先日発表されたANA VALUE TRANSIT28(4月搭乗分)2022年3月27日〜4月30日から、主要空港発着+小松発着のBEST30を紹介してきました。
これら主要空港発着以外にもPP単価10円以下の優良路線が多くあるので、本記事では非主要空港PP単価BEST30を紹介します。
全設定路線のPP単価4月搭乗分BEST100の記事は以下のリンクからどうぞ。
また、ランキングに載らなかった路線も含め2区間合計の獲得PP数をまとめてありますので参考にしてください。
バリュートランジット28の詳細(運賃・マイル・PP等)についてはこちらの記事をご覧ください。
非主要空港発着
非主要空港発着の設定路線数は943路線(前月比+36便)が設定されたものの、PP単価10円を下回る路線は0路線(前月比-3便)と、前回の-15便に続きとうとうゼロになってしまいました。
前回ですら惨憺たる状況と思っていたのが、今回は大惨事と言える状況に落ち込みました。
表中の最安運賃は旅客施設使用料を含んでいませんので、実際のPP単価は下記から変化しますのでご注意ください。
バリュートランジットを利用の場合は、出発地と到着地そして経由地x2の旅客施設利用料が加算されます。
例 釧路-札幌(新千歳)-広島の場合は、0円+270円x2+0円=520円となります。
それではBEST30をご覧ください。
出発 | 経由地 | 到着 | 便名 | 最安運賃 | 合計PP | PP単価 | 実PP単価 | |
1 | 釧路 | 札幌(千歳) | 広島 | 4876 / 1272 | 18,000 | 1,727 | 10.42 | 10.74 |
2 | 山口宇部 | 東京(羽田) | 秋田 | 700 / 409 | 16,600 | 1,583 | 10.49 | 10.95 |
3 | 広島 | 札幌(千歳) | 中標津 | 1271 / 4883 | 19,000 | 1,790 | 10.61 | 10.92 |
4 | 鹿児島 | 東京(羽田) | 函館 | 2472 / 553 | 20,700 | 1,937 | 10.69 | 11.07 |
5 | 稚内 | 札幌(千歳) | 広島 | 4844 / 1272 | 19,100 | 1,779 | 10.74 | 11.04 |
6 | 広島 | 札幌(千歳) | 函館 | 1271 / 4853 | 18,000 | 1,658 | 10.86 | 11.18 |
7 | 鹿児島 | 東京(羽田) | 釧路 | 620 / 741 | 23,400 | 2,133 | 10.97 | 11.32 |
8 | 北九州 | 東京(羽田) | 函館 | 3872 / 553 | 20,200 | 1,837 | 11.00 | 11.45 |
9 | 仙台 | 札幌(千歳) | 女満別 | 1229 / 4867 | 12,400 | 1,124 | 11.03 | 11.72 |
10 | 鹿児島 | 東京(羽田) | 函館 | 624 / 4759 | 21,600 | 1,937 | 11.15 | 11.53 |
11 | 鹿児島 | 東京(羽田) | 函館 | 2474 / 555 | 21,600 | 1,937 | 11.15 | 11.53 |
12 | 釧路 | 東京(羽田) | 鹿児島 | 4772 / 2475 | 23,900 | 2,133 | 11.20 | 11.55 |
13 | 秋田 | 東京(羽田) | 山口宇部 | 408 / 699 | 17,800 | 1,583 | 11.24 | 11.71 |
14 | 山口宇部 | 東京(羽田) | 秋田 | 692 / 403 | 17,800 | 1,583 | 11.24 | 11.71 |
15 | 函館 | 東京(羽田) | 鹿児島 | 4758 / 623 | 22,000 | 1,937 | 11.36 | 11.74 |
16 | 女満別 | 東京(羽田) | 徳島 | 4778 / 285 | 20,700 | 1,806 | 11.46 | 11.87 |
17 | 佐賀 | 東京(羽田) | 函館 | 982 / 4759 | 22,200 | 1,912 | 11.61 | 12.00 |
18 | 山口宇部 | 東京(羽田) | 秋田 | 3814 / 407 | 18,400 | 1,583 | 11.62 | 12.09 |
19 | 佐賀 | 東京(羽田) | 函館 | 452 / 553 | 22,300 | 1,912 | 11.66 | 12.05 |
20 | 鹿児島 | 東京(羽田) | 秋田 | 2472 / 403 | 20,100 | 1,719 | 11.69 | 12.12 |
21 | 佐賀 | 東京(羽田) | 函館 | 454 / 555 | 22,400 | 1,912 | 11.72 | 12.10 |
22 | 釧路 | 東京(羽田) | 鹿児島 | 742 / 627 | 25,000 | 2,133 | 11.72 | 12.07 |
23 | 徳島 | 東京(羽田) | 女満別 | 280 / 4777 | 21,200 | 1,806 | 11.74 | 12.15 |
24 | 秋田 | 東京(羽田) | 山口宇部 | 402 / 693 | 18,600 | 1,583 | 11.75 | 12.22 |
25 | 女満別 | 東京(羽田) | 高知 | 4778 / 567 | 22,600 | 1,902 | 11.88 | 12.27 |
26 | 長崎 | 東京(羽田) | 函館 | 2434 / 4759 | 23,200 | 1,951 | 11.89 | 12.27 |
27 | 徳島 | 東京(羽田) | 旭川 | 280 / 4783 | 20,900 | 1,757 | 11.90 | 12.32 |
28 | 旭川 | 東京(羽田) | 徳島 | 4784 / 285 | 20,900 | 1,757 | 11.90 | 12.32 |
29 | 徳島 | 東京(羽田) | 函館 | 280 / 553 | 18,200 | 1,529 | 11.90 | 12.39 |
30 | 徳島 | 東京(羽田) | 函館 | 282 / 555 | 18,200 | 1,529 | 11.90 | 12.39 |
3月から急降下が続き今回は非常に厳しい内容です。
方面の内訳は、北海道各地発着が24便(前月比+10便)と大幅増の反面、九州各地発着が13便(前月比-7便)・東北各地発着が7便(前月比-11便)と大きく便数を減らし、他には広島・山口宇部の中国方面が9便と結構伸ばしてきました。
PP単価10円以下がなくなったものの30位のPP単価はあまり変化がないので、1位のPP単価が地味になった割には内容はさほど悪化したとも言えません。
釧路-札幌(新千歳)-広島
非主要空港発着4月搭乗分の第1位の釧路-札幌(新千歳)-広島です。
1位とはいってもPP単価は10.42円、全国ランキングでは377位ですので胸を張れる数字ではありません。
この路線の獲得PP数は1,727PPとなかなかのモノですが反対路線が設定されていないので、使い勝手はよくありません。
山口宇部-東京(羽田)-秋田
第2位には山口宇部-東京(羽田)-秋田がランクインしました。
2位の山口宇部発に対し秋田発が13位と比較的上位にあり、往復平均PP単価は11.30円で組めるので1位の路線より使い勝手が良さそうです。
獲得PP数は往復で3,166PPと、片道あたりでは1位の路線に劣りますが、さほど工夫しないで往復が組めるのが最大のポイントです。
広島-札幌(新千歳)-中標津
第3位は広島-札幌(新千歳)-根室中標津です。
マップでは第1位の路線と似通ったもので、釧路-中標津間を地上移動で繋げば広島発着の往復を組めるように見えます。
しかし、この区間の地上移動は3〜4時間程度かかりますので現実的ではありません。
そしてこの路線も逆行路線の設定がなく使い勝手が良くありません。
同時期のプレミアム28
主要空港を含めた全国版ベスト100ですが、本記事と同時期のプレミアムクラスのPP単価ランキングはこちらです。
組み合わせて旅程を組む場合などの参考にどうぞ。
まとめ
PP単価10円以下が消滅してしまった4月搭乗分の地方-地方路線は、積極的に利用したくなる路線は無く、かつ戦闘力の高い那覇や新千歳に接続する路線のパフォーマンスが低く、バリュートランジットで全て組み上げるのは得策ではありません。
この4月搭乗分に関しては、一旦主要空港に飛びそこから優良路線を繋ぐ方が良さそうです。
地方空港発着のメリットの一つは空港施設使用料が低く抑えられる事ですが、そもそものPP単価が目を覆いたくなる様な惨状です。
一方、30位でもPP単価は12円台前半なので、派手さは失われたものの全体が劇的に悪化した訳ではありません。
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