JALの燃油サーチャージ10月/11月発券分が発表されました。
前回の8月/9月発券分から適用再開となった国際線燃油サーチャージですが、今回はさらに上昇した燃油サーチャージとなりました。
燃油サーチャージ概況
2021年6月/7月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル76.67USドル(前回68.96USドル)と前回と比べて一気に上昇した感があります。
その期間の為替レートが1USドル=110.19円(前回1USドル=109.16円)となり、更に円安が進行しました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は8,449円(前回7,527円)と、燃油の上昇と円安のダブルパンチでゾーンC(8,000円以上9,000円未満)の適用となります。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(8月/9月) | 今回(10月/11月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 7,700円 | 11,600円 |
B | ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 4,400円 | 6,600円 |
C | タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 3,300円 | 5,000円 |
D | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 2,200円 | 3,300円 |
E | 東アジア(除モンゴル・韓国) | 1,700円 | 2,800円 |
F | 韓国・極東ロシア | 300円 | 600円 |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
今回は8,449円でしたので以下の表の「9,000円未満」の適用となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,900 | 2,200 | 1,700 | 1,100 | 600 | 200 |
8,000円未満 | 7,700 | 4,400 | 3,300 | 2,200 | 1,700 | 300 |
9,000円未満 | 11,600 | 6,600 | 5,000 | 3,300 | 2,800 | 600 |
10,000円未満 | 15,400 | 9,400 | 7,200 | 4,400 | 3,900 | 1,100 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 32,000 | 20,500 | 17,000 | 11,000 | 9,000 | 3,500 |
まとめ
シンガポールケロシン価格の上昇と円安方向のドル円相場の双方が旅行者目線では悪い方へ影響し、遂に燃油サーチャージ徴収基準の3段目に突入しました。
JALの航空券発売ルールでは360日前から予約・購入が可能ですから、今回の10月/11月発券分は2022年の秋の行楽シーズンまでの航空券の手配が可能な時期をカバーします。
燃油サーチャージが掛からない(もしくは安い)なら一か八かで航空券を予約して、来たるコロナ終息を祈るのも手ではあります。
しかし今回の燃油サーチャージ額となると、わざわざ賭けに出る必要は感じさせない額と言えます。
そもそもコロナは終息どころか世界的に再拡大している状況ですので、現状では燃油サーチャージの動向とコロナの動向の両方を睨みながら国際線修行をいつ再開できるか、じっと我慢の時期と言えそうです。
国際線修行はまだ遠い夢なのかもしれません。
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