌年以降1,941,177円以上の決済額でANA AMEX SFCゴールド・それ以下ではANA SFCゴールド VISA・マスターをプラチナ達成後に発行となりますから、修行初年度は1,391,176円を境にANA AMEXゴールドかANA VISA・マスターワイドゴールドを発行して、いざ修行に挑みます。
JCBとは年会費が違う為若干金額に変動がありますが考え方はダイヤモンド修行1年目と同様です。
それ以外の修行僧
96,568円以上かつ1,394,117円以内の航空券決済の範囲内でSFC修行を行う場合は、ANA JCBワイドゴールドを修行決済カードとして使い、必須7枚構成からANA JCB一般を除いた6枚を構成していきます。
そして然るべきタイミングで決済カードであるJCBワイドゴールドをANA SFCゴールドJCBへと切り替えます。
家族カード発行を検討している場合は、前例に漏れずJCBではなくVISA・マスターに国際ブランドを置き換えて構成します。
アメックス紹介特典
アメリカン・エキスプレスに関してはANAカードに限らず当方から紹介が可能だと思います。
紹介プログラムの規約によりここに紹介コードを掲載することはできませんが、TwitterのDMや問合せフォームでお問合せ頂ければ紹介コードをお知らせできます。
なお、紹介の場合の特典は以下の通りです(タイミング等により以下の内容は変わることがあります)。
カード | 特典 | 合計 |
ANAアメックス | 入会ボーナス:1,000 ANAマイル 3ヶ月以内に合計1万円以上の利用で500 AMEXポイント 3ヶ月以内に合計20万円以上の利用で3,000 AMEXポイント 3ヶ月以内に合計40万円以上の利用で6,500 AMEXポイント | 最大合計 11,000 ANAマイル相当 |
ANAアメックス・ゴールド | 入会ボーナス:2,000 ANAマイル 3ヶ月以内に合計1万円以上の利用で1,000 AMEXポイント 3ヶ月以内に合計25万円以上の利用で8,000 AMEXポイント 3ヶ月以内に合計50万円以上の利用で18,000 AMEXポイント | 最大合計 29,000 ANAマイル相当 |
ANAアメックス・プレミアム | 入会ボーナス:10,000 ANAマイル 3ヶ月以内に合計25万円以上の利用で7,500 AMEXポイント | 最大合計 17,500 ANAマイル相当 |
入会キャンペーンなどが行われている場合もあるので、通常の入会と比較して紹介の方がメリットがあると判断された方は遠慮なく連絡ください。
終わりに
クレジットカードは時期によって入会キャンペーンなど有ったり無かったりしますし、付帯保険などここで触れていないベネフィットもあり、総合的に判断する必要があります。
この記事では年会費等の支出と、ポイント・マイル等の還元をベースにカード選択の基準値を出しました。
各自の属性によっては入会審査で否決される恐れもありますので慎重に選択・入会することをお勧めします。



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