過去記事では「残業フライト」と題して、夕方以降に1日当たり1往復だけフライトするJGC修行のスタイルを紹介しました。
東京(羽田)発着のみならず、想像以上に全国各地からで実施できる優れた手法です。
このスタイルのメリットは、お休みの日を潰す事なくコツコツと搭乗回数を積み重ねられる点があります。
しかしその一方で、そもそも本業で残業する必要がある場合などはスケジュール調整が難しく、結果的に最安値の航空券で手配できなくなる恐れもあります。
また、1日当たり1往復(2便)しか搭乗しないので必要日数として25日必要になる為、さっさと解脱して上級会員としてのフライトを味わいたいという方にはじれったい手法とも言えます。
そこで今回は、お休みを(多少なら)犠牲にしてでも1日で一気に搭乗回数を稼ぐスタイルを考えます。
時刻表を眺めてみると、単一路線で1日最大10レグ搭乗が可能で、1日8レグならそこそこあります。
単一路線での複数搭乗が難しい発着地出会っても、場合によっては複数路線を組み合わせて搭乗回数を稼ぐことが可能な手法です。
集中搭乗可能路線の探し方
1日で複数の往復を連続で繋いでいく手法で注意しなければいけないのは、最低乗継時間です。
折り返す感じなので「乗り継ぎ」と考えにくいのですが、飛行機を2フライト繋ぐという観点で乗り継ぎと同様になります。
JAL国内線の最低乗継時間は空港によって異なり、以下のように定められています。
東京(羽田) | 東京(成田) | 沖縄(那覇) | 他 | |
JALグループ便同士 | 25分以上 | 20分以上 | 30分以上 | 20分以上 |
JALグループ便と他社 | 50分以上 | 50分以上 | 30分以上 | 30分以上 |
ここで言うJALグループ便とは、JAL・JTA(日本トランスオーシャン航空)・JAC(日本エアコミューター)・RAC(琉球エアーコミューター)であり、JAL便名の付いたFDA(フジドリームララインズ)・天草エアラインは他社の扱いになります。
これらの最低乗り継ぎ時間を遵守しつつ、連続搭乗が可能な路線を探していく事になります。
一例として、東京(羽田)-南紀白浜を見てみます。
羽田を朝一番のJAL213便に搭乗し、南紀白浜到着が08:50です。
到着後、羽田に向かう便(JAL212便)までは40分で最低乗り継ぎ時間をクリアしています。
以降は同じように、時刻表の二段目(JAL215/214)の2便、三段目と繰り返し往復フライトをします。
乗り継ぎ時間はそれぞれ40分・40分・40分・2時間15分・50分ですので問題なく乗り継げます。
このように、最低乗り継ぎ時間を頭の片隅に入れつつ、時刻表とにらめっこする必要があります。
が、当ブログでは特に多数の搭乗が可能な路線を紹介しますので、読んでくださる方はその必要はありません。
往復複数搭乗が可能な路線
ここで紹介する路線は、記事執筆時の最新版の時刻表を元に、1日で完結する前提でピックアップします。
もしかしたら、奇数回の搭乗で出先で宿泊するようなパターンであればより効率的に回数を稼げるかもしれませんが、今回は省略します。
1日10レグ(5往復)可能な路線
1日10レグ搭乗できる路線は全国で唯一、福岡-宮崎だけになります。
JGC回数修行で有名な路線だけあって流石のポテンシャルです。
この路線の詳細は以下のリンクをご覧ください。
1日8レグ(4往復)可能な路線
東京(羽田)-大阪(伊丹)・大阪(伊丹)-新潟・大阪(伊丹)-出雲・大阪(伊丹)-宮崎・宮崎-福岡・沖縄(那覇)-久米島・沖縄(那覇)-宮古・沖縄(那覇)-石垣の8路線です。
大阪(伊丹)発着と沖縄(那覇)発着の路線が多く、J-AIRとJTAの運行が強い印象です。
1日6レグ(3往復)可能な路線
1日6レグ搭乗可能な路線は多数ある為、マップは省略しました。
以下の表をご覧ください。
発着地 | 行き先 |
東京(羽田) | 札幌(新千歳)、福岡、女満別、帯広、函館、青森、秋田、小松、南紀白浜、広島、徳島、高松、松山、大分、長崎、熊本、鹿児島 |
大阪(伊丹) | 東京(羽田)、秋田、山形、仙台、松山、熊本、鹿児島 |
札幌(新千歳) | 東京(羽田)、女満別、青森、仙台 |
札幌(丘珠) | 釧路、函館 |
青森 | 東京(羽田) |
仙台 | 大阪(伊丹)、札幌(新千歳) |
新潟 | 大阪(伊丹) |
小松 | 東京(羽田) |
名古屋(小牧) | 福岡、高知、熊本 |
岡山 | 東京(羽田) |
広島 | 東京(羽田) |
出雲 | 東京(羽田)、大阪(伊丹) |
徳島 | 東京(羽田) |
高知 | 東京(羽田) |
松山 | 東京(羽田) |
福岡 | 松山 |
大分 | 東京(羽田) |
天草 | 福岡 |
宮崎 | 大阪(伊丹) |
鹿児島 | 大阪(伊丹)、種子島、屋久島、奄美大島 |
奄美大島 | 鹿児島、喜界島 |
沖縄(那覇) | 福岡 |
久米島 | 沖縄(那覇) |
宮古 | 沖縄(那覇) |
石垣 | 沖縄(那覇) |
流石に1日6レグくらいであれば全国的に豊富で59路線あり、どこに住んでいても可能な雰囲気です。
路線複合
上記では単一路線での最大搭乗数を見ましたが、複数の路線を組み合わせて搭乗数を稼ぐ事も可能です。
先ほど例を挙げた東京(羽田)-南紀白浜の時刻表をみると気付くのは、4レグ目と5レグ目の間に大きな時間があります。
その時間帯に羽田発着で1往復フライト出来れば、最大6レグしかできない南紀白浜路線でも8レグまたはそれ以上に拡大する可能性があります。
一例として沖縄(那覇)発着で複数の路線を組み合わせた1日10レグ可能な旅程はこちら。
まとめ
どうでしょうか。1日10レグのフライトを実施出来れば、最短で5日間でサファイアに到達する電光石火の解脱となります。
それは成人の日の前に既に上級会員になっているという、恐ろしい早さです。
これは東京-ニューヨークをビジネスクラスで最短の接続でフライトするFOP修行よりも早いのです。
この集中搭乗のデメリットはなんといっても体力面でしょう。
1日に10回もフライトした暁には、脹脛は爆発するんじゃないかとも思える痛みを覚えるでしょうし、振動や騒音にも一日中晒されます。
お休みの日に1日ガッツリとフライトするパターンを最短で5回・多くても8日程度あれば解脱ですので、残業フライトと比べると一極集中な感じで、できるだけ早く上級会員になりたい人にオススメです。
日々のんびりとコツコツ搭乗回数を積み上げるスタイルなら残業フライト、お休みの日に覚悟を持って搭乗三昧に身を投じられるなら今回の集中搭乗スタイルでと、JGC挑戦のスタイルを自身の生活パターンなどに合わせられるのは魅力です。
時には集中搭乗・時には残業フライトと、組み合わせて実施するのも良さそうです。



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