JALの燃油サーチャージ8月/9月発券分が発表されました。
前回の6月/7月発券分で適用再開となった国際線燃油サーチャージですが、今回も前回と同額の燃油サーチャージとなりました。
ワクチン接種など旅行機運が高まってきている時期で徴収継続は甚だ残念ではあります。
燃油サーチャージ概況
2021年4月/5月におけるシンガポールケロシンの2ヶ月平均価格が1バレル68.96USドル(前回66.08USドル)と前回に引き続き若干の上昇が続いています。
その期間の為替レートが1USドル=109.16円(前回1USドル=107.20円)となり、更に円安が進行しました。
日本円換算のシンガポールケロシン市況価格は7,527円(前回7,084円)と、燃油の上昇と円安のダブルパンチで適用表上8,000円未満の適用となります。
各方面の燃油サーチャージ額
各方面の変更前・変更後の日本発着国際線燃油サーチャージ額は以下の通りです。
路線 | 前回(6月/7月) | 今回(8月/9月) | |
A | 北米(除ハワイ)・欧州・中東・オセアニア | 7,700円 | 7,700円 |
B | ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 4,400円 | 4,400円 |
C | タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 3,300円 | 3,300円 |
D | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 2,200円 | 2,200円 |
E | 東アジア(除モンゴル・韓国) | 1,700円 | 1,700円 |
F | 韓国・極東ロシア | 300円 | 300円 |
燃油サーチャージ算出基準
燃油サーチャージは以下の表に基づき決定されます。
今回は7,527円でしたので以下の表の「8,000円未満」の適用となりました。
(地域)は上表に基づき、燃油価格は2ヶ月平均・単位は円・1人片道の金額です。
燃油価格/地域 | A | B | C | D | E | F |
6,000円未満 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7,000円未満 | 3,900 | 2,200 | 1,700 | 1,100 | 600 | 200 |
8,000円未満 | 7,700 | 4,400 | 3,300 | 2,200 | 1,700 | 300 |
9,000円未満 | 11,600 | 6,600 | 5,000 | 3,300 | 2,800 | 600 |
10,000円未満 | 15,400 | 9,400 | 7,200 | 4,400 | 3,900 | 1,100 |
11,000円未満 | 17,500 | 11,000 | 8,500 | 5,000 | 4,500 | 1,500 |
12,000円未満 | 21,000 | 13,500 | 10,500 | 6,500 | 5,500 | 2,000 |
13,000円未満 | 25,000 | 16,000 | 13,000 | 8,000 | 7,000 | 2,500 |
14,000円未満 | 29,000 | 18,500 | 15,500 | 9,500 | 8,500 | 3,000 |
15,000円未満 | 32,000 | 20,500 | 17,000 | 11,000 | 9,000 | 3,500 |
まとめ
シンガポールケロシン価格は若干の上昇と円安方向のドル円相場の双方が旅行者目線では悪い方へ影響し、燃油サーチャージ徴収基準の2段目が継続しました。
JALの航空券発売ルールでは360日前から予約・購入が可能ですから、今回の8月/9月発券分は2022年の夏休みシーズンの航空券の手配が可能な時期をカバーします。
来年の夏ともなれば流石にワクチン接種も進み、海外旅行の門戸が開かれていそうに思えます。
ワクチンパスポートが必要になったりと、コロナ流行以前のようにはいきませんが可能性が見えてきたとも言えます。
現状はキャンセルポリシーも緩和されていますので一か八かにならずに済みそうではあります。
直近で国際線を活用したJGC修行は考えるべくもありません。
自己隔離や各種証明書の提示など修行には不向きな環境ですから、2021年の修行は国内線に狙いを絞りつつ、2022年の修行はいよいよ国際線を使った修行ができそうな気がしています。
しかしその際、燃油サーチャージが重荷にならないことを祈るところです。



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