残業フライト可能な路線が11路線も存在し、空港までのアクセスも容易な、東京(羽田)発着の路線を紹介します。
JAL系の修行の中で独自の修行スタイルである回数修行を勤務時間外にこなし搭乗回数をコツコツ積み重ねる、通称(当ブログで勝手に名付けました)残業フライト。
就労形態によっては朝に往復フライトに挑戦してから勤務に向かう形もありそうですが、一般的な会社員をモデルケースとして17時や18時頃に仕事を終えてから空港に向かい、その日のうちにまた戻ってくるスタイルです。
この記事で大まかな概要を書きましたが、本記事では豊富な設定便数と空港へのアクセスの良さから日本で最も残業フライト向きと言える羽田空港発着で、利用可能な路線・各地からの空港へのアクセスなどを見ていきます。
他空港からの残業フライトも上記リンクから辿れます。
空港へのアクセス
日本の玄関口となる羽田空港には、京浜急行と東京モノレールが乗り入れており、バスでのアクセスも多方面から多数の路線がある、抜群の利便性を誇る空港です。
バス
羽田空港から都内および近隣県主要都市へのアクセスがあります。
方面 | 所要時間(目安) |
東京駅 | 約35分 |
新宿駅・新宿高速バスターミナル(バスタ新宿)・新宿地区ホテル | 約35分 |
大手町・丸の内 | 約50~55分 |
赤坂・六本木 | 約30分~1時間 |
日比谷・汐留・銀座 | 約35分~1時間20分 |
東京シティエアターミナル(T-CAT) | 約30~40分 |
豊洲 | 約30分 |
お台場・東京ビッグサイト・有明 | 約20~40分 |
錦糸町駅・東京スカイツリータウン | 約30~40分 |
渋谷駅(マークシティ) | 約40分 |
大崎駅西口 | 約30分 |
赤羽駅 | 約55分 |
新横浜駅 | 約40分~60分 |
センター北駅・センター南駅 | 約50~55分 |
みなとみらい地区 | 約43分 |
横浜駅(YCAT)、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(横浜駅西口) | 約30分 |
川崎駅 | 約45分 |
バスでのアクセスは、多くの場所から可能なので最短1時間程度の所要時間でアクセス可能な主要な場所を掲載しましたが、他にも多数のエリアからアクセス可能なので、詳しく知りたい方は下記の羽田空港のHPで確認してください。
鉄道
羽田空港へ鉄道でのアクセスは、京浜急行と東京モノレールになっており、どちらも空港直結となっています。
時間は目安となりますが、主要駅からの所要時間は下記のようになります。
駅名 | 所要時間 |
新宿駅 | 約50分 |
渋谷駅 | 約45分 |
上野駅 | 約40分 |
浅草駅 | 約40分 |
東京駅 | 約30分 |
浜松町駅 | 約20分 |
品川駅 | 約15分 |
横浜駅 | 約30分 |
羽田発着残業可能路線
羽田空港発着で18時以降で往復可能路線は以下の11路線です。
思った以上に満遍なく全国各地に足を伸ばせそうです。
以下に、それぞれの路線で具体的な便などをみていきます。
東京(羽田)-大阪(伊丹) HND-ITM
18:00発のJAL133便にて大阪(伊丹)に向かい、20分の滞在の後JAL134便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
しかし、JAL134便では乗継時間が最低乗継時間の20分であり、不可能では無いのですがギリギリの為、最終便となりますが後発のJAL138便をオススメします。
138便ならば滞在時間が1時間5分ですので、空港内で晩ご飯を済ます事も不可能ではありません。
機材は往路はB787-8(788)、復路の134便はB767-300(767)、138便はB787-8(788)と、どれもワイドボディ機です。
参考となりますが、2021年2月16日(火)の運賃が往路12,150円・復路12,250円ですので往復24,400円です。
この運賃で25往復できれば理論上610,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価12.20円相当になります。
獲得FOPは先得(運賃3)で420×50=21,000FOPで、獲得マイル数は263×50=13,150マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-札幌(新千歳) HND-CTS
18:35発のJAL527便にて札幌(新千歳)に向かい、55分の滞在の後JAL528便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
または滞在時間が1時間10分となる最終便のJAL530便も選択可能です。
滞在時間は55分もしくは1時間10分ですので、空港内で晩ご飯を済ます形になりそうです。
機材は往路はワイドボディ機のA350-900(359)、復路の528便は往路と同じA350-900(359)、530便はB737-800(738)と小型のナローボディ機です。
一例として、2021年1月26日(火)の運賃が往路13,360円・復路9,760円ですので往復23,120円です。
この運賃で25往復できれば理論上578,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価11.56円相当になります。
獲得FOPは運賃3で766×50=38,300FOPとなり、獲得マイル数は479×50=23,960マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-名古屋(中部) HND-NGO
18:55発のJAL209便にて名古屋(中部)に向かい、60分の滞在の後JAL208便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
滞在時間は60分ですので、空港内で名古屋名物を晩ご飯にする事も出来ます。
機材は往路はワイドボディ機のB767-300(767)、復路はナローボディ機のB737-800(738)です。
同様に一例を示すと、2021年2月2日(火)の運賃が往路7,030円・復路9,530円ですので往復16,560円です。
この運賃で25往復できれば理論上414,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価8.28円相当になります。
獲得FOPは運賃3で290×50=14,500FOP、獲得マイル数は181×50=9,050マイルになります。
しかし、回数修行に必要な条件の一つ”累積15,000FOP以上”に届かない為、これだけではJGCを獲得することは出来ません。
この路線だけで回数を重ねるのであれば、50回のフライトのうち14本をクラスJにすると15,032FOPまで伸び、JMBサファイアの条件を満たせます。
その場合の獲得マイル数は普通席分の181×36=6,516とクラスJの205×14=2,870で、合計9,386マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-福岡 HND-FUK
18:05発のJAL329便、もしくは18:40発のJAL331便にて福岡に向かい、55分または25分の滞在の後JAL332便にて東京(羽田)に戻ってくる事が出来ます。
滞在時間は往路が329便の利用で55分ありますので空港内で博多ラーメンを味わう事も可能ですが、331便を利用すると滞在時間が25分と短時間になる為、晩ご飯は東京(羽田)に戻ってからになりそうです。
機材は往路はB767-300(767)もしくはA350-900(359)、復路はB767-300(767)と、全てワイドボディ機です。
参考に2021年2月2日(火)の運賃を見ると、往路12,700円・復路9,700円ですので往復22,400円です。
この運賃で25往復できれば理論上560,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価11.20円相当になります。
獲得FOPは運賃3で850×50=42,500FOPになり、獲得マイル数は531×50=26,550マイル(JALカードCLUB-A保有時)になります。
JALカードを保有していて初回ボーナス5,000FOPが付与される事を考えると、50,000FOPまであと一息の悩ましい印象です。
東京(羽田)-青森 HND-AOJ
18:25発のJAL149便にて青森に向かい、55分の滞在の後JAL150便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
滞在時間は55分ですので、空港内で晩ご飯を済ます事になるでしょう。
機材は往復共にナローボディ機のB737-800(738)です。
参考に2021年2月2日(火)の運賃を見ると、往路12,090円・復路9,890円ですので往復21,980円です。
この運賃で25往復できれば理論上549,500円でJMBサファイアとなり、FOP単価10.99円相当になります。
獲得FOPは運賃3で538×50=26,900FOPで、獲得マイル数は336×50=16,800マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-秋田 HND-AXT
18:55発のJAL167便にて秋田に向かい、50分の滞在の後JAL168便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
滞在時間は50分ですので、空港内で晩ご飯を済ます事になるでしょう。
(レストランのラストオーダーが20:00となっているので、レストランでの食事は厳しいかもしれません)
機材は往復共にナローボディ機のB737-800(738)です。
参考として、2021年4月4日(日)の運賃は往路8,790円・復路9,290円ですので往復18,080円です。
この運賃で25往復できれば理論上452,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価9.04円相当になります。
獲得FOPは運賃3で418×50=20,900FOP、獲得マイル数は261×50=13,050マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-小松 HND-KMQ
18:15発のJAL191便にて小松に向かい、滞在時間50分でJAL192便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
滞在時間は50分あり空港内で晩ご飯を済ませたいところですが、空港内のレストランは全てラストオーダーが19:00となっているので、ANA FESTAなどで軽食をとる程度になるでしょう。
機材は往復共に小型ナローボディ機のB737-800(738)です。
同じく参考となりますが、2021年2月6日(土)の運賃が往路・復路ともに7,490円ですので、往復で14,980円になります。
この運賃で25往復できれば理論上374,500円でJMBサファイアとなり、FOP単価7.49円相当になります。
獲得FOPは運賃3で316×50=15,800FOP、獲得マイル数は198×50=9,900マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-徳島 HND-TKS
18:20発のJAL463便にて徳島に向かい、滞在時間50分でJAL464便にて東京(羽田)に戻る事ができます。
滞在時間は50分ありますが、空港内のレストランは営業時間が20:00までとなっている為、レストランで食事をとるのは少々厳しそうです。
機材は往路・復路共にB767-300(767)とワイドボディ機になります。
同様に運賃を見ると、2021年3月13日(土)の運賃が往路・復路ともに9,790円ですので、往復で19,580円になります。
この運賃で25往復できれば理論上489,500円でJMBサファイアとなり、FOP単価9.79円相当になります。
獲得FOPは運賃3で494×50=24,700FOP、獲得マイル数は309×50=15,450マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-高松 HND-TAK
18:15発のJAL485便にて高松に向かい、50分の滞在の後、JAL486便にて東京(羽田)に戻れます。
滞在時間は45分ですが、やはり殆どの空港内の店舗が19:50で営業終了となる為、食事や買い物には注意が必要です。
機材は往路も復路もB737-800(738)の小型ナローボディ機です。
2021年2月6日(土)の参考運賃は往路10,090円・復路11,790円ですので往復21,880円です。
この運賃で25往復できれば理論上547,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価10.94円相当になります。
獲得FOPは運賃3で532×50=26,600FOP、獲得マイル数は333×50=16,650マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-北九州 HND-KKJ
18:25発のJAL377便にて北九州に向かい、1時間15分の滞在時間を経てJAL378便にて東京(羽田)に戻る事が可能です。
滞在時間が東京(羽田)発の残業フライトの中で最長となる1時間15分ありますので、夕食をここでとっておきましょう。
幸いにも北九州空港内レストランのオーダーストップは20:30〜20:45ですので、なんとかいけそうな雰囲気です。
機材は往復ともにB737-800(738)の小型ナローボディ機となっています。
参考となりますが、2021年2月6日(土)の運賃が往路13,290円・復路10,190円ですので往復23,480円です。
この運賃で25往復できれば理論上587,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価11.74円相当になります。
獲得FOPは運賃3で802×50=40,100FOP、獲得マイル数は501×50=25,050マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
東京(羽田)-鹿児島 HND-KOJ
18:05発のJAL653便にて鹿児島に向かい、40分の滞在の後、JAL654便にて東京(羽田)に戻る事ができます。
滞在時間は40分と短めなので晩ご飯を食べるには厳しいかもしれません。
しかも、空港内レストランのオーダーストップが遅くても20:10となっている為、ここは諦めて東京に戻ってからにしましょう。
機材は鹿児島便も往復ともにB737-800(738)の小型ナローボディ機となっています。
参考となりますが、2021年2月2日(火)の運賃が往路7,490円・復路7,990円ですので往復15,480円です。
この運賃で25往復できれば理論上387,000円でJMBサファイアとなり、FOP単価7.74円相当になります。
獲得FOPは運賃3で902×50=45,100FOP、獲得マイル数は564×50=28,200マイル(JALカードCLUB-A保有時)です。
上記の時刻表は2020年11月19日時点でのもので、搭乗日によっては出発時刻や到着時刻が変更する場合もありますので、しっかりと確認する事をお勧め致します。
使用機材においても変更がある場合がありますので、ご注意ください。
空港内のレストランやショップは、現在臨時休業や時短営業など、営業時間が変更しているところがありますので、利用する場合には注意が必要です。
路線選択
11路線ある中でどれがベストかと考えると悩ましいところです。
勤務時間や空港までの所要時間などに大きく左右されるので一概にベストを挙げるのは難しいのですが、なにを重視するかでベストが見出せそうです。
総費用を押さえたい
JMBサファイア獲得までの費用を少しでも押さえたい場合は参考価格374,500円の東京(羽田)-小松と参考価格387,000円の東京(羽田)-鹿児島が有力です。
羽田空港アクセスの主要時間が多い・退社時刻が遅い
本記事では18時以降の出発便を残業フライト可能便として取り上げていますが、羽田空港までの所要時間が掛かる場合やそもそも退社時刻が遅くなる場合は、18:55発で可能な東京(羽田)-名古屋(中部)や東京(羽田)-秋田が選択肢になりそうです。
早く帰宅したい
翌日の出社が早いなど、できる事ならあまり遅くない帰宅を望むなら20:35羽田着の東京(羽田)-大阪(伊丹)が良さそうです。
ただし、この場合は伊丹空港での接続が20分になるので慌ただしさもベストです。
滞在時間の多さで選択
晩ご飯の時間帯に修行フライトを実施しなければいけませんから、可能であれば行った先の空港で晩ご飯を済ませたいと考えるなら滞在時間1時間15分の東京(羽田)-北九州が最有力で、次点は滞在1時間10分の東京(羽田)-札幌(新千歳)になりそうです。
まとめ
羽田空港のメリットは空港へのアクセスの容易さもありますが、なんと言っても残業フライトに利用可能な路線が多いという事に尽きます。
同じフライト内容を毎日の様に繰り返すのは流石に飽きてくるものではあります。
この修行スタイルでは夕食も行った先の空港内で済ます場面が多くなるので、フライト内容だけでなく食事にも飽きてくることもあり得ます。
その場合は上記のルートを組み合わせるなどしてバリエーションをつけるのもアリかと思います。
毎晩同じ空港で夕食では冴えない印象になりかねませんが、日々違う地域で夕食となるとなぜか途端に豊かな人生に感じさせるものです。
運賃と天秤に掛けながら自身にとって最善のバランスを見出したいところですが、その際に利用可能なフライトが多い羽田空港発着は大きなアドバンテージと言えます。
空港内のレストラン等にはなりますが、各地の名物を日々の夕食としながらのフライトはなかなか豊な印象ですから、バリエーション豊富な回数修行を効果的に組んで挑みたいところです。
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