JALの燃油サーチャージ4月/5月発券分が発表されました。
昨年の6月/7月発券分から連続の0円が継続しています。
これでとうとう丸々1年間、12ヶ月連続で燃油サーチャージ適用なしとなります。
燃油サーチャージ概況
2020年12月/2021年1月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル55.82USドル(前回43.70USドル)と前回に引き続き若干の上昇になりましたが、その期間の為替レートが1USドル=103.76円(前回1USドル=104.85円)とさらに円高が進行しました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は5,792円(前回4,582円)と、この1年では高めで適用寸前ではありますが、昨年6月発券分から引き続き4月/5月発券分の燃油サーチャージも適用なしの継続が決定されました。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(2月/3月) | 今回(4月/5月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
B | ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
C | タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
D | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
E | 東アジア(除モンゴル・韓国) | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
F | 韓国・極東ロシア | 適用無し(0円) | 適用無し(0円) |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
今回は5,892円でしたので以下の表の「6,000円未満」の適用継続となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,500 | 2,000 | 1,500 | 1,000 | 500 | 200 |
8,000円未満 | 7,000 | 4,000 | 3,000 | 2,000 | 1,500 | 300 |
9,000円未満 | 10,500 | 6,000 | 4,500 | 3,000 | 2,500 | 500 |
10,000円未満 | 14,000 | 8,500 | 6,500 | 4,000 | 3,500 | 1,000 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 32,000 | 20,500 | 17,000 | 11,000 | 9,000 | 3,500 |
まとめ
シンガポールケロシン価格は上昇傾向が続いていますが、円高方向のドル円相場が続いていて、燃油サーチャージ徴収基準には近づいたものの、サーチャージ徴収の下限である日本円換算6,000円まではまだ到達せず徴収なしとなりました。
JALの航空券発売ルールでは360日前から予約・購入が可能ですから、今回の4月/5月発券分は2022年のゴールデンウィークの航空券の手配が可能な時期をカバーします。
遅ればせながら日本でもワクチン接種が開始され、医療関係者や高齢者からとはなりますが順調にワクチン接種が広まれば来年のGWの時期は海外旅行が可能になっているかもしれません。
もちろん、日本だけでなく世界のワクチン接種状況が拡大し感染者数を低く抑えつつ、渡航の自由が復活しているなど、クリアしなければいけない条件は多いです。
それら全てが良い方向に推移している事を期待しつつ来年GWまでの搭乗分を発券するのが、今考えられる最善の戦略となりそうです。
現状はキャンセルポリシーも緩和されていますので一か八かにならずに済みそうではあります。
現状ではまだまだ欠航が多く、就航していても出入国条件などが厳しいなど、ビジネス目的の渡航ならまだしも上級会員修行は絶望的な状況に変わりありません。
国際線活用の修行が可能な状況になっていることを祈るばかりです。
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