2021年2月26日、ANAより有用なキャンペーンが発表されました。
21年度のプレミアムメンバーだけの優遇かと思いきや、本年SFC修行を行なっている修行僧にも意味のあるキャンペーンです。
このキャンペーンは「ボーナスプレミアムポイント」と「選べる特典」の2つで構成されていて、特にボーナスプレミアムポイントは2021年まさに修行中の方にも朗報です。
遅ればせながら、キャンペーンの詳細(対象者・特典内容等)を詳しく見ていきます。
ボーナスプレミアムポイント
まずは一つ目のボーナスプレミアムポイントです。
このキャンペーンは、2021年度にブロンズ以上のステータスを持っているマイレージクラブ会員向けと、2021年現在SFC修行の最中・またはこれから21年修行を始める修行僧予備軍向けの二部構成となっています。
ステータスホルダーは、ステータスがあるだけでプレミアムポイントが進呈されます。
特に何かアクションを必要とはしませんが、保持しているステータス区分に応じて進呈されるプレミアムポイントの量は変わります。
新規の修行僧向けのボーナスプレミアムポイントは、ステータスホルダー向けと比較すると地味かつクリアすべき条件がありますが、SFC修行僧の背中を押してくれる施策といえます。
JALの場合は以前から初回搭乗ボーナスフライオンポイントというキャンペーンが存在し、今年からエントリー必須になったとはいえJGC修行に向けて力強く背中を押してくれる物がありました。
こちらは年最初の搭乗に対しFOPを5,000ポイント積算するという物で、ANAも肩を並べるところまではいきませんが近づいたと言えそうです。
対象者
ステータスホルダー向けについてはステータス保持者かどうかだけが問われ、他に条件はありません。
2021年度にダイヤモンド・プラチナ・ブロンズの各ステータスメンバーであれば、特にエントリー等も必要なく以下にある積算内容でプレミアムポイントが進呈されます。
ただし、2021年1月〜3月にステータス条件を満たし事前サービスメンバーは対象外ですので、純粋に2020年に修行して2021年度にステータスホルダーでなければいけません。
過去に修行してSFCホルダーになった人も要注意です。
2019年やそれ以前に修行し、2020年にステータス獲得条件を満たす程フライトしていなかった場合はステータス無しのSFC会員となるので、次に説明するSFC修行僧向けに該当します。
2019年以前の解脱組を含むSFC修行僧向けキャンペーンは、上記で説明したステータスホルダー以外のANAマイレージクラブ会員です。
条件は、2021年の1月〜12月の間にANAグループ便にマイル積算運賃で搭乗しなければならず、ステータスホルダーの様に条件なしとはなりませんが、修行僧であれば一度以上は絶対に搭乗するのでハードルは限りなく低いものです。
こちらも事前エントリーなどは必要ありません。
積算内容・積算時期
さて注目の積算内容ですが、ステータスホルダーにはなかなか手厚いプレゼントに感じますが、ノンステータスの場合は上で記述した通りJALと比較するとやや物足りなく感じてしまう数字です。
2021年度ダイヤモンドメンバー | 40,000PP |
2021年度プラチナメンバー | 15,000PP |
2021年度ブロンズメンバー | 8,000PP |
上記以外のANAマイレージクラブ会員 | 3,000PP |
ダイヤモンドメンバー向けの40,000PPは、ダイヤモンド防衛修行を考える上でこの上無いアシストと言えます。
これだけで4割を終えた状態ですから、今までになくダイヤモンドのハードルが低い状況です。
プラチナ防衛/ブロンズ防衛とは考えにくい行為ですが、アップグレードポイント欲しさに残りの35,000/22,000PP分をフライトすることも考えられなくはありません。
ステータスホルダー向けのポイント積算は2021年3月下旬を予定しており、今年はやらないつもりと決め込んで静観していた層に、忘れた頃に心に響くポイント数です。
一般ANAマイレージクラブ会員向けのポイント数は3,000PPが初回搭乗を条件に積算されます。
既に初回フライトが済んでいる1/2月搭乗の場合は3月下旬、3月に初回搭乗の場合は4月下旬、以降は搭乗翌月の積算です。
初回搭乗ボーナスとしての意味合いでありJALに近づいたとも言え嬉しい反面、それならば5,000PPにして欲しかったというのが本音であります。
いずれも2021年のANAグループ便の利用分として積算されますから、翌年以降に持ち越すことは出来ません。
選べる特典
こちらの「選べる特典」はステータスホルダー向けであり、現SFC修行僧には関係の無い話です。
2021年度のステータスに応じて、マイル・SKYコイン・アップグレードポイントを選択し頂戴することが出来ます。
対象者
2020年1月〜12月のフライト実績を以て2021年度のステータスを獲得した人が対象です。
すなわち、2020年修行でブロンズ以上(30,000PP以上)を獲得した会員となりますが、ステータス延長によって2021年度のステータスを保持する場合も、2020年の獲得実績が30,000PP以上であれば対象となります。
ステータスホルダーでなければ対象にはなりませんが、ステータスの種別ではなく獲得PP数で特典のサイズが差別化されているので、2020年搭乗に対する御礼の意味合いに感じます。
特典内容・積算時期
2020年獲得PP | マイル | SKYコイン | 2021年度UGポイント |
100,000(うちANAグループ便50,000)以上 | 5,000 | 7,500 | 10 |
50,000~99,999(うちANAグループ便25,000)以上 | 3,000 | 4,500 | 5 |
30,000~49,999(うちANAグループ便15,000)以上 | 1,000 | 1,500 | 2 |
この表を見ると単純に、一番上段がダイヤモンド・真ん中がプラチナ・下段がブロンズに見えますが、コロナ対応として行われた2020年度ステータス延長でステータスを持っている場合は話がややこしくなります。
例えば、2019年にSFC修行を行ない2020年度プラチナメンバーとなった場合は、ステータス延長によって2021年度もプラチナステータスとなるので本キャンペーンの対象者となりますが、2020年の獲得PPが30,000以下の場合は対象外となってしまいます。
特にステータス延長にて2021年のステータスを保持している場合、「プラチナだから3,000マイル」とはならないので注意が必要です。
まとめ
「ボーナスプレミアムポイント」「選べる特典」について解説してきました。
ANA公式サイトの当該ページは以下から
選べる特典については現在進行形中の2021年SFC修行僧には関係ない特典で、どちらかというと「コロナ禍の2020年に搭乗してくれてありがとう」的な性格のものであり、ステータス防衛を含めた今年の修行にはさほど影響の大きなものではありません。
ボーナスプレミアムポイントについてはついにANAも初回搭乗ボーナスが出てきたという意味で感慨深い物があります。
JALよりはポイント数は少ないものの、実質47,000PPでSFC解脱というのは嬉しいの一言です。
例えば、週末の一泊二日で11,750PPを獲得できる旅程を組んで、それを1年の間に4回実施すれば達成できる事になります。
この様な組み立てを今までであれば一泊二日12,500PP必要になるのですが、国際線が封じられている昨今では案外12,500PPは難しいルーティングとなり難航します。
一泊二日の旅程でたったの750PPなのですがその差は想像以上に大きく、PP単価の低い路線を狙いやすく旅程構築の難易度を劇的に下げてくれます。
現ステータスホルダー向けの施策の方は、ダイヤモンド防衛修行が頭をよぎります。
お手軽とまでは言えないものの、防衛難易度が有り得ないくらい下がりますから、現ダイヤモンドメンバーの防衛だけでなく、現プラチナ・現ブロンズの方もいよいよダイヤモンドに挑戦する時がきたと言っても過言では有りません。
JALの初回搭乗ボーナスがエントリー必須になったりしていますし、この施策がコロナ禍だけのものなのか今後も継続されるのかは分かりません。
個人的には、コロナが終息したらステータス延長も含めこの様な大盤振る舞いをわざわざ実施するとは考えにくく、場合によっては今年限りの大売出しかもしれません。
コメント
実質TYO-OKA往復が一回減らせるようなものですね。
まさにおっしゃる通りです。
HND-OKAで考えると、JALなら15往復+720ポイント(OKA-ISGを1往復)で済むのを羨ましく見ていたANA修行僧も報われます。
JALには及ばないものの、これまで17往復だった物が16往復で良くなります。
コロナは全く嬉しくないですが、この様な施策が出てくる事だけは嬉しいですね。
「選べる特典」は、珍道中さん的にどれがオススメですかね?
使いきれなかったらちょっとレート良くスカイコインに換えられる、UGポイントでしょうか…
理由と一緒に教えて頂ければ幸いです。
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りの理由でUGポイントが優れていると個人的には考えています。
また、今の状況では難しいですが国際線が復活したと仮定すると、100%積算のエコノミークラスを手配してビジネスクラスにUGするのがコスパ的にも使い勝手的にも最も良い様に思います。
ただ、スカイコインを頂戴するのは無しかと思います。
マイルを1.6〜1.7倍でコインに変換できるので、コインが欲しいとしても一旦マイルで頂いてからまとまった量で変換する方が増えます。
そういった訳で、UGポイントかマイルで現況なども考えると悩ましいというのが実情ですね。
今後の旅行/修行計画によっても考え方は変わりそうですし。