今年2020年上半期(1月〜6月)はあまりに予想外の事が世界中に広まり、SFC修行を例年通り進めることが困難な上半期になってしまいました。
ある種の定石とも言える「1月から3月の、台風リスクもなく航空券価格も安定安値の時期の集中搭乗」で解脱を済ませた人は良かったのですが、未だ未達の人にとっては困った状況が続いていました。
ですが先日6月19日、都道府県を超える移動に対する自粛要請が遂に解除となり、いよいよ修行解禁と考える修行予備軍・道半ばの方も多いのでは無いでしょうか。
本記事では2020年下半期(7〜12月)の期間でプラチナステータス(SFC獲得)までいかに効率よく達成できるかを考察します。
国際線の状況
SFC修行僧にとって、今年前半は香港の騒動から始まった感がありますが、そもそも香港はPP単価の面でそれほどハイパフォーマンスでは無く、その時点では楽観的なものでした。
しかし、3月以降は急速に世界中の国際線が縮小し始め、外国への渡航制限も急拡大。
事実上海外への渡航ができなくなりました。
大繁盛・大混雑が予想されていたオリンピック期間の7月以前までにプラチナ達成をするつもりだった方にも大きな影響をもたらしたと思います。
下半期のANA国際線はどうかと言えば、相変わらず非常に厳しい状況と言えます。
現在わかっている7月の運行状況でも約90%が運休や減便を予定しています。
本来であればオリンピックイヤーという事でANAでもバシバシ新規就航を拡大する予定でしたが、先の予定が立たず、いくつかの路線は就航未定になってしまっています。
SFC修行ではANAのみならず、ユナイテッド航空・シンガポール航空・ルフトハンザドイツ航空などのスターアライアンス加盟航空会社でもPPを付与されるので本来であれば有用なのですが、ANA同様で非常に厳しい環境であります。
もしそれらを含め飛行機が飛んだとしても、入国が滞り無くできる保証はまだ無く、各国の防疫方針に基づいて14日間の隔離等を食らう可能性も排除できず、滞在時間を極力短くすることを好む修行僧にとって、まともな修行ができるとは到底考えられない状況と言えます。
東南アジア方面
東南アジアはSFC修行初心者でも難易度が低く手軽な一方、国内線と組み合わせての合わせ技を繰り出した時の一撃の獲得PPがなかなかのモノということもあり、初心者から上級者まで最も人気の国際線修行の行先と言っても過言ではありません。
しかし現状で渡航が自由になるという情報・ニュースはありません。
シンガポール・チャンギ空港ではトランジットのみであれば早々に開放する方針の様ですが、シンガポールでトランジットした先の目的地の見当がつきません。
防疫面で最も成功したと言われる台湾は外国人の入境を10月以降などを検討してたようですが、ビジネス目的の渡航では7月だとか情報が日々アップデートされている状況です。
しかし、そもそもPP単価の面ではそれほど魅力を感じられない台湾です。
観光を兼ねてのSFC修行なら、素晴らしい機内サービスととても美味しい機内食で有名なEVA航空を体験するのもアリですが、状況が状況だけに機内食のサービス形態も変わってしまうかもしれません。
タイ・ベトナムは下記のオセアニアと同様、ビジネス目的の渡航の制限緩和を探っている様ですが、はっきり言ってSFC修行目的での渡航に関しては全滅の様相です。
オセアニア方面
シドニータッチが期待のオーストラリア・ニュージーランドのオセアニア方面とタイ・ベトナムの部分で触れましたが、ビジネス客の制限解除を模索している様です。
SFC修行僧がビジネス目的の渡航に含まれるとも考えられず、厳しい事に変わりありませんが、もしかしたら修行僧にとって一番最初に解禁される海外渡航地になるのでは?と個人的には期待しているエリアではあります。
しかし、年内に渡航可能になるという情報も無く、期待外れに終わる可能性も大です。
欧州・北米方面
地球の大きさを実感しながら修行する上級者に人気の北米・欧州方面は、一撃の獲得PPの大きさと、アジアとは違い渡航先の文化が大きく変化するのも魅力です。
減便こそあれど運休までには至らない路線も複数残っているのですが、こちらも無事な出入国や短期滞在ができる保証は無く、ニュース等で見聞きする限りSFC修行程度の目的でおいそれと立ち寄る状況ではありません。
国際線まとめ
国際線修行の魅力は何と言っても一撃のプレミアムポイントの量の多さですから、国際線再開を切望する気持ちではあります。
各国が入境制限を解除するであろう時期を想像しながら渡航制限緩和の具体的ニュースを期待し、そのタイミングで国際線を織り交ぜ一気にPPを稼ぐ考えもありますが、その時期になってから計画変更を強いられてはたまったものではありません。
大急ぎで国内線修行に再検討しても、稼ぎ出せるPPの絶対値が小さい国内線ですからレグ数・日数共に大幅に増やさないといけなくなります。
それが可能な残りPP数であれば良いのですが、私の様に「前半ボケーっとしてたら国際線乗れなくなった。まだPPはゼロだし 汗」みたいな場合、無理に国際線を組み込んで謎の余裕をかますのは余りに危険な判断だと言わざるを得ません。
本音では国際線を絡めて短期間でドカンとPPを稼いでいきたいのですが、この状況では感染リスクだけでなくステータス未達のリスクも共存している国際線修行はなかなか手を出すのは難しい状況にあります。
国内線ではどうか
国内線は回復傾向であり、SFC修行が不可能ではない状況になりつつありますし、自粛期間中でも可能ではありました。
(善悪を語るつもりは一切ありませんが)一部メディアでは沖縄(那覇)行きの上級クラスの座席が満席なのは何故だ?みたいな記事もあった様に、サイレント修行僧にとってはこの時期でもフライトは可能で実際にフライトされていた修行僧もいた様です。
とは言ってもまだまだ減便・運休が目立っていて、自由自在にルートを組み立てて気の向くままに修行するまでには至っていません。
Twitterを眺めていると、6月までのPP2倍キャンペーンで一気にプラチナ・ダイヤモンドに達成された方も多数いらっしゃる様ですし、あと一息という方も多いのではないでしょうか。
今年既にステータスホルダーの場合
ステータスホルダーは現時点で何もする必要がありません。
ステータスは1年延長されることが決定したため翌年も今のステータスが維持されます。
無理してフライトする必然はないと言えます。
ダイヤモンド防衛修行も2021年から始めれば問題ありませんので、今年は感染リスクを最小にしておとなしくしているのが最善でしょうか。
ただ、もはや旅中毒とも言えるダイヤ防衛修行組です。黙って地上に居続けるストレスはどこかで解消したいところです。
PP2倍の恩恵を受けた場合
残りのPP数にもよりますが、こういう人達はステータスホルダーに次いで気楽かもしれません。
前半飛ばした成果が2倍になったのですから、残り6ヶ月で少しのPPを稼ぐだけでサラッと解脱できます。
都合の良いタイミングでそれなりのPPが確保できる路線を選りすぐってフライトをこなせば難なくステータス確保ができることでしょう。
日帰り・一泊二日など当ブログでも様々紹介してきていますが、お好みのルートを作成し仕上げのフライトをこなして解脱できそうです。
これから修行
私も含め、呑気に構えていたら移動の自由が制限されどうにもPPを獲得できなくなってしまった場合です。
これが最も大変で、国際線が事実上不可能な状況の中で半年で50,000PPや100,000PPを稼ぎ出さなければいけません。
下半期、言わずと知れた7月から12月の範囲ですが、週末修行僧の立場で考えた場合は26週が残っていると言い直すことができます。
そのうち、カレンダー上で土日が休みの人にとって3連休以上に設定されるのは以下の通りです。
- 7月23日(木)〜26日(日)の4連休(海の日・スポーツの日)
- 8月8日(土)〜10日(月)の3連休(山の日)
- 9月19日(土)〜22日(火)の4連休(敬老の日・秋分の日)
- 11月21日(土)〜23日(月)の3連休(勤労感謝の日)
その他、お盆休みである8月15日(土)〜16日(日)の週末、11月3日(火)が祝日で前日の2日(月)に有給休暇を取得すると4連休が作れる10月31日(土)〜11月3日(火)、最終週の年末は場合によって12月26日(土)から年末休暇に突入する事もあると思います。
この連休になる、もしくは連休にすることができる週末をどう考えるか、となります。
週末修行僧
週末や連休でなければ時間を作れない週末修行僧の場合、残されたチャンスは26回の週末(内、最大7回の連休)です。
単純に50,000PPを26で割ると1,924PP/週末になります。
500PP程度を稼ぎ出せる路線の単純往復を土日両方で、しかも毎週やらなければいけません。
1回の週末で効率よくPPを稼がないとかなり厳しいと言わざるを得ません。
この記事で紹介した様なルートで一気に12,000PP稼いだり、定番の沖縄方面で1日で8,000PP程度を稼ぐことができれば、4回から5回の週末でフライトを実施するだけでよく、途端に難易度が下がります。
または、PP単価の良い沖縄(那覇)発着を積極的に利用する為に沖縄SFC合宿を企てるのはいかがでしょうか。
連休を利用する事で沖縄に滞在し、その期間中にこれらルートをせっせとこなす、あるいは先ほども紹介したこのルートなども活用できます。
この様な集中攻撃は、毎回の最寄り空港から自宅までの交通費を削減できる一方で、宿泊費が嵩むデメリットもあります。
旅行気分で修行合宿はなかなか楽しい経験であり、自宅を一定期間空けられるなら是非ともオススメしたい手法です。
注意点としては、上記リンクのルート例を含め当ブログ絶賛推奨のバリュートランジット28ですが発売開始が遅めなのが難点中の難点と言えます。
年末まで旅程を確定できないので注意が必要です。
また、連休に該当する週末は混雑と航空券価格の上昇も想像できます。
航空券の確保はできるだけ早く動くべきと言えます。
平日修行僧
上記の週末修行僧とは打って変わって混雑を回避できる事が強みの平日修行僧。
この属性の人は相対的に少ないとは思いますが、新しい日常とやらで出勤体系が変わった人もいるでしょうし、主婦など修行僧修行尼の方もいるでしょうからシッカリ取り上げます。
混雑しがちな土日・祝日やお盆休み・年末年始を避けてフライトを積み重ねたい平日組の場合の問題点は、下半期は案外祝日が多いという事。
お盆の期間はもちろん当然として、祝日が絡むスケジュールも出来れば組みたくないものです。
しかし、比較的安く手配しやすい月曜日出発が祝日が絡むと効果が消されてしまいます。
何曜日に時間を作れるかは人それぞれですが、祝日や大型連休にまったく絡まない週は19週しか残されていません。
この19週のどこかで国内線のみで50,000ないしは100,000PPを稼ぎ出す事になります。
そうは言ってもオススメルートとしては上記の週末修行僧と同じ様な感じになると思います。
ただし、当ブログで紹介しているルートは週末に最安値が出てくる場合も多く、ルーティング・スケジューリングに注意が必要ではあります。
また週末修行僧と同じく、どこかのタイミングでSFC合宿を敢行するのも吉だと思います。
今後は当ブログでも「SFC合宿で一気にプラチナ達成」のパターンなどを紹介していきたいと思っています。
まとめ
国際線を断念し、国内線だけでどうにかできないかと見てきました。
プラチナ修行に関しては、修行に充てる時間さえ確保出来れば計算上は余裕で間に合うのです。
先程も述べましたが、SFC合宿を組むというのも一つの解決策になります。
そして合宿とは楽しいモノです。
上記では「沖縄を滞在地として」とPP単価を重視していましたが、全国各地の魅力ある土地をその日の寝ぐらとしながら転々と日本中を渡り歩くのは魅力充分です。
そこに、最近アップし続けている番外編1・番外編2・番外編3の様に航空会社6社を乗り回す旅程などを組み合わせれば魅力と発見の詰め込まれた素晴らしい体験ができそうです。
しかし、台風シーズンの様な不確定のリスクとお盆休み・連休祝日の様な確定のリスクが織り交ざった1年の後半です。
減便などの影響を受け、代替便の手配に支障をきたし、行程が暗礁に乗り上げる恐れもあります。
台風は別として、通常であればその日の遅い時間帯の便に振替できる状況だとしても今年は違います。
フライトの時期や方面の選定は、これらリスクを回避・もしくは上手に織り込んで計画を立てるのが下半期のコツと言えます。
そして時間をあまり作れない場合は、積極的にプレミアムクラス搭乗を検討すべきかもしれません。
PP単価の面ではスーパーバリューやバリュートランジットに対して悪化は免れませんが、途中まで修行が進行したにも関わらず未達に終わるよりは遥かにマシです。
ダイヤモンド修行に関しては、猛烈に難易度が高い状況になってしまっています。
前半に幾ばくかのPPを稼ぎ終えていれば、ゼロからプラチナ・SFC修行と難易度は変わりませんが、流石にゼロから下半期だけで国内線のみの修行は苛烈を極めます。
もちろん、まとまった時間とそれなりの資金を用意できればプレミアムクラス集中搭乗などで豪快に解脱を目指すことは可能です。
その際のPP単価には目を瞑る必要がありそうですが、それでもダイヤモンドステータスが必要という方以外は積極的にやるべきではないのかもしれません。
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