JALの燃油サーチャージ6月/7月発券分が発表されました。
昨年の6月/7月発券分から連続の0円が継続していましたが、ついに復活しました。
丸々1年間、燃油サーチャージ適用なしだったのですが海外には事実上行けない間に燃油サーチャージが復活するとはなんとも残念な事です。
燃油サーチャージ概況
2021年2月/3月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル66.08USドル(前回55.82USドル)と前回に引き続き若干の上昇になりました。
その期間の為替レートが1USドル=107.20円(前回1USドル=103.76円)となり、グッと円安が進行しました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は7,084円(前回5,792円)と、一気に二段分の上昇となってしまいました。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(4月/5月) | 今回(6月/7月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 適用無し(0円) | 7,700円 |
B | ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 適用無し(0円) | 4,400円 |
C | タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 適用無し(0円) | 3,300円 |
D | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 適用無し(0円) | 2,200円 |
E | 東アジア(除モンゴル・韓国) | 適用無し(0円) | 1,700円 |
F | 韓国・極東ロシア | 適用無し(0円) | 300円 |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
今回は7,084円でしたので以下の表の「8,000円未満」の適用となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,900 | 2,200 | 1,700 | 1,100 | 600 | 200 |
8,000円未満 | 7,700 | 4,400 | 3,300 | 2,200 | 1,700 | 300 |
9,000円未満 | 11,600 | 6,600 | 5,000 | 3,300 | 2,800 | 600 |
10,000円未満 | 15,400 | 9,400 | 7,200 | 4,400 | 3,900 | 1,100 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 32,000 | 20,500 | 17,000 | 11,000 | 9,000 | 3,500 |
まとめ
シンガポールケロシン価格は若干の上昇でしたが、円安方向のドル円相場が影響し、燃油サーチャージ徴収基準の2段目に突入しました。
JALの航空券発売ルールでは360日前から予約・購入が可能ですから、今回の4月/5月発券分は2022年のゴールデンウィークの航空券の手配が可能な時期をカバーします。
日本でもワクチン接種が開始され、医療関係者や高齢者からとはなりますが順調にワクチン接種が広まれば来年のGWの時期は海外旅行が可能になっているかもしれません。
もちろん、日本だけでなく世界のワクチン接種状況が拡大し感染者数を低く抑えつつ、渡航の自由が復活しているなど、クリアしなければいけない条件は多いです。
それら全てが良い方向に推移している事を期待しつつ来年GWまでの搭乗分を、5月中に発券するのが、今考えられる最善の戦略となりそうです。
現状はキャンセルポリシーも緩和されていますので一か八かにならずに済みそうではあります。
現状ではまだまだ欠航が多く、就航していても出入国条件などが厳しいなど、ビジネス目的の渡航ならまだしも上級会員修行は絶望的な状況に変わりありません。
国際線活用の修行が可能な状況になっていることを祈るばかりです。
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