JALの燃油サーチャージ2月/3月発券分が発表されました。
今年は6月/7月発券分から連続の0円が継続しています。
これで10ヶ月連続で燃油サーチャージ適用なしとなります。
燃油サーチャージ概況
2020年10月/11月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル43.70USドル(前回41.28USドル)と若干の上昇になりましたが、その期間の為替レートが1USドル=104.85円(前回1USドル=105.89円)とさらに円高が進行しました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は4,582円(前回4,371円)とほぼ横這い、6月発券分から引き続き2月/3月発券分の燃油サーチャージまで適用なしの継続が決定されました。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(12月/1月) | 今回(2月/3月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
B | ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
C | タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
D | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
E | 東アジア(除モンゴル・韓国) | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
F | 韓国・極東ロシア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
今回は4,582円でしたので以下の表の「6,000円未満」の適用継続となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,500 | 2,000 | 1,500 | 1,000 | 500 | 200 |
8,000円未満 | 7,000 | 4,000 | 3,000 | 2,000 | 1,500 | 300 |
9,000円未満 | 10,500 | 6,000 | 4,500 | 3,000 | 2,500 | 500 |
10,000円未満 | 14,000 | 8,500 | 6,500 | 4,000 | 3,500 | 1,000 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 32,000 | 20,500 | 17,000 | 11,000 | 9,000 | 3,500 |
まとめ
相変わらず低価格で推移するシンガポールケロシン価格とやや円高方向のドル円相場によって、燃油サーチャージ徴収基準からはまだまだ遠く、サーチャージ徴収の下限である日本円換算6,000円までは相当のマージンがある市況となっています。
JALの航空券発売ルールでは360日前から予約・購入が可能ですから、2月/3月発券分は確実に2021年の年末〜2022年の年始の航空券の手配が可能な時期をカバーします。
これまた相変わらずですが、そのころの世界の状況が改善していることを多いに期待しつつ来年の搭乗分を発券するのが、今考えられる最善の戦略となりそうです。
現状はキャンセルポリシーも緩和されていますので一か八かにならずに済みそうではあります。
現状ではまだまだ欠航が多く、就航していても出入国条件などが厳しいなど、ビジネス目的の渡航ならまだしも上級会員修行は絶望的な状況に変わりありません。
国際線活用の修行が可能な状況になっていることを祈るばかりです。



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