ANAの燃油サーチャージ2022年3月31日発券分(実質2022年2月3月発券分)までが更新されました。
プレスリリースでの発表がなくなり、サーチャージ額以外の部分(原油価格や為替レート等)はJALの発表を元に推測しています。
燃油サーチャージ概況
JALと全く同じ算定期間で算出されているのでこれまで同様のはずで、JALの算定基準や今回の為替レート・シンガポールケロシン価格などは以下の記事で記載しています。
今回のJALの算定では、2021年10月/11月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル91.14ドル(前回比14.29USドル高)と大幅な上昇、その期間の為替レートが1USドル=113.60円(前回比3.6円の円安)と、こちらも燃油サーチャージ的にはどちらも悪化要因となってしまいました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は10,354円(前回8,454円)と、前回とから二段階アップの10,000円基準(10,000以上11,000円未満)が適用されます。
原油価格の上昇と円安の傾向が一旦足踏みしたような前回でしたが、そんな甘い予想を吹き飛ばす基準になりました。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(12月1月) | 今回(2月/3月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 11,600円 | 19,300円 |
B | ハワイ・インド・インドネシア | 6,600円 | 12,100円 |
C | タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 5,000円 | 9,400円 |
D | ベトナム・フィリピン・グアム | 3,300円 | 5,500円 |
E | 東アジア(除ウラジオストク・韓国) | 2,800円 | 5,000円 |
F | ウラジオストク・韓国 | 600円 | 1,700円 |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
参考値で10,354円ですので以下の表の「11,000円未満」の適用となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,900 | 2,200 | 1,700 | 1,100 | 600 | 300 |
8,000円未満 | 7,700 | 4,400 | 3,300 | 2,200 | 1,700 | 400 |
9,000円未満 | 11,600 | 6,600 | 5,000 | 3,300 | 2,800 | 600 |
10,000円未満 | 15,400 | 9,400 | 7,200 | 4,400 | 3,900 | 1,100 |
11,000円未満 | 19,300 | 12,100 | 9,400 | 5,500 | 5,000 | 1,700 |
12,000円未満 | 23,100 | 14,900 | 11,600 | 7,200 | 6,100 | 2,200 |
13,000円未満 | 27,500 | 17,600 | 14,300 | 8,800 | 7,700 | 2,800 |
14,000円未満 | 31,900 | 20,400 | 17,100 | 10,500 | 9,400 | 3,300 |
15,000円未満 | 36,300 | 23,100 | 19,800 | 12,100 | 11,000 | 3,900 |
まとめ
先日アップしたJALのサーチャージの記事でも述べましたが、オミクロン株が世界を騒がせつつある中、かつ燃油サーチャージがドンっと上昇すると国際線タッチ修行は難しいままです。
JALよりやや短いとは言えANAでは355日前から発券できますが、こちらもJAL同様に修行僧は様子見・隔離期間を受け入れられる旅行者ならアリ、といった状況かもしれません。
今回は10,000円基準と二段階アップしましたが、ガソリン等の市場価格はコロナの収束傾向と経済活動再開にリンクしていて、コロナが猛威を振るえば下落・落ち着けば上昇という痛し痒しの関係です。
私たちが笑顔で国際線修行を実施できる時はものすごいサーチャージ額になっている予感がしてなりません。
それでは笑顔も引きつってしまいますが。
2022年SFC修行に関して言えば、相変わらず国内線を使った修行がメインとなりそうです。
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