これまで沖縄(那覇)発着の集中搭乗では、単一路線で1日8レグ搭乗可能な路線を3路線(久米島・宮古・石垣)を紹介してきましたが、当然ながら1日8レグの搭乗では最低でも7日必要になります。
福岡-宮崎と同じく1日10レグ搭乗が可能であれば、5日でのサファイア獲得が可能となります。
そこで今回は単一路線ではなく、2つの路線を組み合わせる事で沖縄(那覇)発着でも1日10レグ搭乗が可能となる旅程を紹介します。
この路線での使用機材や、10レグ搭乗達成の際の獲得マイルやFOPについても説明します。
JAL・JGC回数修行の単一路線で集中搭乗の概要や、その他のルートの詳細は下記のリンクでまとめてあります。
今回利用する路線
今回は下記の2路線を組み合わせることで1日で10レグの搭乗が可能となります。
沖縄(那覇)-久米島
沖縄(那覇)-久米島路線ですが、2020年度の冬ダイヤでは12便(6往復)が琉球エアーコミューター(RAC)運行、2便(1往復)が日本トランスオーシャン航空(JTA)運行となっており、合計14便(7往復)の設定されています。
基本区間マイルは59マイルで、約40分の短距離フライトとなります。
沖縄(那覇)-宮古
沖縄(那覇)-宮古路線は1日18便(9往復)と多くの便数が設定されてされています。
2020年度の冬ダイヤでの内訳は16便(8往復)がJTA、残りの2便(1往復)がRAC運行となっています。
基本区間マイルは177マイルで、こちらも約50分の短距離フライトとなります。
旅程
最低乗継時間を考慮しながら、上記の2路線を組み合わせて1日10レグ可能な旅程を組み立てます。
記事執筆時の最新の時刻表(2021年1月4日〜2月28日)で確認してみると、赤丸の番号通りに搭乗して行くと1日10レグを搭乗することが可能となります。
機材
今回の旅程で利用する機材は2種類になります。
RAC運行 DHC8-Q400CC(DH4)
DHC8-Q400CCは、座席配列が2-2の13列で定員50名の小型プロペラ機ですが、Q400のQがquietのQを意味しており、低騒音が自慢のプロペラ機となります。
。
JTA運行 B737-800(738)
JAL国内線で多くの機体数を誇るボーイングの単通路機です。
この機材にはクラスJの設定があり2-3の4列で20席あり、普通席は3-3の25列で145席の設定となっています。
フライト
それでは具体的に見ていきます。
今回は2021年5月11日火曜日を例に挙げましたが、2021年度の夏ダイヤとなる為、上記の時刻表とは発着時刻等が一部異なりますが、便設定の考え方は同様です。
1日10レグ搭乗のスタートとなる1レグ目は沖縄(那覇)07:20発のRAC871便で久米島に向かいます。
機材はRAC運行のDH4となります。
フライト時間が40分ですので、久米島には08:15到着です。
久米島での乗継時間は25分と短時間ですので、すぐに沖縄(那覇)行きに搭乗しなくてはいけません。
2レグ目は08:40久米島発のRAC872便沖縄(那覇)行きです。
機材は先ほど同様にRAC運行のDH4です。
フライト時間は5分短くなり35分ですので、09:15に沖縄(那覇)に到着します。
乗継時間は那覇空港での最低乗継時間となる30分ですので注意が必要です。
3レグ目となるRAC873便の久米島行きは沖縄(那覇)09:45発となります。
機材は変わらずRAC運行のDH4となります。
35分のフライトの後、久米島には10:20に到着いたします。
久米島での乗継時間は25分とまたもや短時間ですので何をする間も無く、4レグ目の搭乗となるでしょう。
4レグ目はRAC874便の10:45発沖縄(那覇)行きです。
機材は4回連続でRAC運行のDH4となり、フライト時間35分で11:20に沖縄(那覇)に到着します。
沖縄(那覇)での乗継時間は先ほど同様に最低乗継時間となる30分ですので、ここでも注意が必要です。
次の5レグ目の行き先は久米島ではなく本日初の宮古行きになり、機材はこちらも本日初のJTA運行の738になります。
11:50発JTA559で沖縄(那覇)を出発しフライト時間50分で12:40に宮古に到着します。
ここで半分の5レグが終了となりますが、宮古での乗継時間は40分と短いのでほっとするまもなく、6レグ目になります。
宮古13:20発JTA560の沖縄(那覇)行きが、後半戦スタートの6レグ目になります。
機材は先ほどと同じくJTA運行の738です。
フライト時間は55分で本日最長となりますが、それでも1時間も搭乗しません。
14:15に沖縄(那覇)到着となり、ここでの乗継時間は1時間30分と本日最長となる為、ここでゆっくりできそうです。
ゆっくり休んだ後の7レグ目は15:45発のRAC879便で久米島に向かいます。
35分の短時間フライトで久米島には16:20に到着します。
乗継時間が25分と短時間ですので、すぐに8レグ目の搭乗となります。
その8レグ目は16:45発RAC880便の沖縄(那覇)行きです。
フライト時間は35分ですので、沖縄(那覇)着が17:20になります。
沖縄(那覇)での乗継時間は50分と、本日の旅程の中では比較的長い乗継時間となります。
9レグ目となる18:10発のRAC883便で本日4回目となる久米島に向かいます。
機材はRAC運行のDH4です。
35分のフライトの後、18:45久米島到着で残るは1レグのみとなります。
乗継時間はここでも25分と短い時間ですので、ラストフライトに乗り遅れる事の無いように注意しましょう。
本日の締め括りとなる10レグ目は、19:10発RAC884便の沖縄(那覇)行きになります。
機材は本日8回目となる、RAC運行のDH4になります。
フライト時間35分ですので、19:45に沖縄(那覇)に到着し、本日10レグ全ての搭乗が終了です。
マイル・FOP
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | FOP | 基本区間マイル | 付与マイル※ | 運賃種別 | 運賃 | |||
1 | RAC871 | DH4 | 沖縄(那覇) | 7:35 | 久米島 | 8:15 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥4,120 |
2 | RAC872 | DH4 | 久米島 | 8:40 | 沖縄(那覇) | 9:15 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥5,520 |
3 | RAC873 | DH4 | 沖縄(那覇) | 9:45 | 久米島 | 10:20 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥5,520 |
4 | RAC874 | DH4 | 久米島 | 10:45 | 沖縄(那覇) | 11:20 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥5,520 |
5 | JTA559 | 738 | 沖縄(那覇) | 11:50 | 宮古 | 12:40 | 266 | 177 | 166 | ウルトラ先得 | ¥6,920 |
6 | JTA560 | 738 | 宮古 | 13:20 | 沖縄(那覇) | 14:15 | 266 | 177 | 166 | ウルトラ先得 | ¥5,520 |
7 | RAC879 | DH4 | 沖縄(那覇) | 15:45 | 久米島 | 16:20 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥5,520 |
8 | RAC880 | DH4 | 久米島 | 16:45 | 沖縄(那覇) | 17:20 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥5,520 |
9 | RAC883 | DH4 | 沖縄(那覇) | 18:10 | 久米島 | 18:45 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥4,120 |
10 | RAC884 | DH4 | 久米島 | 19:10 | 沖縄(那覇) | 19:45 | 88 | 59 | 55 | ウルトラ先得 | ¥4,120 |
合計 | 1,236 | 772 | ¥52,400 | ||||||||
※ 付与マイル数は、JALカードCLUB-A保有・ステータス無しの場合 |
合計運賃 52,400円
獲得FOP 1,236
搭乗回数 10回
2021年5月11日(火)で検証したところ、10レグの合計が52,400円となり、1フライトあたり平均5,240円で搭乗可能になります。
最短5日で解脱
この旅程を5日行えば最短で解脱することが可能ですが、サファイア獲得を回数修行で達成するにはFLY ON ポイントを15,000以上獲得という、もう1つの条件をクリアしなくてはなりません。
JALカード保有者の場合に加算される、初回搭乗FLY ON ポイントボーナスキャンペーンの5,000FOPを差し引いても、10,000FOPは必要になります。
という事は、上記の旅程を5回繰り返して獲得出来るFOPは6,180FOPですので、条件を満たすには3,820FOPの不足となります。
特便割引運賃での搭乗やクラスJ、もしくはファーストクラスに置き換える事でFOPをかさ上げする事が可能となっていますが、この旅程ではファーストクラスの設定が無く、唯一クラスJの設定がある沖縄(那覇)-宮古を置き換えても、たった34FOPのかさ上げにしかなりませんので不足分には全然足りません。
それよりは特便割引運賃(運賃4)で搭乗すれば搭乗一回あたり400FOPを追加することが出来るため、不足分のFOPを補う為には特便割引運賃で搭乗することが唯一の方法になります。
全50レグの中で10レグだけ特便割引運賃で搭乗する事で4,000FOP加えることができ、全体で獲得するFOPの合計が10,180FOPになります。
今回は安価での搭乗が可能な2021年5月の中から下記の日程を選択しています。
さらに沖縄(那覇)-久米島路線は、この期間中どの便でも特便割引運賃は7,920円となっているため、その中から先得運賃と特便割引運賃の差が少ないRAC879便とRAC880便を特便割引運賃に変更し算出しました。
ここでは、先得運賃が割高な便に狙いうちで特便割引に置き換える事が重要です。
その場合は、下記のような運賃になります。
便名 | 5/11 (火) | 5/12 (水) | 5/18 (火) | 5/19 (水) | 5/25 (火) | |
1 | RAC871 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 |
2 | RAC872 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 |
3 | RAC873 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 |
4 | RAC874 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 |
5 | JTA559 | ¥6,920 | ¥6,920 | ¥6,920 | ¥6,920 | ¥6,920 |
6 | JTA560 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 | ¥5,520 |
7 | RAC879 | ¥7,920 | ¥7,920 | ¥7,920 | ¥7,920 | ¥7,920 |
8 | RAC880 | ¥7,920 | ¥7,920 | ¥7,920 | ¥7,920 | ¥7,920 |
9 | RAC883 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 |
10 | RAC884 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 | ¥4,120 |
合計 | ¥57,200 | ¥57,200 | ¥57,200 | ¥57,200 | ¥57,200 |
合計運賃 286,000円
獲得FOP 10,180
搭乗回数 50回
特便割引運賃を10回利用したことで合計運賃は286,000円で、1フライト当たり5,720円と5,000円台となり、とてもオススメする旅程となります。
まとめ
沖縄(那覇)発着で久米島路線と宮古路線を組み合わせた1日10レグ搭乗可能な旅程を紹介しました。
フライト時間は全て1時間以内の短距離フライトで、9回ある乗継も30分以内が6回と非常に忙しく厳しいスケジュールとなっています。
15,000FOP以上の獲得がもう1つの条件となっていますが、これも10レグを特便割引運賃で搭乗することでクリアできますので、予約の際はしっかりと確認しましょう。
沖縄(那覇)発着でも30万円以下で最短5日での解脱が可能となり、同じ5日で解脱可能な福岡-宮崎に匹敵する、非常にオススメできる旅程となっております。



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