JALの燃油サーチャージ2022年2月/3月発券分が発表されました。
2021年8月/9月発券分から適用再開となった国際線燃油サーチャージはジリジリと上昇傾向ですが、今回また一段上がってしまいました。
燃油サーチャージ概況
2021年10月・11月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル91.14USドル(前回比14.29USドル上昇)とグンっと上昇しました。
その期間の為替レートが1USドル=113.60円(前回比3.60円の円安)となり、こちらも燃油サーチャージ的には悪い方向に大きく振れました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は10,354円(前回8,454円)と、燃油の上昇と円安がダブルパンチとなり一気に2段回アップのゾーンE(10,000円以上11,000円未満)の適用となります。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(12月/1月) | 今回(2月/3月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 11,600円 | 17,500円 |
B | ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 6,600円 | 11,000円 |
C | タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 5,000円 | 8,500円 |
D | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 3,300円 | 5,000円 |
E | 東アジア(除モンゴル・韓国) | 2,800円 | 4,500円 |
F | 韓国・極東ロシア | 600円 | 1,500円 |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
今回は10,354円でしたので以下の表の「11,000円未満」の適用となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,900 | 2,200 | 1,700 | 1,100 | 600 | 200 |
8,000円未満 | 7,700 | 4,400 | 3,300 | 2,200 | 1,700 | 300 |
9,000円未満 | 11,600 | 6,600 | 5,000 | 3,300 | 2,800 | 600 |
10,000円未満 | 15,400 | 9,400 | 7,200 | 4,400 | 3,900 | 1,100 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 32,000 | 20,500 | 17,000 | 11,000 | 9,000 | 3,500 |
まとめ
シンガポールケロシン価格の上昇と円安方向大きく振れた事で、11,000円基準の適用になりました。
JALの航空券発売ルールでは360日前から予約・購入が可能ですから、今回の2月/3月発券分は2023年お正月休みの航空券の手配が可能な時期をカバーします。
現状の日本では新規感染者数が低く安定し、旅行機運が高まってきていました。
日本でもオミクロン株が世間を騒がし始めていますが、世界の状況はより厳しく、国際線修行が現実味のある状況ではありません。
JAL国際線修行で重要なシンガポール ・マレーシア・ インド・スリランカ・韓国あたりの入国条件や隔離措置が緩和されなければ厳しいままと言えます。
もちろん、帰国時の日本での入国条件もオミクロン株を警戒し改めて厳格化したので、国際線修行はまだまだの様相です。
現地到着後・帰国後に隔離期間を受け入れてでもといえる旅行者であればまだしも、JGC修行に於いては国内線修行がメインである事は2022年も現状では変わりません。
コメント