
先日の記事である読者様から頂いたアイデアを元に、コードシェアを含めたANA系6社を日帰りで登乗可能なルートを紹介しました。
その後アクセス数が好調だった為、調子に乗ってこんなツイートをしました。
宿泊込みのプランを構築しようと調べ漁っていたら、まだ日帰り可能なフライトプランがある事を発見しましたので、宿泊込みプランは次回にまわして発見したもう一つの日帰りプランを紹介します。
コードシェア便の就航地
ルート構築にあたっての各航空会社の就航地に関しては前回記事と変わらないのでここでは割愛します。
ANA便および各コードシェア便の機材についてはこちら(ANA)とこちら(コードシェア)をご覧ください。
ルート構築
前回の記事は以下のように考えていました。
- 北海道へはADOかIBXもしくはANAでのそれぞれ1回づつの搭乗の組み合わせが必要
- ORCの就航地、壱岐・五島福江・対馬に関しては他社便で他の地に向かえない
- SNAの沖縄(那覇)は距離がある為に日帰りには向かない
- 利用可能な就航路線の少ないSFJ・ORCの就航地をベースに考えないとルートが途切れる危険性
しかし今回は他のルートを検索する中で沖縄(那覇)を利用してルートを構築してみます。
今回のルートでは宮崎-那覇がSNA運行、那覇-仙台がANA運行だけしか存在しない為、那覇-仙台間でしかANA便を利用できません。
そうすると自ずと仙台-札幌がIBX、札幌-羽田がADO、羽田-福岡がSFJ、福岡-宮崎がORCと決まってしまいます。
そうする事で出来上がったルートは以下の通りです。
羽田(HND)ー福岡(FUK)ー宮崎(KMI)ー那覇(OKA)ー仙台(SDJ)ー札幌(CTS)ー羽田(HND)
これを東京(羽田)から、SFJーORCーSNAーANAーIBXーADOの順に搭乗すれば、全てのコードシェア航空会社を1便づつの搭乗で達成可能なルートが完成します。
前回のルートと比較してみると、沖縄(那覇)が入ってきて全国津々浦々感も増しますし、後述しますが獲得PPの面でも有利に作用します。
このルートも所要日数などを考えなければ理論上はどの空港から正回り・逆回りに関わらず6社のフライトを一回づつ堪能して出発空港に戻れます。
時刻表から検討
出来上がったルートと時刻表を元に日帰り可能な発着地を検討します。
前回同様、当ブログではあまりにアクロバティックな接続は紹介できませんので、最低限MCTを遵守した接続で検討します。
発着地の選定
ここでは東京→福岡→宮崎・・・を正周りとし、東京→札幌→仙台・・・を逆周りとして各空港の時刻表から発着地を探します。
札幌(新千歳)発着
正周りの札幌(新千歳)→東京(羽田)→福岡の便は多くありますが、1日1便の宮崎→沖縄(那覇)のSNA便に間に合うことが出来ず宮崎で足止め。
日帰りは不可能になります。
逆周りは、第1レグに当たる札幌(新千歳)→仙台のIBX運行が1日2便しか無く、しかも朝早い便がない為、東京(羽田)まで行くことが出来ますが、こちらも日帰り不可でした。
仙台発着
正周りは札幌(新千歳)発着と同じく1日1便の宮崎→沖縄(那覇)の便に間に合わず宮崎で足止めを食らい、日帰り不可です。
逆周りでは、1日1便しか無い仙台→沖縄(那覇)のANA便の時間が遅い時間帯の為、東京(羽田)までストップ。これまた日帰り不可能でした。
東京(羽田)
正周りでは、札幌や仙台発着と同じく1日1便の宮崎→沖縄(那覇)のSNA便に間に合うことが出来ず、日帰りは不可。
逆周りでは東京(羽田)→札幌(新千歳)と福岡→東京(羽田)が朝早くから夜遅くまで豊富にあり、1日1便しか無い仙台→沖縄(那覇)のANA便と次の沖縄(那覇)→宮崎のSNA便にうまく接続することが出来る為日帰りが成功します。
福岡発着
正周りは鬼門とも言える宮崎→沖縄→仙台をクリア出来たものの、仙台→札幌(新千歳)のIBEX便に間に合わずアウト。
逆周りは、1日1便の仙台→沖縄(那覇)のANA便に間に合わずこちらも仙台で足止め、日帰り不可でした。
宮崎発着
正周りは福岡発着と同じく、仙台→札幌(新千歳)に間に合わず日帰り不可能。
またしても仙台での足止めです。
逆周りでは、札幌(新千歳)→仙台のIBEXに間に合わず札幌での足止め、日帰り不可でした。
沖縄(那覇)発着
正周りはそもそも1日1便の沖縄(那覇)→宮崎のSNA便が夕方の便のみの為、東京(羽田)まで行けるがここで終了します。
逆周りも1日1便の沖縄(那覇)→仙台が昼過ぎの時間帯の為、仙台までしか行けずに日帰り不可でした。
今回のルートは一つのパターンだけしか見つけられませんでしたが、東京(羽田)発着なら沖縄(那覇)を含めたロングフライトでも日帰り可能でした。
もちろん、宿泊を伴えばどの空港からでもこのルートを完遂できます。
完成ルート
上記を踏まえ出来上がったルートは以下の通りです。
東京(羽田)発着
運行会社 | 便名 | 機材 | 出発 | 到着 | |||
1 | ADO | 4711 | 763 | 東京(羽田) | 6:55 | 札幌(新千歳) | 8:25 |
2 | IBX | 3148 | CR7 | 札幌(新千歳) | 10:05 | 仙台 | 11:15 |
3 | ANA | 1863 | 76P | 仙台 | 11:55 | 沖縄(那覇) | 14:50 |
4 | SNA | 2468 | 73L | 沖縄(那覇) | 16:25 | 宮崎 | 17:50 |
5 | ORC | 4672 | Q84 | 宮崎 | 19:30 | 福岡 | 20:20 |
6 | SFJ | 3854 | 320 | 福岡 | 21:05 | 東京(羽田) | 22:45 |
まずは今回の発着地である東京(羽田)から第1レグのスタートです。
「修行僧の朝は早い」の格言通り6:55にADOの763(B767-300)で北の都・札幌(新千歳)へ向かいます。
札幌到着から2時間50分の接続で第2レグのアイベックスエアラインズのリージョナルジェットCRJ-700(CR7)で向かうは杜の都・仙台です。
仙台での接続時間は40分しかなく、やや慌ただしい乗継になります。
仙台からは今ルート最長飛行時間のANA便76P(B767-300)で沖縄(那覇)へ向かいます。
沖縄(那覇)で1時間35分の接続です。
若干短めですがここで遅めの昼食を摂りたいところ。
沖縄(那覇)からはカジュアルなSNAの73L(B737-800)で宮崎へと進めます。
宮崎での接続時間は沖縄での接続とほぼ同じ1時間40分です。
ここで夕食を摂るべきか、遅めの昼食が災いしそうで難しいポイントです。
宮崎からはオリエンタルエアブリッジのプロペラ機DHC8-Q400に乗って福岡へ向かいます。
福岡では45分の接続で、さらっと次へと駒を進めます。
1時間40分の飛行時間を余裕のシートピッチを誇るスターフライヤーA320(32F)で寛いでいれば出発地である東京(羽田)に舞い戻ってきます。
獲得PP数・PP単価等(参考)
修行をコンテンツとしているブログですからPP単価も触れない訳にもいきません。
こちらも前記事同様ANAで全ての航空券を手配することが前提です。
ではこのルートのPP単価を見ます。
8月26日をフライト実施日として6月8日時点で検索した料金を掲載しています。
このルートの獲得PPは5,090ポイントの獲得です。
今回は沖縄(那覇)を含めたことで一気に5,000PPオーバーとなりました。
それに加えて札幌-仙台-沖縄(那覇)をバリュートランジット28で手配できたの事が更に嬉しいポイントと言えます。
やはり搭乗ポイント400ポイントは侮れません。
運行会社 | 便名 | 出発 | 到着 | 運賃種別※1 | PP | ||
1 | ADO | 4711 | 東京(羽田) | 札幌(新千歳) | ¥9,460 | SV | 765 |
2 | IBX | 3148 | 札幌(新千歳) | 仙台 | ¥30,250 | VT | 702 |
3 | ANA | 1863 | 仙台 | 沖縄(那覇) | 1,895 | ||
4 | SNA | 2468 | 沖縄(那覇) | 宮崎 | ¥14,720 | SV | 682 |
5 | ORC | 4672 | 宮崎 | 福岡 | ¥6,010 | SV | 196 |
6 | SFJ | 3854 | 福岡 | 東京(羽田) | ¥14,500 | SV | 850 |
合計 | ¥74,940 | 5,090 |
東京(羽田)発着では総額74,940円です。
PP単価は14.72円となり、前回のルート(PP単価19.68円)より沖縄(那覇)を含められた事で、かなりの改善が見られました。
これなら積極的に使える印象でもあります。
まとめ
これで日帰り可能な二つ目のパターンが出来上がりました。
やはり、これ単体でのPP単価は流石に厳しいモノがありますが、前回紹介したパターンと比べると劇的な改善です。
前記事と同じ切り口にはなりますが、修行全体でのPP単価に目を向けてみます。
最終的に50,000ポイント獲得する内のこの行程は5,090ポイントです。
この構成以外の残り44,910ポイントのフライトを平均PP単価9.46円以下でこなせばトータルの平均PP単価は10.0円を下回ります。
8.37円以下でこなせば平均PP単価は9.0円を下回ります。
もっと言えば、残りのフライトのPP単価を7.26円で達成できれば最終的なPP単価は8.0円です。
これであればある意味余裕で達成可能な数値と言えます。
遊びを入れても後ろめたさを感じずに済むPP単価だと思いますが皆さんはどう感じるでしょうか。
全体ではPP単価8円台やもっと良好なPP単価でのSFC獲得を目指す中で、こう言った遊び心満載のフライトを組み込むのも乙なモノです。
コードシェア各社全ての搭乗による経験値はSFC獲得後の旅行等の場面に於いても生かされる経験です。
来年であれば海外も不可能ではなさそうですし、バリエーション豊な修行フライトはとても楽しいモノです。
↓他の方のSFC/JGC修行・マイレージ関連ブログも参考になります↓


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