先日の記事でJAL・JGC回数修行の単一路線で集中搭乗の概要を紹介しました。
4往復8レグや3往復6レグが可能な路線は全国各地に存在しますが、唯一の1日10レグ(5往復)可能な路線がこの福岡-宮崎です。
時刻表上では1日当たり7往復14便の設定があり、最低乗り継ぎ時間を考慮しながらどう組み合わせていくのか、使用機材や10レグ達成の際の獲得マイルやFOPについても説明します。
福岡-宮崎
JALの福岡-宮崎は1日当たり14便(7往復)の設定があり、全てJ-AIR運行です。
基本区間マイルは131マイルで、飛行時間は1時間に満たない短距離路線になります。
上記の時刻表は21年1月6日から2月28日までの時刻表です。
考え方としては福岡を朝一番のJAL3621便でスタートし、最短で乗り継げる便を次々と繋げていくイメージになります。
赤い矢印をみるとわかるように、7往復の中で接続できない便が2往復分あるので、最大に頑張って10レグです。
フライト
具体的に見ていきます。
以下のフライト例は21年3月29日で組み立てているので、上記の時刻表とは発着時刻等で一部異なっていますが、便設定の考え方は同じです。
実際の3月29日のフライトスケジュールは以下の通りです。

1レグ目は福岡07:10発のJAL3621便にて宮崎に向かいます。
フライト時間はわずか40分と短時間で、まだまだ朝早い07:50に宮崎に到着となります。
宮崎での滞在時間は30分と短時間ですが、宮崎空港の最低乗継時間である20分は遵守できているので問題ありません。
2レグ目の福岡行きは08:20発のJAL3622便です。
フライト時間は50分と往路より10分長くなります。
福岡には09:10に到着となり、次の搭乗までの乗継時間は50分ありますので、この先のフライトに備えて少々の休憩を取ることができます。
10:00発のJAL3625便で3レグ目となり、もちろん行き先は宮崎です。
フライト時間は1レグ目と違って何故か45分となり、10:45に宮崎に到着し3レグ目終了となります。
次のフライトまでの接続時間は30分です。
4レグ目は11:15発のJAL3626便の福岡行きで、フライト時間は55分と2レグ目より5分長くなり12:10に福岡に到着します。
乗継時間は30分と本日の福岡空港での最短時間となりますので注意しましょう。
福岡発12:40のJAL3629便の宮崎行きで本日5レグ目となります。
45分のフライト時間で宮崎到着が13:25となり、ここで本日の半分の旅程が終了です。
宮崎での乗継時間は、またも短い30分の乗継時間となります。
6レグ目は13:55発のJAL3630便で福岡に向かいます。
フライト時間は50分で、14:45に福岡到着となります。
ここもまあまあ短い35分の乗継時間です。
ここまで来ると今自分が福岡にいるのか宮崎にいるのか分からなくなりそうです。
続いては15:20発のJAL3633便の宮崎行きで、フライト時間50分の後、宮崎到着が16:10となりこれで7レグ目終了です。
ここでも30分の乗継時間で次の8レグ目になります。
8レグ目は16:40発JAL3634便の福岡行きに搭乗となり、フライト時間は50分で17:30に福岡に到着します。
福岡での乗継時間が1時間50分と本日最長の乗り継ぎ時間となりますので、ここらで混乱していそうな頭と疲れている体をリフレッシュできそうです。
さぁ残り2レグ(1往復)です。
9レグ目となるのは、19:20発のJAL3639便の宮崎行きです。
45分のフライトで宮崎に20:05到着となり、乗継時間が30分で残りは福岡に戻るのみです。
この日の最終フライトとなる10レグ目は20:35発のJAL3640便にて福岡に向かいます。
福岡到着が21:30となり、これで1日10レグのフライト終了となります。
機材

運行は全てジェイエア運行となり、機材も全てエンブラエル170(E70)です。
小型機ですので座席数は76席とJALの中でも少なめの座席数となります。
もし座席指定をするならば、シビアな乗り継ぎ時間を考えできるだけ前方を確保し、降機の時間短縮を図っておくのが良さそうです。
モノクラスですので可能なら最前列を狙いたいところです。
マイル・FOP
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | FOP | 基本区間マイル | 付与マイル※ | 運賃種別 | 運賃 | |||
1 | JAL3621 | E70 | 福岡 | 7:10 | 宮崎 | 7:50 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
2 | JAL3622 | E70 | 宮崎 | 8:20 | 福岡 | 9:10 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
3 | JAL3625 | E70 | 福岡 | 10:00 | 宮崎 | 10:45 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
4 | JAL3626 | E70 | 宮崎 | 11:15 | 福岡 | 12:10 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
5 | JAL3629 | E70 | 福岡 | 12:40 | 宮崎 | 13:25 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
6 | JAL3630 | E70 | 宮崎 | 13:55 | 福岡 | 14:45 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
7 | JAL3633 | E70 | 福岡 | 15:20 | 宮崎 | 16:10 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
8 | JAL3634 | E70 | 宮崎 | 16:40 | 福岡 | 17:30 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
9 | JAL3639 | E70 | 福岡 | 19:20 | 宮崎 | 20:05 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
10 | JAL3640 | E70 | 宮崎 | 20:35 | 福岡 | 21:30 | 196 | 131 | 123 | ウルトラ先得 | ¥5,110 |
合計 | 1,960 | 1,230 | ¥51,100 | ||||||||
※ 付与マイル数は、JALカードCLUB-A保有・ステータス無しの場合 |
合計運賃 51,100円
獲得FOP 1,960
搭乗回数 10回
今回は2021年3月29日(月)で検証し、全ての便が空港使用税を含めて5,110円で搭乗可能です。
合計運賃51,100円で1日で10レグ搭乗することが可能です。
福岡発着の残業フライトでも紹介したように、獲得FOPは先得(運賃3)で1フライトあたり196FOPですので、このセットを5回実施し合計50回搭乗しても196×50=9,800FOPとなります。
回数修行に必要な条件の一つ”累積15,000FOP以上”には届きません。
JALカード保有者の場合で初回搭乗FLY ON ポイントボーナスキャンペーンの5,000FOPを加えても合計14,800FOPで、あと200FOP足りません。
クラスJやファーストクラス等に一部便を置き換えてFOPをかさ上げしたいところですが、それらのクラスの設定がない路線ですのでこの路線のみで獲得するには特便割引運賃(運賃4)で搭乗する事になります。
特便割引運賃で搭乗した場合、搭乗一回あたり400FOPを追加することが出来ますので、50回の内1度だけ特便割引運賃で搭乗する事で、合計FOPは15,200となり、JMBサファイアの条件を満たす事が出来ます。
最短5日で最安解脱
集中搭乗で回数を稼ぐなら、安価な日を探し出しつつ日数的にも短縮を図りたいところです。
2021年3月29〜31日が終日5,110円と安値安定しているので、まずその3日間を狙います。
残りの2日間は比較的安い3月23・24日を選択し、2021年3月の22、23、29、30、31日の計5日で集中搭乗した場合に最安での手配が可能です。
その場合は下記のような運賃になります。
便名 | 3/23 | 3/24 | 3/29 | 3/30 | 3/31 | |
1 | JAL3621 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
2 | JAL3622 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
3 | JAL3625 | ¥9,110 | ¥5,210 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
4 | JAL3626 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
5 | JAL3629 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
6 | JAL3630 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
7 | JAL3633 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
8 | JAL3634 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
9 | JAL3639 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
10 | JAL3640 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 | ¥5,110 |
合計 | ¥55,100 | ¥51,200 | ¥51,100 | ¥51,100 | ¥51,100 |
合計運賃 259,600円
獲得FOP 10,200
搭乗回数 50回
3月23・24日の3レグ目だけが先得割引でも5,210円である事と、得便割引はこの期間中のどの便でも9,110円ですので、一度は絶対に搭乗しなければ解脱できない特便割引はこの高い便で選び、トータルコストを押さえます。
合計運賃は9,110円x1回+5,210円x1回+5,110円x48回=259,600円となります。
費用は約26万円で必要日数は5日で解脱が可能な旅程となっています。
まとめ
単一路線での1日10レグ搭乗可能となる福岡-宮崎路線ですが、フライト時間が50分と短時間フライトとなり、乗継時間は宮崎空港では全て30分、福岡空港でも1時間を超える乗継時間は1回のみとなっており、かなり厳しいスケジュールとなっています。
しかしそれが功を奏しタイトな時間に10レグ詰め込むことができる上、時間帯にかかわらず約5,000円で搭乗可能な便が多数設定されていて、1日で集中搭乗するのに向いている路線となっています。
上記で示したとおり、約26万円で解脱可能ですので強くオススメできる路線ではないでしょうか。



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