先日、ANA便が就航している中で日本最東端となる中標津空港と最西端の石垣空港へ訪れる事が可能な旅程を紹介しました。
ANAで可能だったので、JALバージョンも可能ではないかと検索したところ、JALの場合は東西だけでなく東西南北の端を巡る東京(羽田)発着一泊二日の旅程を組む事が出来ましたので紹介します。
条件は、現在JALグループ便が就航している空港で東西南北それぞれ端にあたる空港を結びますので、今回の旅程で東の端である釧路空港より東の、ANAのみの就航である中標津空港などは除外して考えます。
今回の旅程はJGC修行でもフライオンポイントを稼ぐFOP修行よりも、フライト回数を稼ぐ回数修業向きの旅程となっており、出来るだけ搭乗回数を稼ぎながら東西南北の端を巡る旅程となっています。
東西南北の端を巡る一泊二日の回数修行旅程
今回の旅程は1日目に東京(羽田)から沖縄(那覇)経由で最南端の空港となる石垣へ行き、石垣から最西端の与那国へ往復フライト後に、石垣から宮古を経由し沖縄(那覇)へ向かい、最後は沖縄(那覇)-久米島の往復フライトを行う計8フライト。
その後は那覇に宿泊です。
2日目は沖縄(那覇)から福岡へ向かい、福岡からは静岡を経由し札幌(丘珠)に向かいます。
札幌(丘珠)からは最北端となる利尻への往復フライトを行った後、最東端となる釧路に向かいます。
最後は釧路から東京(羽田)に戻ってくる計7フライトになります。
旅順は東京(羽田)-沖縄(那覇)-石垣-与那国-石垣-宮古-沖縄(那覇)-久米島-沖縄(那覇)-福岡-静岡-札幌(丘珠)-利尻-札幌(丘珠)-釧路-東京(羽田)の合計15レグになります。
フライト
それではフライトの詳細を見ていきます。
以下の予約・運賃等は2021年6月17日時点の情報です。
1日目

今回の旅程のスタートとなる1レグ目は東京(羽田)06:25発JAL901便の沖縄(那覇)行きでスタートです。
機材は中型ワイドボディ機のB767-300(767)で、フライト時間は2時間40分です。
沖縄(那覇)には09:05に到着し次のフライトまでの乗継時間は30分になります。
2レグ目は、日本トランスオーシャン航空(JTA)運行の沖縄(那覇)09:35発のJTA605便でJALグループ便の最南端となる石垣に向かいます。
機材はボーイングの小型ナローボディ機B737-800(73H)です。
フライト時間は55分で石垣には10:30に到着し、石垣での乗継時間は2時間5分と長時間になります。
3レグ目は琉球エアーコミューター(RAC)運行となる石垣12:35発RAC743便で最西端の空港となる与那国行きです。
機材はDHC8-Q400CC(DH4)で本日初のプロペラ機になります。
フライト時間は僅か30分ですので、与那国には13:05に到着です。
最西端となる与那国ですが、乗継時間は30分しかありませんので西の端を感じる間も無く次の搭乗となります。
4レグ目は3レグ目と同じRAC運行で、与那国13:35発RAC744便で石垣にとんぼ返りです。
機材はおそらく折り返し機材となる為、先ほどど同じDH4になり、フライト時間も同じ30分です。
石垣には14:05に到着し本日のフライトの半分が終了です。
石垣での乗継時間は35分になります。

本日後半戦のスタートとなる5レグ目は3連続でRAC運行となり、石垣14:40発RAC834便の宮古行きです。
機材も3回連続のDH4で、フライト時間も同じ30分となり宮古には15:10に到着します。
宮古での乗継時間は45分ですので、コーヒーを飲む時間はありそうです。
6レグ目は、本日2回目となるJTA運行で宮古15:55発JTA562便で沖縄(那覇)に向かいます。
機材も2度目となる73Hで、フライト時間は50分ですので沖縄(那覇)には16:45に到着します。
沖縄(那覇)での乗継時間は40分です。
本日の宿泊地となる沖縄(那覇)に到着しましたが、ここで終わりではなく搭乗回数を稼ぐ為に、ここから沖縄(那覇)-久米島の往復フライトを追加します。
7レグ目はRAC運行の沖縄(那覇)17:25発RAC881便の久米島行きに搭乗します。
機材はDH4、フライト時間は35分で18:00ピッタリに久米島に到着です。
久米島での乗継時間は25分と短時間ですが、コンパクトな空港ですので問題ありません。
本日最後となる8レグ目はRAC運行の久米島18:25発RAC882便で沖縄(那覇)に戻ります。
フライト時間は35分ですので、19:00ちょうどに沖縄(那覇)に到着し本日の8フライトが終了です。
2日目

2日目は、この旅程9レグ目となるJTA運行の沖縄(那覇)07:05発JTA050便の福岡行きでスタートとなります。
機材は73Hで、フライト時間1時間40分ですので福岡には08:45に到着します。
福岡での乗継時間は1時間5分ありますので、ここで朝食をとっておきましょう。
朝食後の10レグ目は、フジドリームエアラインズ(FDA)運行の福岡09:50発JAL3811便で静岡に向かいます。
機材は何色の機体に搭乗するか楽しみなエンブラエル170(EMJ)で、フライト時間は1時間25分で静岡には11:15に到着します。
静岡での乗継時間は30分です。
11レグ目はFDA運行の静岡11:45発JAL2703便の札幌(丘珠)行きになります。
機材は先ほど同様にEMJとなり、フライト時間は1時間45分で札幌(丘珠)には13:30に到着します。
札幌(丘珠)での乗継時間は30分です。

12レグ目となるのは北海道エアシステム(HAC)運行の札幌(丘珠)14:00発JAL2885便で最北端の空港となる利尻に向かいます。
機材はATR社のプロペラ機となるATR42-600(AT4)で、フライト時間は55分ですので、利尻には14:55に到着します。
JAL便が就航している最北の地までやってきましたが、残念ながら利尻での乗継時間は30分と短時間です。
13レグ目は先程と同様にHAC運行の利尻15:25発JAL2884便で札幌(丘珠)に戻ります。
機材はおそらく折り返し機材となる為12レグ目と同じAT4となり、フライト時間も同じ55分です。
札幌(丘珠)には16:20に到着し、残る最東端の釧路を目指します。
札幌(丘珠)での乗継時間は35分です。
終わりが近づいてきた14レグ目は3回連続となるHAC運行の札幌(丘珠)16:55発JAL2869便で最東端となる釧路行きです。
機材も3連続のAT4となり、フライト時間は45分で釧路には17:40に到着となります。
これでJAL就航便のある東西南北の端の4空港全てを巡る事ができ、釧路での乗継時間は2時間30分と余裕がありますので、余韻に浸るには充分な時間があります。
本日のラストフライトとなる15レグ目は、釧路20:10発JAL544便で東京(羽田)に帰ります。
機材は73Hとなり、フライト時間は1時間45分です。
東京(羽田)には21:55に到着し、今回の旅程15レグが全てが終了となります。
マイル・FOP
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | FOP | 基本区間マイル | 付与マイル※ | 運賃種別 | 運賃 | FOP単価 | |
1 | JAL901 | 767 | 東京(羽田) | 沖縄(那覇) | 1,476 | 984 | 923 | ウルトラ先得 | ¥17,210 | 11.66 |
2 | JTA605 | 73H | 沖縄(那覇) | 石垣 | 370 | 247 | 231 | ウルトラ先得 | ¥6,920 | 18.70 |
3 | RAC743 | DH4 | 石垣 | 与那国 | 560 | 80 | 100 | 往復割引 | ¥7,550 | 13.48 |
4 | RAC744 | DH4 | 与那国 | 石垣 | 560 | 80 | 100 | 往復割引 | ¥7,550 | 13.48 |
5 | RAC834 | DH4 | 石垣 | 宮古 | 108 | 72 | 68 | ウルトラ先得 | ¥9,900 | 91.67 |
6 | JTA562 | 73H | 宮古 | 沖縄(那覇) | 266 | 177 | 166 | ウルトラ先得 | ¥5,620 | 21.13 |
7 | RAC881 | DH4 | 沖縄(那覇) | 久米島 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥6,120 | 69.55 |
8 | RAC882 | DH4 | 久米島 | 沖縄(那覇) | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥6,120 | 69.55 |
9 | JTA050 | 73H | 沖縄(那覇) | 福岡 | 806 | 537 | 504 | ウルトラ先得 | ¥10,430 | 12.94 |
10 | JAL3811 | EMJ | 福岡 | 静岡 | 676 | 451 | 423 | ウルトラ先得 | ¥14,210 | 21.02 |
11 | JAL2703 | EMJ | 静岡 | 札幌(丘珠) | 888 | 592 | 555 | ウルトラ先得 | ¥11,900 | 13.40 |
12 | JAL2885 | AT4 | 札幌(丘珠) | 利尻 | 238 | 159 | 149 | 先得割引 | ¥9,800 | 41.18 |
13 | JAL2884 | AT4 | 利尻 | 札幌(丘珠) | 238 | 159 | 149 | 先得割引 | ¥9,800 | 41.18 |
14 | JAL2869 | AT4 | 札幌(丘珠) | 釧路 | 204 | 136 | 128 | ウルトラ先得 | ¥13,500 | 66.18 |
15 | JAL544 | 73H | 釧路 | 東京(羽田) | 832 | 555 | 520 | ウルトラ先得 | ¥11,390 | 13.69 |
合計 | 7,398 | 4,126 | ¥148,020 | 20.01 | ||||||
※ 付与マイル数は、JALカードCLUB-A保有・ステータス無しの場合 |
合計運賃 148,020円
獲得FOP 7,398
搭乗回数 15回
今回は2021年9月2日(木)〜3日(金)で検証した結果、15レグの合計が148,020円となります。
1フライトあたりの平均は9,868円です。
まとめ
JAL就航便のある東西南北の端の空港を巡る一泊二日15レグの旅程を紹介しました。
ANAの最西端と最東端を巡る旅程に対抗すべく組んだ旅程でしたが、1フライトあたり1万円を切る運賃となり、回数修行に有用な旅程となり得ます。
しかも同じところを行き来するだけの単純な旅程ではなく、日本全国津々浦々を巡る楽しみながらフライト数を稼げる旅程となっています。
東京(羽田)発着の一泊二日の旅程で15フライトが可能な旅程で、1フライトあたり10,000を切っていますので、なかなかリーズナブルと言えます。
JGC獲得を回数で目指す場合にありがちな、同じところを行き来することもなく、機材面や運行会社でもバリエーションが豊富で飽きることは無さそうです。
同じJALグループといえども意外と雰囲気が違う運行会社の差を楽しむのも良さそうです。



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