ANAの燃油サーチャージ5月31日発券分までが更新されました。
前回からプレスリリースでの発表がなくなり、サーチャージ額以外はJALの発表を元に推測しています。
燃油サーチャージ概況
プレスリリース廃止に伴い基準燃油価格や基準為替レートは不明です。
しかし、JALと全く同じ算定期間で算出されているのでこれまで同様のはずです。
JALの算定基準や今回の為替レート・シンガポールケロシン価格などは以下の記事で記載しています。
で、今回のJALの算定では、2020年12月/2021年1月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル55.82USドル(前回43.70USドル)と前回に引き続き若干の上昇になりましたが、その期間の為替レートが1USドル=103.76円(前回1USドル=104.85円)とさらに円高が進行しました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は5,792円(前回4,582円)と、この1年では高めで適用寸前ではありますが、昨年6月発券分から引き続き4月/5月発券分の燃油サーチャージも適用なしの継続が決定されました。
ANAもJALと変わらず適用なしが5月31日まで継続になっています。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(2月3月) | 今回(4月/5月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
B | ハワイ・インド・インドネシア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
C | タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
D | ベトナム・フィリピン・グアム | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
E | 東アジア(除ウラジオストク・韓国) | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
F | ウラジオストク・韓国 | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
参考値で5,792円ですので以下の表の「6,000円未満」の適用継続となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,500 | 2,000 | 1,500 | 1,000 | 500 | 200 |
8,000円未満 | 7,000 | 4,000 | 3,000 | 2,000 | 1,500 | 300 |
9,000円未満 | 10,500 | 6,000 | 4,500 | 3,000 | 2,500 | 500 |
10,000円未満 | 14,000 | 8,500 | 6,500 | 4,000 | 3,500 | 1,000 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 33,000 | 21,000 | 18,000 | 11,000 | 10,000 | 3,500 |
まとめ
丸々一年間、燃油サーチャージが適用されない期間が続いています。
先日のJALと同じくANAでも適用無しが継続になり、サーチャージ適用なしそのものは旅行者・SFC/ステータス修行僧にとってはとても喜ばしい事です。
今回の発表分はJALの今回のサーチャージの記事でも触れましたが、2022年のゴールデンウィークまでをカバーできる時期の航空券手配のタイミングであります。
JALよりやや短いとは言えANAでは355日前から発券できますので、今年のGW以降で発券すれば問題なく2022年のGWまでの搭乗に使えます。
つい先日、日本でもワクチン接種が始まりました。
私たち一般向けには、「年内に希望者全員に行き渡るかどうか」という報道もあります。
希望的に予想すると、来年GWにはワクチンが(世界的に)普及し海外渡航できる可能性を感じるところです。
感染状況の改善とワクチン接種の拡大に期待を込めて来年GWの旅行計画でも立てましょうか。



コメント