JGC回数修行 JAL公式ツアーvsセルフホッピング修行 概要

スポンサーリンク
セルフホッピング 概要

JALに於ける上級会員修行には大きく分けて搭乗ポイントを累積するFOP修行と、定められた搭乗回数を達成する回数修行の2つがあります。

特に回数修行では様々な修行スタイルがあり、当ブログでもいくつか紹介してきました。
夕方の終業時刻以降に1往復のフライトでコツコツ回数を稼ぐ残業フライト(当ブログで勝手に命名しました)は以下のリンクの通り、全国各地の発着で実施可能であり、かつ休日を犠牲にする事なく地道ではあるものの確実に修行行程を積み上げていくスタイルです。

一方で、残業フライトが可能な空港へのアクセスが悪かったり、そもそも平日に時間を作ることができない場合も多々あります。
そんな修行僧は、休日に一気に搭乗回数を稼ぐ集中搭乗のスタイルが向いていると言えます。
このスタイルの手法も思いの外全国各地で実施できるので、残業フライトとの複合で短期解脱を目指すことができたりもします。

上記の二つの手法は基本的に一つの路線を残業フライトでは1往復・集中搭乗では4~5往復のピストン往復するパターンです。

残業フライトには向きませんが、集中搭乗の亜種として考えられるのがホッピング修行です。
JAL公式であるジャルパックにも「小型プロペラ機でホッピング2日間」のような、あからさまに回数修行僧向けのツアーが存在する様に、ホッピング修行も現実的でありある程度のまとまった時間を作れるなら実施しやすいスタイルになります。

本記事ではJAL公式のツアー詳細から、自身で組み上げるセルフホッピング修行の考え方を紹介します。

JAL公式「アイランドホッピング」ツアー

「飛行機と空の旅をこよなく愛する方へ」と題していますが、明らかに修行僧向けの旅行商品と想像できます。
一泊二日8フライトの気軽なものから一泊二日16フライトのずっしりヘビー級のものまで、この記事作成時点で5通りのツアーが設定されています。
その中には二泊三日15フライトというややゆったり目なプランもあり、目的・用途・気合いの入り具合などを考慮し選択することができます。

例えば、一泊二日16フライトの旅程を詳しく見ていくと、東京(羽田)か大阪(伊丹)が出発地となっていて、

[1日目]沖縄(那覇)→石垣→宮古→沖縄(那覇)→久米島→沖縄
[2日目]沖縄→宮古→多良間島→宮古→石垣→沖縄(那覇)→沖永良部島→徳之島→奄美大島→鹿児島

上記を繋いだ後、出発地に戻る旅順です。

JAL アイランドホッピング 16フライト

効率が非常に良くまとまっていて、宿泊も手配されたパッケージなので安心です。

メリット

第一に、JAL公式であることが大きいポイントです。
個人で勝手に組み上げた旅程ではないので、最低乗り継ぎ時間その他の各条件は全て網羅した安心があります。
万が一の欠航や遅延にも空港カウンター等で泣きつくだけで問題解消できるでしょう。

旅行代金が比較的安価な事も大きなメリットの一つです。
個人旅行を嗜む人間からすると、ジャルパックに限らず大手旅行代理店などが扱う旅行商品は割高なイメージがあります。
しかしこのツアー、先ほど例に挙げた一泊二日16フライトで134,800円〜(記事作成時点)となっていて、この価格で手配できた場合、宿泊費込みにも関わらず1フライト当たり8,425円で回数修行に挑戦できます。

この記事作成時点では間も無く一時中止になるGoToトラベルキャンペーンの対象となります。
GoToキャンペーンが再開した暁には物凄く割安感のある回数修行が実施可能です。

上級会員修行の場合、大半が単独行動になると思われます。
ツアーを使おうと思った時に問題になるのが最低申込み単位が2名〜などのツアーが多く悩まれた方も多いのではないでしょうか。
しかし、このツアーは事実上の修行僧向けですから1名での申し込みが可能となっています。

デメリット

マイルはあまり貯まりません。
16フライトもするならそこそこマイルももらえるかと思いきや、非常に短い区間を繋いでいく行程ですので思った程フライトマイルが伸びません。
さらに、このツアーは包括旅行運賃(運賃7)に該当するので積算率は50%と悪条件が重なります。
東京(羽田)発着16フライトでは東京(羽田)-沖縄(那覇)である程度稼ぐとは言え、トータルで1,614マイルしか積算されません。
積算率が低い事でFOPも少ないです。
同じ16フライトで獲得できるFOPは3,228ポイントです。
(公式WEBのツアー詳細ページから合計マイル・FOPが一発でわかる点はメリットと言えます)

小型プロペラ機に搭乗するので、通常であれば機内持ち込み可能な手荷物の基準が変わります。
公式には45cm×35cm×20cmを超える場合は受託手荷物として預けなければいけない場合があります。
混雑状況等に左右されると言う事でしょうか。

セルフホッピングの勧め

JAL公式のアイランドホッピングは何より安心感があり比較的安価な事など、良い事づくめな感じがしますが、過去記事で挙げた残業フライト集中搭乗では1フライト当たり4,000円台前半で可能だったり1日10フライトが可能(2日あれば20フライトできる)なので、公式が最も優れているという事ではありません。
ただし、これらリンクの旅程は単一路線を単純往復が前提です。
公式の様に各地を転々としながらのホッピング修行を個人で組み上げれば、より安価でより多くのフライトを詰め込む事が可能です。

組み方

時刻表を穴が開く程読む事が重要です。
特に運行会社と機材に注意を払い、30分前後の乗り継ぎ時間を加味しながら同一機(同型機という意味ではなく)の道程を辿ります。
そうすると、一つの機材の1日のスケジュールでどういうルートを辿るのかが見えてきます。
途中で機材の入れ替え等があるかもしれませんし、そもそも機材のスケジュールは公にされていないのであくまでも推測ですが、これを元に旅程を組むと日帰り旅程でも1日12フライトなど、単一路線では実現し得ない修行行程が作成できます。

JAL時刻表(丘珠-釧路,函館)
JAL HPより

一例として上記の時刻表で検証します。
これは北海道エアシステム(HAC)運行の丘珠-釧路/函館です。
HAC運行の路線は他にもありますが、ATRという機種はこの2路線しか運用されていません。
このATR使用の便を朝から順(赤丸の数字順)に追えば、同一機での乗り継ぎができる公算です。
勿論、途中で機材入換などはあるかもしれませんが、おそらくこの考えで行けるでしょう。
このATR使用旅順は8レグ/日ですが、この時刻表上のSF3使用の旅順ではもう少し多いフライトを次実施できそうですし、全国各地で10レグ/日を上回る旅順が作れそうです。
基本的には同一機の道程を追う形ですから、多少の遅延に対しては強靭な旅程になります。
しかし、例えば東京から以下に記したホッピングに接続する場合など、遅延が命取りになる事がありえます。
どこに余裕を持たせるかが腕の見せ所かもしれません。

スポンサーリンク

南の島セルフホッピング

セルフホッピング

JAL公式と同様に沖縄県を中心とした南の島を巡るセルフホッピングの旅程です。
この12フライトが1日で可能なので沖縄(那覇)発着とはいえJAL公式以上に強力です。

鹿児島発着セルフホッピング

鹿児島発着で南の島セルフホッピングを組む事も可能です。
下のリンクは徳之島を中心に1日10レグ搭乗可能なルートです。

東京(羽田)発着でも日帰りでこれらの島を巡る旅程もあります。

北日本セルフホッピング

セルフホッピング

考え方は上記の南の島と同じく、同一運行会社・同一機を狙いフライトしまくる修行行程です。
このルートも10レグ/日を達成可能な優れた回数修行向け旅程です。

丘珠発着セルフホッピング10レグ

さらに北海道ベースでは丘珠空港を拠点にセルフホッピングが組めます。

注意点

個人手配ですから、良くも悪くも組もうと思えば無茶な乗り継ぎで発券する事が可能になります。
最低乗り継ぎ時間など、守るべきルールはしっかり守って確実な発券を心掛けたいところです。

多少の遅延には強いと言いましたが、一部路線欠航などになった場合は厄介な事になります。
公式ツアーであれば欠航区間だけをキャンセルするか、以降の旅程をキャンセルするなど選択できます。
セルフホッピングの場合は全て自主手配ですから、キャンセル・変更は自ら確実に行わなければなりません。

まとめ

同一機を追いかけ旅程を組み、それに搭乗するという事はクルーも同一クルーです。
「お帰りなさいませ」と飛行機内で聞くとは思えないセリフを聴きながらの連続フライトは、まさに修行そのもの・ある意味で酔狂の極みとも言える修行スタイルです。

しかし、本文中でも触れましたが1日12レグが可能な旅程などもあり、それを組み合わせて固め打ちをするとほんの数日で解脱できる破壊力があります。
南の島・北日本などバリエーション豊富な旅程を組み合わせてバラエティ溢れる修行行程にすることも可能です。
公式ツアーと組み合わせることも勿論可能ですから、特に初心者の場合は準備運動がてら公式ツアーで足慣らしをしてから豪快なセルフホッピングを実行するのも良さそうです。

美しい海を眺めながらの旅程と、真っ白な冬景色を楽しむ旅程を組み合わせる行程などは、修行の中にも旅情感たっぷりの楽しいものとなりそうで、同一機に連続搭乗する事は長い人生でも滅多にない経験です。

↓他の方のSFC/JGC修行・マイレージ関連ブログも参考になります↓
にほんブログ村 小遣いブログ マイレージへ

コメント