以前コメント欄で『JALが夏に増やす季節運航便(羽田-久米島や伊丹-旭川など)を使って、日帰りでできるだけFOPが稼げるルートを検証して頂きたいです』とのリクエストを頂きました。
そこで今回は、夏の季節運航便を利用した東京(羽田)発着と大阪(伊丹)発着の日帰りオススメルートを紹介します。
季節運行便
JALが2021年夏に運航予定の季節運航便は下記になります。
路線 | 便数 | 期間 | 備考 |
東京(羽田)-久米島 | 1便/日 | 2021年7月16日~8月31日 | |
大阪(伊丹)-女満別 | 1便/日 | 2021年7月23日~8月31日 | |
大阪(伊丹)-旭川 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | |
大阪(伊丹)-松本 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | |
大阪(伊丹)-種子島 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | |
大阪(伊丹)-徳之島 | 1便/日 | 2021年8月7日、8月16日 | |
札幌(新千歳)-出雲 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | 月・水・金・日運航 |
札幌(新千歳)-徳島 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | 火・木・土運航 |
名古屋(中部)-釧路 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | 火・木・土運航 |
名古屋(中部)-帯広 | 1便/日 | 2021年8月1日~8月31日 | 月・水・金・日運航 |
内訳は東京(羽田)発着が1路線、大阪(伊丹)発着が4路線、札幌(新千歳)発着が2路線、名古屋(中部)が2路線となっており、合計で10路線となります。
東京(羽田)発着日帰りルート(羽田-久米島)
まずは東京(羽田)-久米島を利用した東京(羽田)発着の日帰り旅程です。
ルート
東京(羽田)発着で唯一の季節運航便となる東京(羽田)-久米島を往復フライトした後、東京(羽田)発着で最長フライトとなる東京(羽田)-石垣を往復フライトを行うルートです。
旅順は、東京(羽田)-久米島-東京(羽田)-石垣-東京(羽田)を日帰りで4フライトとなりますが、実際には久米島から東京(羽田)に向かう便は直行便では無く沖縄(那覇)経由になりますので、正しい旅順は東京(羽田)-久米島-沖縄(那覇)-東京(羽田)-石垣-東京(羽田)になります。
フライト
フライトの詳細を見ていきます。
以下の予約・運賃等は2021年6月10日時点の情報です。
乗継時間は石垣での3レグ目から4レグ目へ以外は短時間となっており、特に東京(羽田)での2レグ目から3レグ目への乗継はわずか30分ですので注意しましょう。
機材は前半の2レグがナローボディのB737、後半2レグが大型ワイドボディ機のB777となります。
疲れの溜まる後半にゆとりある大型機は嬉しいポイントかもしれません。
2レグ目の久米島から東京(羽田)に向かう便は直行便では無く沖縄(那覇)経由となりますので、実際には沖縄(那覇)でいったん降機となります。
ですのでフライト時間が往路は2時間35分ですが、復路は3時間55分と1時間20分も所要時間が長くなります。
FOP・マイル
便名 | 出発 | 到着 | FOP | 基本区間マイル | 付与マイル※ | 運賃種別 | 運賃 | FOP単価 | |
1 | JAL981 | 東京(羽田) | 久米島 | 1,528 | 1,018 | 955 | スーパー先得 | ¥12,190 | 7.98 |
2 | JAL982 | 久米島 | 東京(羽田) | 1,528 | 1,018 | 955 | スーパー先得 | ¥9,190 | 6.01 |
3 | JAL973 | 東京(羽田) | 石垣 | 1,836 | 1,224 | 1,148 | スーパー先得 | ¥14,190 | 7.73 |
4 | JAL974 | 石垣 | 東京(羽田) | 1,836 | 1,224 | 1,148 | スーパー先得 | ¥17,190 | 9.36 |
合計 | 6,728 | 4,206 | ¥52,760 | 7.84 | |||||
※ 付与マイル数は、JALカードCLUB-A保有・ステータス無しの場合 |
合計運賃 52,760円
獲得FOP 6,728
FOP単価 7.84円
季節運航便の東京(羽田)-久米島を利用したオススメルートは、東京(羽田)から久米島と石垣の単純往復フライトがおそらく日帰りで一番多くのFOPを獲得出来るルートとなり、わずか1日で6,700を超えるFOPをFOP単価7円台で獲得出来る非常に優秀なルートとなります。
しかもこの東京(羽田)-久米島は同じ時間帯に往復可能な東京(羽田)-沖縄(那覇)往復よりも久米島往復の方がFOP単価が良く、獲得FOPも多くなるので強くオススメする路線です。
久米島から東京(羽田)に戻ってくる2レグ目は沖縄(那覇)にいったん降機となると、獲得FOPと搭乗回数がどうなるかJALに問い合わせたところ、直行便と同じ扱いとなるため獲得FOPは直行便と同じポイント数で搭乗回数も2回では無く1回となるそうです。
大阪(伊丹)発着日帰りルート(伊丹-旭川)
次は大阪(伊丹)発着の日帰りルートで、大阪(伊丹)-旭川の季節運航便を利用した旅程になります。
ルート
大阪(伊丹)から季節運航便で旭川に向かい、旭川からは唯一の定期運航便の東京(羽田)行きに搭乗し、東京(羽田)からは修行の王道ルートである沖縄(那覇)に行き、そして沖縄(那覇)から大阪(伊丹)に戻ってくるルートになります。
旅順は、大阪(伊丹)-旭川-東京(羽田)-沖縄(那覇)-大阪(伊丹)となり、日帰りでの4レグ行う旅程になります。
フライト
フライトの詳細を見ていきます。
以下の予約・運賃等は2021年6月10日時点の情報です。
乗継時間は沖縄(那覇)での3レグ目から4レグ目への乗継が35分と短時間ですが、それ以外は余裕のある乗継時間です。
機材は4フライト全てで違う機材に搭乗できますので、1日で4種類を乗り比べ出来る楽しい旅程になります。
FOP・マイル
便名 | 出発 | 到着 | FOP | 基本区間マイル | 付与マイル※ | 運賃種別 | 運賃 | FOP単価 | |
1 | JAL2111 | 大阪(伊丹) | 旭川 | 1,108 | 739 | 693 | スーパー先得 | ¥12,160 | 10.97 |
2 | JAL552 | 旭川 | 東京(羽田) | 864 | 576 | 540 | スーパー先得 | ¥9,190 | 10.64 |
3 | JAL919 | 東京(羽田) | 沖縄(那覇) | 1,476 | 984 | 923 | スーパー先得 | ¥11,210 | 7.59 |
4 | JAL2088 | 沖縄(那覇) | 大阪(伊丹) | 1,108 | 739 | 693 | スーパー先得 | ¥20,280 | 18.30 |
合計 | 4,556 | 2,849 | ¥52,840 | 11.60 | |||||
※ 付与マイル数は、JALカードCLUB-A保有・ステータス無しの場合 |
合計運賃 52,840円
獲得FOP 4,556
FOP単価 11.60円
大阪(伊丹)-旭川を利用した大阪(伊丹)発着のルートは、東京(羽田)発着のような単純往復では無く、旭川→東京(羽田)→沖縄(那覇)を巡り大阪(伊丹)に戻ってくるルートとなり、4種類の機材を乗り比べられる旅程となります。
しかし獲得FOPは4,556ポイント、単価11.60円と数値的には少々残念な結果になります。
特に沖縄(那覇)から大阪(伊丹)に戻ってくる4レグ目がFOP単価18.30円と厳しい値になっています。
帰着地を大阪(関西)に変更
厳しい値の大阪(伊丹)発着のルートの帰着地を同じ大阪圏の大阪(関西)に変更することで、獲得FOPとFOP単価の改善を図る事が可能となります。
ルート
大阪(伊丹)発着のルートと2レグ目までは同じですが、3レグ目の東京(羽田)から石垣に行き、石垣から大阪(関西)に戻るルートに変更します。
旅順は、大阪(伊丹)-旭川-東京(羽田)-石垣-大阪(関西)となり、フライト数は変わらず日帰りでの4フライトを行う旅程になります。
フライト
フライトの詳細を見ていきます。
以下の予約・運賃等は2021年6月10日時点の情報です。
乗継時間はどれも1時間以上あり非常にゆったりとした旅程となります。
機材は先ほどの4種類までとはいきませんが、3種類の機材を体験することが可能です。
FOP・マイル
便名 | 出発 | 到着 | FOP | 基本区間マイル | 付与マイル※ | 運賃種別 | 運賃 | FOP単価 | |
1 | JAL2111 | 大阪(伊丹) | 旭川 | 1,108 | 739 | 693 | スーパー先得 | ¥12,160 | 10.97 |
2 | JAL552 | 旭川 | 東京(羽田) | 864 | 576 | 540 | スーパー先得 | ¥9,190 | 10.64 |
3 | JAL973 | 東京(羽田) | 石垣 | 1,836 | 1,224 | 1,148 | スーパー先得 | ¥14,190 | 7.73 |
4 | JTA86 | 石垣 | 大阪(関西) | 1,454 | 969 | 909 | スーパー先得 | ¥10,340 | 7.11 |
合計 | 5,262 | 3,290 | ¥45,880 | 8.72 | |||||
※ 付与マイル数は、JALカードCLUB-A保有・ステータス無しの場合 |
合計運賃 45,880円
獲得FOP 5,262
FOP単価 8.72円
帰着地を大阪(関西)に変更する事で、長距離路線となる東京(羽田)から石垣に搭乗してから大阪(関西)に戻る事が可能となります。
獲得FOPも5,000超えの5,262ポイントとなり、FOP単価も8.72円まで改善する事が出来ます。
まとめ
季節運航便を利用してのJGC修行のオススメルートを紹介しました。
今回リクエストを頂いたことで、JALの季節運航便の存在を知る事が出来て、とても感謝しています。
しかも、調べてみたら意外に単価の良い路線もあり、東京(羽田)なら7円台で6,000超え、大阪圏ならば8円台で5,000超の旅程を組む事が可能となります。
季節運航便は夏だけではなく他の時期にもあるのではないかと思いますので、今後も注視して行きたいと思います。
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コメント
リクエストした者です。早速詳細に検証して頂き、非常に参考になりました。ありがとうございます!
意外と長距離な季節便が知らない間に就航してたりするので、今後もぜひ検証お願いしたいです。
こちらこそ、季節便の情報を頂き感謝してます。
より多様な情報を提供できるよう努めます。