先日紹介した名古屋発着と同じく福岡発着もSFC修行僧にとって比較的不遇の発着地と言えます。
修行の聖地と言える沖縄(那覇)に近くフライト距離を稼げないのが痛く、首都圏在住の東京(羽田)発着で多用される沖縄(那覇)がさほどパワフルではないのが最大の弱点になっています。
今記事では、バリュートランジット28を利用する事でなんとか一矢報いるルートを3つと、おまけの1ルートを紹介したいと思います。
福岡ベースのVALUE TRANSIT28利用型SFC修行のルート策定の一助になれば幸いです。
本記事の予約・運賃等は以下全て2020年5月15日時点の情報です。
VALUE TRANSIT の詳細は以下の記事でしっかりまとめてありますので、ご一読ください。
青森単純往復ルート
7月搭乗分の福岡発着バリュートランジット28でPP単価の良いルートといえば、福岡-大阪(伊丹)-札幌(新千歳)のルートがあります。
ですがこのルートは片道だけがPP単価が良く、福岡発着で日帰り往復する前提で考えた場合、PP単価の高い便を選ばなくてはいけません。
その場合、トータルPP単価の悪化を受け入れなければなりません。
しかし、この青森行きは福岡発着の7月搭乗分で6位タイとそこそこですが、日帰り往復のセットで考えると最安運賃で日帰り往復可能になるルートです。
平日ですが最安で手配可能な7月8日で旅程を組んでみました。
まずは福岡07:15発の大阪(伊丹)行きの搭乗です。
機材はQ84と、羽田利用の私には珍しいプロペラ機での修行スタートです。
大阪(伊丹)に08:25着からわずか30分の乗継時間で青森へと向かいます。
こちらも機材はQ84と、プロペラ機の連続搭乗です。
機材運用を詳しく調べていないので推測ですが、おそらく同一機材で青森まで向かうのではないでしょうか。
青森到着は10:35着で、滞在時間は修行中にしては望外の6時間25分、しかも青森駅まではバスで35分と市街中心部までのアクセスも良く、数時間は青森を堪能できるのではないでしょうか。
小さな機体の連続搭乗による疲れを癒すにも充分な時間と言えます。
復路便のスタートは、青森をしっかり楽しみ疲れも取れた頃、17:00発の大阪(伊丹)行きです。
往路便と同じく機材はまたしてもQ84、チョット飽きそうですが充分休んでからの搭乗ですから問題はないでしょう。
大阪(伊丹)着は夕食どきな18:55です。
ここでの乗継時間は1時間15分あるのでサクッと夕食でも摂り最終レグへ向け体力回復といきましょう。
最終レグは20:10発の福岡行き、「どうせまた」とプロペラ機を想像しますが、機材は予想を裏切る73Pです。
Q84の呪縛から解き放たれ、全便同型機というつまらなさも回避です。
久々のジェット機で突き進み、福岡21:35着でこれにて終了です。
青森単純往復まとめ
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | |||
1 | 1672 | Q84 | 福岡 | 7:15 | 大阪(伊丹) | 8:25 | 630 | 287 | 268 | VT |
2 | 1851 | Q84 | 大阪(伊丹) | 8:55 | 青森 | 10:35 | 984 | 523 | 490 | VT |
3 | 1856 | Q84 | 青森 | 17:00 | 大阪(伊丹) | 18:55 | 984 | 523 | 490 | VT |
4 | 429 | 73P | 大阪(伊丹) | 20:10 | 福岡 | 21:35 | 630 | 287 | 268 | VT |
合計 | 3,228 | 1,516 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 33,460円
獲得PP 3,228
PP単価 10.37円
バリュートランジット28福岡発の大阪(伊丹)経由青森行きを使った単縦往復です。
各乗継時間もしっかり担保され青森での滞在時間もたっぷり、しかも1日4レグと初心者修行僧にオススメのルートです。
獲得PP3,000オーバーPP単価も10.37と以前紹介した庄内-東京(羽田)-沖縄(那覇)を利用した日帰り修行を上回ることは出来ませんでした。
しかし、単純往復ですしチケットの発券や乗継の難易度が低く、初級修行僧にも安心なルートとして良いのではないでしょうか?
修行僧の生涯最初の1本として、失敗のないオススメルートです。
日本列島八の字飛行ルート
次のルートは先日の名古屋(中部)発着の記事で紹介したルートと同じになってしまった日本列島八の字ルート。
PP単価を改善したいと思ったらこのルート、沖縄(那覇)-大阪(関西)-札幌(新千歳)を利用するしかないでしょう。
名古屋発着で紹介したルートと少し違うのは、発着地はもちろんですが逆周りです。
まず沖縄(那覇)に向かい、そこから札幌(新千歳)に向かう順のルートです。
平日ですが7月9日で旅程を組んでみました。

まずスーパーバリューの福岡07:05発の沖縄(那覇)行きです。
「修行僧の朝は早い」という格言の通り早起きが必要な時間帯で、機材は比較的ポピュラーなB737-800です。
運賃10,930円でPP単価13.58円と直行便としては、まずまずではないでしょうか。
沖縄(那覇)着が08:40、乗継時間も2時間10分もありますのでここで遅めの朝食といったところです。
このタイミングで、修行僧には有名な空港食堂を体験するのもアリです。

続いて、7月のバリュートランジット28の全体ランキングで堂々の第10位の路線、沖縄(那覇)-大阪(関西)-札幌(新千歳)です。
空腹も満たし充分は休養の後、沖縄(那覇)10:50発で大阪(関西)を経由し15:55に札幌(新千歳)に到着です。
この区間のPP単価は6.85円と素晴らしい値です。
機材は沖縄(那覇)-大阪(関西)が新しく装備充実のA320neo、大阪(関西)-札幌(新千歳)がB737-800です。
関西での乗継時間も1時間5分と余裕のある旅程です。
以下で説明します帰路の便との関係で、新千歳で早めの夕食にしたいなら関西では昼食は軽く、名古屋で夕食を狙うならここでしっかり昼食を済ます感じでしょうか。
札幌(新千歳)で1時間20分の乗継時間を経て福岡へ向かいます。

最後は名古屋(中部)経由で福岡に帰ります。
札幌(新千歳)発17:20名古屋19:00着の機材はB737-800です。
乗継時間1時間で最終レグの福岡行きに搭乗。
本日最後のフライト、名古屋(中部)発20:00は福岡に21:30到着です。
機材はB737-700となり、前搭乗便より短くなったところで機内印象に変化が乏しいところ。
残念ながら、この区間は26,960円が最安値、獲得PP1,882でPP単価は14.33円と厳しい数値になってしまいました。
日本一周八の字ルートまとめ
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | |||
1 | 1201 | 738 | 福岡 | 7:05 | 沖縄(那覇) | 8:40 | 805 | 537 | 502 | SV |
2 | 1734 | 32P | 沖縄(那覇) | 10:50 | 大阪(関西) | 12:50 | 1,308 | 739 | 629 | VT |
3 | 1713 | 738 | 大阪(関西) | 13:55 | 札幌(新千歳) | 15:55 | 1,199 | 666 | 623 | VT |
4 | 712 | 738 | 札幌(新千歳) | 17:20 | 名古屋(中部) | 19:00 | 1,121 | 614 | 575 | VT |
5 | 449 | 73P | 名古屋(中部) | 20:00 | 福岡 | 21:30 | 761 | 374 | 350 | VT |
合計 | 5,194 | 2,679 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 55,060円
獲得PP 5,194
PP単価 10.60円
7月のバリュートランジット第10位のOKA-KIX-CTSが好影響を与えたおかげでトータルのPP単価が10.60円へと引き下げました。
良好なPP単価のルートを組み入れたのも関わらず単価10円を切る事ができないのは、名古屋(中部)と同様に福岡の国内線修行の厳しい環境と言えます。
しかし、日本一周八の字のこの雄大なルートのおかげで獲得PPは5,000を超える事ができます。
日本一周ルート
またまた、名古屋(中部)発着と同じになってしまった日本一周ルートですが、PP単価を考えるとこのルートは外せません。
そしてまた今回も福岡発着では逆回りになります。
このルートも7月9日で旅程を組んでみました。

スタートはバリュートランジット28で名古屋(中部)経由の札幌(新千歳)行きです。
福岡07:40発で名古屋に向かいます。
機材はやっぱり名古屋に行くならB737。
名古屋(中部)の名物機材としてB737が君臨してる印象ですが、今回の機材はその中でも短い方の-700です。
名古屋(中部)着が08:55、乗継時間が35分で09:30発の札幌(新千歳)に搭乗します。
機材はまたまた登場の73Pです。
名古屋へ向かう便・名古屋から出発する便の両方がB737です。
ここまでくると微笑ましくすらなります。
札幌(新千歳)には11:20着で、札幌(新千歳)での乗継時間が2時間10分あります。
ここで一旦昼ごはん&休憩です。

次はこのルートのメインとなる7月バリュートランジット札幌(新千歳)発着第3位の札幌(新千歳)-東京(羽田)-沖縄(那覇)です。
1本目は札幌(新千歳)13:30発で東京(羽田)には15:05に到着で、機材はワイドボディの大型機B777-300です。
乗継時間35分で続いての沖縄行きに搭乗はやや慌ただしい短時間乗継です。
2本目は東京(羽田)15:40発で沖縄(那覇)に18:10に到着、機材はこちらもB777-300です。
名古屋の名が消えると途端にB737ではないと言うのも印象的です。
最安値の20,770円でPP単価が7.86円と、やはり修行向けな素晴らしい路線です。
沖縄では1時間30分の乗り継ぎがあるので夕食はソーキそば辺りを楽しみましょうか。

最終レグの福岡帰還便は沖縄(那覇)19:40発、機材は再び登場のB737ですがちょっと長めの機体であるB737-800です。
福岡着が21:30着でこのルート完結になります。
日本一周ルートまとめ
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | |||
1 | 432 | 73P | 福岡 | 7:40 | 名古屋(中部) | 8:55 | 761 | 374 | 350 | VT |
2 | 703 | 73P | 名古屋(中部) | 9:30 | 札幌(新千歳) | 11:20 | 1,121 | 614 | 575 | VT |
3 | 64 | 773 | 札幌(新千歳) | 13:30 | 東京(羽田) | 15:05 | 965 | 510 | 477 | VT |
4 | 477 | 773 | 東京(羽田) | 15:40 | 沖縄(那覇) | 18:10 | 1,676 | 984 | 922 | VT |
5 | 1216 | 738 | 沖縄(那覇) | 19:40 | 福岡 | 21:30 | 805 | 537 | 502 | SV |
合計 | 5,328 | 2,826 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 54,560円
獲得PP 5,328
PP単価 10.24円
CTS-HND-OKAのおかげでPP単価をグッと引き下げましたが、名古屋(中部)発着と同様にどうにもPP単価10円を切る事ができませんでした。
とは言っても八の字ルートと同じく獲得PPは5,000オーバーです。
日程に余裕のない方には1日での獲得PPが大きなこの路線はオススメルートです。
おまけ
ここまで、バリュートランジットを利用したルートに拘って探してきましたが、SFC修行僧に有名なルートの沖縄(那覇)-東京(羽田)に福岡発着で繋いでみたらどうだろうとふと思い旅程を組んでみました。
スタートは上記の八の字ルートでも利用したスーパーバリューで、福岡07:05発の沖縄行き
沖縄(那覇)への到着は08:40です。
機材はB737-800です。
ここからはSFC修行僧に最も有名と言っても過言ではない沖縄(那覇)-東京(羽田)です。
09:55に沖縄を出発し12:25に羽田に到着です。
機材は上記の3ルートでは利用のなかったB787-8。
快適な機内環境で苦痛のないフライトを楽しみます。
運賃はなんと9,310円。沖縄-東京を1万円以下で移動できるご時世と言うのも、冷静に考えると凄い事です。
距離もあり運賃も格安とくればPP単価も驚愕とも言える6.31円と流石の値。
次の便との乗継時間も3時間15分ありゆっくりできます。
ここから今来たルートの折り返しになります。
東京(羽田)を15:40に出発、今度の機材はB777-300です。
機材面でもこの路線は比較的恵まれている印象です。
運賃は先ほどと同額の9,310円、同じくPP単価6.31円はやはり素晴らしい。
沖縄(那覇)には18:10到着になります。
最後は日本一周ルートの最終レグと同じ便、沖縄(那覇)19:40発の福岡21:30着で完了です。
機材はB737-800になります。
おまけルートまとめ
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | |||
1 | 1201 | 738 | 福岡 | 7:05 | 沖縄(那覇) | 8:40 | 805 | 537 | 502 | SV |
2 | 994 | 78P | 沖縄(那覇) | 9:55 | 東京(羽田) | 12:25 | 1,476 | 984 | 922 | SV |
3 | 477 | 773 | 東京(羽田) | 15:40 | 沖縄(那覇) | 18:10 | 1,476 | 984 | 922 | SV |
4 | 1216 | 738 | 沖縄(那覇) | 19:40 | 福岡 | 21:30 | 805 | 537 | 502 | SV |
合計 | 4,562 | 2,848 | ||||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 40,480円
獲得PP 4,562
PP単価 8.87円
福岡-沖縄(那覇)間の区間PP単価がたとえ悪くても、区間PP単価6.31円のOKA-HNDの往復は本当に素晴らしい影響をもたらし、トータルでのPP単価を劇的に改善させます。
これまで、トータルPP単価はなかなか10円を切れなかった他の3ルートはなんだったんだろうとすら思わせるPP単価8.87円と、一気に8点台に突入し、獲得PPは前述の3ルートには及ばないものの4,562PPと4,000を越えました。
総括
今回は福岡発の日帰りでのおすすめルート3本+1を紹介しました。
結果的には、PP単価ではスーパーバリューの沖縄(那覇)-東京(羽田)を利用した単純な往復がPP単価的に最も優良でした。
PP単価最優先で修行するならこのルート一択かもしれません。
しかし、日帰りで獲得出来るプレミアムポイントが5,000PPを超えるルートやSFC修行ではあまり訪れない青森など、修行のバリエーション増幅として意外にオススメ出来るのではないでしょうか。



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