敢えての苦行!一泊二日12レグ東京(羽田)発着10,000PP超

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苦行

今回の記事はいつもとは様相が違います。
純粋にPP単価の優秀さを狙ってはなく、しかも一撃の獲得PP数も胸を張って自慢できる程でもありません。
今回は一泊二日の2日間で12回の搭乗をしてみようという、修行僧の世界では苦行と呼ばれる行為に挑戦しようというものです。
以前の記事で、コードシェア全社を全て乗り継いだルートその2その3と紹介しましたが、それらと同様にあくまでもエキシビション的な意味合いでフライト構成を考えてみました。
週末の土日2日間にできるだけ詰め込んだ、まるでJALのJGC回数修行と勘違いするような構成ですが、SFC修行ですから回数修行という制度は無いので、それなりの獲得PP数を得られるようにある程度は考慮しました。

苦行は日帰り8レグ大阪(関西)発着もできます。

1日目

東京(羽田)発着の一泊二日でまず初日に6レグこなします。
それなりの獲得PP数も両立したかったので沖縄(那覇)はマストと考えられます。
そしてやはり修行ですからPP単価もそれなり出なければ使えないですからバリュートランジット28を駆使して少しでもPP単価の改善を図ります。

OKA-FUK-HND-ONJ-HND-KMQ
Great Circle Mapper

1日目のルートはこうなります。
東京(羽田)-福岡-沖縄(那覇)-羽田-大館能代-羽田-小松
朝から晩までフライト漬けの1日を過ごせます。

今回は9月26日(土)から27日(日)にかけての週末のフライトです。
本記事の予約・運賃等は以下全て2020年7月16日時点の情報です。

ANA20200926-HND-FUK-OKA-ONJ
ANA HPより
ANA20200926-ONJ-HND-KMQ
ANA HPより

システムの都合上一度の予約で4便しか組めないので予約の図が2つに分かれてしましますがこの2つで1日分で、構成上はバリュートランジット28を3セット組み合わせてあります。

まず第1レグは朝07:25発のANA241便で福岡へ向かいます。
大型のB777-200(772)で09:20に到着します。
35分の乗継時間を経て第2レグは09:55発のANA1205便沖縄(那覇)行きです。
こちらは若干古めではありますが同じくワイドボディ機のB767-300(76P)です。

VT28の2セット目のチケットで第3レグ・第4レグです。
那覇空港到着から1時間10分の接続時間を経て第3レグはANA996便で東京(羽田)へと舞い戻ります。
機材はまたしてもワイドボディ機の772で、羽田到着は15:10です。
1時間5分とまあまあの乗継時間で第4レグは大館能代へは16:15発のANA789便で、今回旅程では初登場のナローボディ機のB737-800(738)で到着は17:25です。

まだまだ夜は長いとばかりに3セット目のバリュートランジット28チケットの発動です。
大館能代到着から40分後の18:05から第5レグがスタートです。
18:05発ANA790便で東京(羽田)へと、チケットは別ですが折り返しの往復チケットのような感じのフライトは先ほど同様の738で19:20に羽田へと戻ってきます。
ここでやや乗継時間が余裕があり、1時間15分後の20:35発ANA759便で本日最後のフライトは小松行きです。
機材は一転エアバスです。A321(321)はおそらく新しいシートでモニター付きだと思いますから、疲れた身体にはありがたい機体と言えます。
小松空港には21:35到着です。

せっかく小松空港に降り立ったなら金沢や福井あたりへ脚を伸ばし美味しいお酒と晩ご飯としたいところですが、金沢駅までバスで40分・福井駅までが55分となかなかの長旅です。
翌日も6レグのフライトが待っていますから、ここは小松駅周辺のホテルが都合良さそうです。
小松駅まではバスで12分ですから、さっさと食事を済ませて休みましょう。
旅行感は限りなくゼロですが、これは苦行なのです。

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二日目

初日の疲れを癒して爽やかに朝の小松空港に向かいます。

KMQ-HND-SYO-HND-FUK-OKA
Great Circle Mapper

2日目の行程は上図の通り
小松-東京(羽田)-庄内-東京(羽田)-沖縄(那覇)-福岡-東京(羽田)です。
本日も堂々の6レグをこなして東京に戻ります。

本記事の予約・運賃等は以下全て2020年7月16日時点の情報です。

ANA20200927-KMQ-HND-SYO-HND-OKA
ANA HPより
ANA20200927-OKA-FUK-HND
ANA HPより

またまた予約画面は2分割になってしましますが、予約構成としては初日同様バリュートランジット28を3セット組んだ構成です。

二日目第1レグ(通算第7レグ目)は07:45発のANA752便で東京(羽田)へと向かいます。
機材は前日ラストと同型の321です。
08:55に羽田空港に到着し、2時間10分の乗継時間を過ごします。
朝食でも済ませベストコンディションで第2レグ(通算8レグ目)に挑みます。
11:05発のANA395便で庄内を目指す機材は先ほど同様の321で、庄内到着はちょうど1時間後の12:05です。

昼食にはやや心許ない45分の接続時間で2セット目(通算5セット目)のバリュートランジット28チケットで東京(羽田)・沖縄(那覇)へと駒を進めます。
2日目第3レグ(通算9レグ目)は12:50発の東京(羽田)行きANA398便の機材はまたしても321です。
3連続で321に搭乗で飽きてきた頃合いの13:55に羽田に到着します。
35分のなかなか際どい乗継時間を経て、第4レグ(通算10レグ目)ANA475便は14:30発の大型機B777-300(773)です。
大型機の機内でのんびりして17:10に那覇空港に到着します。

最後(6セット目)のバリュートランジット28チケットで第11・第12レグをこなせばいよいよ長い2日間の終了です。
第5レグ(通算11レグ目)では福岡に向かいます。
17:50発のANA1082便の機材はお馴染み738で、福岡空港到着は19:35です。
1時間10分の乗継時間を過ごした後、いよいよ最終レグで仕上げに掛かります。
福岡20:45発のANA272便の機材は最新機材の一つB787-9(789)です。
苦行の締め括りに相応しい最新機材を堪能し、前日朝7時頃に意気揚々と苦行の旅に出た羽田空港に疲労困憊の表情をにじませながら22:25に到着し2日間の苦行から開放されます。

  便名 機材 出発 到着 PP 基本区間マイル 付与マイル※1 運賃種別※2 運賃
1 241 772 東京(羽田) 07:25 福岡 09:20 1,050 567 531 VT ¥22,830
2 1205 76P 福岡 09:55 沖縄(那覇) 11:35 1,005 537 502
3 996 772 沖縄(那覇) 12:45 東京(羽田) 15:10 1,676 984 922 VT ¥11,900
4 789 738 東京(羽田) 16:15 大館能代 17:25 671 314 293
5 790 738 大館能代 18:05 東京(羽田) 19:20 671 314 293 VT ¥10,280
6 759 321 東京(羽田) 20:35 小松 21:35 516 211 197
小松泊
7 752 321 小松 07:45 東京(羽田) 08:55 516 211 197 VT ¥7,980
8 395 321 東京(羽田) 11:05 庄内 12:05 527 218 203
9 398 321 庄内 12:50 東京(羽田) 13:55 527 218 203 VT ¥10,900
10 475 773 東京(羽田) 14:30 沖縄(那覇) 17:10 1,676 984 922
11 1082 738 沖縄(那覇) 17:50 福岡 19:35 1,005 537 502 VT ¥21,330
12 272 789 福岡 20:45 東京(羽田) 22:25 1,050 567 531
合計             10,890   5,296   ¥85,220
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合
※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT

合計運賃 85,220
獲得PP 10,890
PP単価 7.83

苦行と称して詰め込んだフライトですので便選択の自由度が少ない割には、獲得PP数で10,000ポイントを超えPP単価も存外の7.83円でした。
これならばエキシビションと言わずとも通常の修行と捉えても問題無さそうです。

まとめ

いかがでしょうか。
先日紹介した稚内ルートの獲得13,434ポイント・PP単価6.67円には及びませんが、想像以上に良好なPP単価・獲得PP数になりました。
9月搭乗分バリュートランジット28があまりに破格だった事が奏功し、このようなエキシビジョン的なフライト構成を組んでもPP単価が悪化する事なく作り込む事ができます。
通常の修行の一部としても充分に戦闘力の高い旅程と言えます。

苦行は経験値を積む

とは言え、上記リンクの稚内ルートがあるのに敢えてこのような苦行に身を晒す必要はどこにあるのでしょう。
比べると2レグ増えたにも関わらず獲得PP数では2,500ポイント以上も目減りし、PP単価でも1円以上悪化します。
今回の行程を実施するとなると、バリュートランジット28のチケットを一気に6セット予約し、当日空港ではスキップサービスが使えずチェックインカウンターで手続きをします。
各空港での乗継時間も最長でも1時間ちょっとと、極めて慌ただしくフライトを繰り返します。

実はこの旅程で得られるものは経験に他なりません。
航空修行とは正に煩悩・欲の塊のような行為ですが、108の煩悩を捨てて10,800PPを得るこの苦行は、バリュートランジットを次々と予約・購入していくスキル、空港チェックインカウンターでのスムーズな手続き、短い乗継時間を難なくこなすスキル。
これらは単純に同一区間を往復して解脱したような修行僧にはなかなか得る事のできないスキルであり、真の修行僧として確実な予約・余裕のある空港/機内での振舞いを身に着ける事ができるのです。

PP単価もさほど悪くなく、一泊二日で10,000ポイント以上稼ぐこんな苦行ルート、気力・体力が必要ですが試して見るのも一興です。

↓他の方のSFC/JGC修行・マイレージ関連ブログも参考になります↓
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