ANAの燃油サーチャージ10月1日から11月30日発券分までが更新されました。
プレスリリースでの発表がなくなり、サーチャージ額以外の部分(原油価格や為替レート等)はJALの発表を元に推測しています。
燃油サーチャージ概況
JALと全く同じ算定期間で算出されているのでこれまで同様のはずで、JALの算定基準や今回の為替レート・シンガポールケロシン価格などは以下の記事で記載しています。
今回のJALの算定では、2021年6月/7月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル76.67ドル(前回68.96USドル)と前回に引き続き上昇になり、その期間の為替レートが1USドル=110.19円(前回1USドル=109.16円)と円安傾向が継続しています。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は8,449円(前回7,527円)と、前回からさいらに一段上昇し8,000円基準(8,000以上9,000円未満)が適用されます。
前々回の更新で7,000円基準に到達し前回も同様だったのですが、今回のケロシン価格の上昇と円安で更に上昇し一段上の基準が適用されました。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(8月8月) | 今回(10月/11月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 7,700円 | 11,600円 |
B | ハワイ・インド・インドネシア | 4,400円 | 6,600円 |
C | タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 3,300円 | 5,000円 |
D | ベトナム・フィリピン・グアム | 2,200円 | 3,300円 |
E | 東アジア(除ウラジオストク・韓国) | 1,700円 | 2,800円 |
F | ウラジオストク・韓国 | 400円 | 600円 |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
参考値で7,527円ですので以下の表の「8,000円未満」の適用となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,900 | 2,200 | 1,700 | 1,100 | 600 | 300 |
8,000円未満 | 7,700 | 4,400 | 3,300 | 2,200 | 1,700 | 400 |
9,000円未満 | 11,600 | 6,600 | 5,000 | 3,300 | 2,800 | 600 |
10,000円未満 | 15,400 | 9,400 | 7,200 | 4,400 | 3,900 | 1,100 |
11,000円未満 | 19,300 | 12,100 | 9,400 | 5,500 | 5,000 | 1,700 |
12,000円未満 | 23,100 | 14,900 | 11,600 | 7,200 | 6,100 | 2,200 |
13,000円未満 | 27,500 | 17,600 | 14,300 | 8,800 | 7,700 | 2,800 |
14,000円未満 | 31,900 | 20,400 | 17,100 | 10,500 | 9,400 | 3,300 |
15,000円未満 | 36,300 | 23,100 | 19,800 | 12,100 | 11,000 | 3,900 |
まとめ
先日アップしたJALのサーチャージの記事でも述べましたが、燃油サーチャージ金額の上昇は歓迎できかねるものですが、国際線修行の見通しが不透明さを増す中ではあまり意味のない事と言えます。
仮に燃油サーチャージが適用なしだとしても今の世界的感染拡大の最中での国際線修行はナンセンスであります。
JALよりやや短いとは言えANAでは355日前から発券できますが、こちらもJAL同様に様子見の期間になるのでしょう。
流石に来年夏以降であれば国際線を使ったSFC修行も可能になっていそうな予感はします。
2022年修行を考えるなら今後の燃油の動向を睨みつつ、もし上昇傾向なら今のうちに発券するのも考えられますが、下落傾向になることもあり得ます。
燃油の動向を横目に見ながら世界の感染傾向に注視することになります。
いずれにしても2021年SFC修行に関して言えば、国内線を使った修行が全てとなりそうです。
PP2倍キャンペーンが終了するとは言え、2021年に無理に国際線修行を行うメリットはありません。



コメント