冬ダイヤの期間中でプレミアムクラスPP単価第1位である沖縄(那覇)-新潟を、最も利用者が多いと思われる東京(羽田)発着で、プレミアムクラスのみの豪華絢爛なSFC修行を日帰りで有効利用するルートを考えてみました。
欠航の嵐が吹き荒れる昨今、翌日等に振り替えられる日帰りで旅程を組む意義は大きいと言えます。
ちなみに冬ダイヤプレミアムクラスPP単価BEST100はこちらです。
沖縄(那覇)-新潟
今回メインとなる冬ダイヤプレミアムクラスPP単価第1位の沖縄(那覇)-新潟です。
この路線の時刻表を確認すると、沖縄(那覇)発・新潟発ともにプレミアムクラスでの日帰り単純往復が不可能な路線です。
新潟発11:30のANA1865便で沖縄(那覇)に向かい、17:00発の大阪(伊丹)経由であればこの区間だけなら同日往復が可能ですが、東京(羽田)発着の旅程の場合はANA519便の新潟到着が遅すぎて羽田に戻ることが出来なくなります。
今回は沖縄(那覇)発もしくは新潟発のどちらかの片道のみを旅程に組み入れる形を採ります。
本記事の予約・運賃等は以下全て2020年9月28日時点の情報です。
新潟→沖縄(那覇)を利用
まずは新潟→沖縄(那覇)を利用するべく、下記のようなルートを組んでみました。
ルートマップでは分かりにくいのですが、東京(羽田)-大阪(伊丹)-新潟-沖縄(那覇)-石垣-沖縄(那覇)-東京(羽田)になります。
今回は新潟-那覇が最安値で搭乗可能な2021年2月の中から2月22日で構築してみます。
「修行僧の朝は早い」の名に恥じず、06:20発のANA985便にて大阪(伊丹)へと向かいます。
機材は、以前マスク問題で紹介したB767-300(76P)です。
ソーシャルディスタンスも充分な中央席を狙えます。
大阪(伊丹)には07:30の到着で、次便との接続は1時間50分と比較的ゆとりがあるので、軽く朝食を済ますことも出来そうです。
第2レグは09:20発のANA1657便で今回の主役である新潟へとコマを進めます。
こちらはANA国内修行では定番と言えるB737-800(738)で1時間のフライトです。
新潟到着は10:20であり、40分の接続を以て今回のメインルート新潟-沖縄(那覇)です。
11:00発のANA1865便で3時間10分のロングフライトです。
機材は連続で738ですが、この機内でプレミアムクラスの威力を発揮し昼食を楽しみます。
沖縄(那覇)には14:10に到着です。
那覇空港では1時間半の接続時間がありますが、外へ観光に出るには心許なく、食事をするには満腹と、微妙な時間を過ごす事になりそうです。
あとは東京(羽田)に戻るところですが、沖縄(那覇)-東京(羽田)は豊富な便数が設定されているので、遅い時間の便で羽田に戻る事として出来た時間でPP単価の魅力的な石垣往復を足します。
15:40発のANA1777便で石垣に向かい、35分の石垣タッチで戻りの便17:20発ANA1780便で沖縄(那覇)へと舞い戻ります。
機材はこちらも738で飽きそうですが、旅程全体の獲得PP数の向上とPP単価11円の為に我慢です。
那覇空港で1時間の接続時間を過ごし、最終レグは19:15発のANA476便で早朝にいた羽田空港に戻ります。
第1レグ以来のワイドボディ機はB777-200(772)で、ゆったりと帰路につきます。
羽田空港には21:30に到着です。
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | 運賃 | PP単価 | |||
1 | 985 | 76P | 東京(羽田) | 06:20 | 大阪(伊丹) | 07:30 | 1,100 | 280 | 437 | VP | ¥24,850 | 22.59 |
2 | 1657 | 738 | 大阪(伊丹) | 09:20 | 新潟 | 10:20 | 1,185 | 314 | 490 | SVP | ¥19,360 | 16.34 |
3 | 1865 | 738 | 新潟 | 11:00 | 沖縄(那覇) | 14:10 | 3,030 | 1,052 | 1,643 | SVP | ¥25,720 | 8.49 |
4 | 1777 | 738 | 沖縄(那覇) | 15:40 | 石垣 | 16:45 | 1,017 | 247 | 385 | SVP | ¥11,220 | 11.03 |
5 | 1780 | 738 | 石垣 | 17:20 | 沖縄(那覇) | 18:15 | 1,017 | 247 | 385 | SVP | ¥12,020 | 11.82 |
6 | 476 | 772 | 沖縄(那覇) | 19:15 | 東京(羽田) | 21:30 | 2,860 | 984 | 1,537 | SVP | ¥33,210 | 11.61 |
合計 | 10,209 | 4,877 | ¥126,380 | 12.38 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SVP=SUPER VALUE PREMIUM 28 VP=VALUE PREMIUM 3 |
合計運賃 126,380円
獲得PP 10,209
PP単価 12.38円
新潟-沖縄(那覇)を最安値で搭乗可能な日でしたが、スーパーバリュープレミアム28の設定のなくバリュープレミアム3の東京(羽田)-大阪(伊丹)を利用しなくてならない為にPP単価が悪化し、新潟-那覇を利用下にも関わらずPP単価は伸びません。
しかしPP単価12円台で10,000PPオーバーであればなかなか使える印象です。
沖縄(那覇)→新潟を利用
先ほどのルートの逆回りで沖縄(那覇)→新潟を利用したルートでPP単価が改善されるか調べます。
ルートマップでは全く一緒になっていますが、東京(羽田)-大阪(伊丹)-新潟-沖縄(那覇)-石垣-沖縄(那覇)-東京(羽田)の順になります。
こちらも新潟-那覇が最安値の2月から2021年2月22日で構築してみます。
最初のルートより更に朝早く、06:10発のANA461便で沖縄(那覇)に向かいます。
記載は、第1レグから738が続き、第5レグまで738のオンパレードとなります。
那覇空港には09:10に到着します。
接続時間は1時間半ですから、せっかくのプレミアムクラスで食事を楽しむも良し、那覇到着後に空港内で済ますも良しといった時間です。
続いて10:40発のANA1765便で石垣へ向かいます。
例に漏れず738で石垣タッチは35分と慌ただしく、急いで12:20発の戻りの便ANA1768便に乗り込みます。
13:15に那覇空港に戻り1時間の接続時間を過ごし、今回の主役、第4レグに進みます。
第4レグは沖縄(那覇)14:15発のANA1866便で新潟に向かいます。
到着は16:40で、機材はまだまだ738の呪縛です。
新潟空港で55分と微妙な時間を過ごし、17:35発のANA1662便で今度は大阪(伊丹)へと進みます。
本日最後の738を堪能したら18:45に伊丹空港に到着です。
大阪(伊丹)で1時間35分を過ごし、最終レグは20:20発のANA40便で21:30に東京(羽田)に到着です。
ここにきて機材はB787-8(78P)ですので、快適です。
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | 運賃 | PP単価 | |||
1 | 461 | 738 | 東京(羽田) | 06:10 | 沖縄(那覇) | 09:10 | 2,860 | 984 | 1,537 | SVP | ¥29,210 | 10.21 |
2 | 1765 | 738 | 沖縄(那覇) | 10:40 | 石垣 | 11:45 | 1,017 | 247 | 385 | SVP | ¥12,620 | 12.41 |
3 | 1768 | 738 | 石垣 | 12:20 | 沖縄(那覇) | 13:15 | 1,017 | 247 | 385 | SVP | ¥11,420 | 11.23 |
4 | 1866 | 738 | 沖縄(那覇) | 14:15 | 新潟 | 16:40 | 3,030 | 1,052 | 1,643 | SVP | ¥25,720 | 8.49 |
5 | 1662 | 738 | 新潟 | 17:35 | 伊丹 | 18:45 | 1,185 | 314 | 490 | SVP | ¥19,360 | 16.34 |
6 | 40 | 78P | 伊丹 | 20:20 | 東京(羽田) | 21:30 | 1,100 | 280 | 437 | VP | ¥24,850 | 22.59 |
合計 | 10,209 | 4,877 | ¥123,180 | 12.07 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SVP=SUPER VALUE PREMIUM 28 VP=VALUE PREMIUM 3 |
合計運賃 123,180円
獲得PP 10,290
PP単価 12.07円
逆回りのパターンはPP単価を若干ながら改善し、あと少しで11円台突入というところまで来ました。
新潟-那覇に関してはこちらの旅順が良さそうです。
沖縄(那覇)-静岡を利用
沖縄(那覇)-新潟を利用しようとすると、スーパーバリュープレミアム28の設定が無い東京(羽田)-伊丹を利用しなくてはいけない為、思ったほどPP単価の改善が出来ません。
そこで過去に紹介したルートをもとに、冬ダイヤPP単価第3位の沖縄(那覇)-静岡を利用したルートを組んでみました。
冬ダイヤに於いては過去の記事と同じ旅程は組めませんが、東京(羽田)-石垣-沖縄(那覇)-静岡-札幌(新千歳)-広島-東京(羽田)と組み換える事で日帰りで接続が出来ます。
沖縄(那覇)-静岡が最安値の2月の中から2021年2月8日で構築してみます。
沖縄(那覇)-静岡の最安値は2月22日ですが、広島-東京(羽田)間の運賃が高額で全体旅程としては2月8日が優れています。
またまた朝早い06:10発のANA89便で石垣へと向かいます。
いきなりのロングフライトでの機材はA321(321)で、ナローボディ機の中ではなかなか快適です。
石垣には09:45に到着し、接続時間は1時間半あるのでそこそこ余裕があります。
続いて第2レグ、11:15発のANA1766便で沖縄(那覇)に向かいます。
ここからの機材は738です。
ナローボディ機同士でエアバスとボーイングの乗り比べです。
那覇空港には12:10に到着し、接続時間は1時間20分です。
続いてこのルートの主役、13:30発のANA1246便で静岡に向けてフライトです。
機材は言わずもがなの738で、静岡には15:35に到着です。
静岡空港では40分の接続になります。
そして、おそらく同一機材・同一クルーの洗礼浴びるであろう、16:15発ANA1261便で札幌(新千歳)に向かいます。
札幌(新千歳)には18:00に到着で、ここでの接続時間は40分です。
ここから広島に向かいます。
18:40発のANA1272便で本日最後の738です。
738の連続ですが、プレミアムクラスなら苦痛も少なそうです。
広島到着は20:55で40分の接続時間で最終レグに向かいます。
ラストを飾るのは21:35発のANA688便で東京(羽田)へと帰ります。
朝一番で搭乗した321で、羽田空港到着は22:55です。
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | 運賃 | PP単価 | |||
1 | 89 | 321 | 東京(羽田) | 06:10 | 石垣 | 09:45 | 3460 | 1,224 | 1,912 | SVP | ¥38,890 | 11.24 |
2 | 1766 | 738 | 石垣 | 11:15 | 沖縄(那覇) | 12:10 | 1,017 | 247 | 385 | SVP | ¥12,120 | 11.92 |
3 | 1246 | 738 | 沖縄(那覇) | 13:30 | 静岡 | 15:35 | 2,557 | 863 | 1,347 | SVP | ¥22,720 | 8.89 |
4 | 1261 | 738 | 静岡 | 16:15 | 札幌(新千歳) | 18:00 | 1,880 | 592 | 952 | SVP | ¥20,670 | 10.99 |
5 | 1272 | 738 | 札幌(新千歳) | 18:40 | 広島 | 20:55 | 2,272 | 749 | 1,170 | SVP | ¥24,870 | 10.95 |
6 | 688 | 321 | 広島 | 21:35 | 東京(羽田) | 22:55 | 1,435 | 414 | 646 | SVP | ¥20,790 | 14.49 |
合計 | 12,621 | 6,412 | ¥140,060 | 11.10 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SVP=SUPER VALUE PREMIUM 28 VP=VALUE PREMIUM 3 |
合計運賃 140,060円
獲得PP 12,621
PP単価 11.10円
冬ダイヤで変更があり過去記事と同一ルートは組めません。
比較すると獲得PP数は減ってしまいますが、それでも相変わらず非常に良いルートになったと思います。
11円台前半のPP単価と12,000を超える獲得PP数は強力です。
まとめ
合計運賃 | 獲得PP | PP単価 | |
新潟→沖縄(那覇) | ¥126,380 | 10,209 | 12.38 |
沖縄(那覇)→新潟 | ¥123,180 | 10,209 | 12.07 |
沖縄(那覇)-静岡 | ¥140,060 | 12,621 | 11.10 |
冬ダイヤのプレミアムクラスの中でPP単価第1位の沖縄(那覇)-新潟を組み入れたルートを構築してみました。
しかし、最優良PP単価路線を組み込んだにも関わらず、劇的なPP単価とはなりませんでした。
これは新潟空港が沖縄(那覇)との日帰り往復が不可能だったり、他空港から新潟、新潟から他空港への繋がりの悪さが要因でしょう。
それに比べ、同じく沖縄(那覇)との日帰りは不可能な静岡ですが、沖縄(那覇)-静岡-札幌(新千歳)便の繋がりが非常に良い為、連続搭乗で使い勝手の良いルートになっています。
しかしプレミアムクラスのみでの東京(羽田)発着の日帰りルートとしては新潟を絡めたルートもPP単価12円台前半です。
静岡を組み入れたルートほどではないにしても次点としてオススメできるルートになっています。
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