先月末に発表され今月1日から予約・発売の始まったバリュートランジット28の6月搭乗分の中から、本記事では大阪圏3空港発の路線から、PP単価・使い勝手等を考慮して厳選した使えるルート3選を紹介します。
これまでの記事では一つの空港からのルートにフィーチャーしてきましたが、この大阪圏は路線数が豊富は空港が3つも有る恵まれたエリアです。
と言うことで今回は大阪県3空港の伊丹・関西・神戸からそれぞれ代表的かつ面白そうなルートを1本ずつ紹介します。
VALUE TRANSIT の詳細は以下の記事でしっかりまとめてありますので、ご一読ください。
大阪(関西)-沖縄(那覇)-石垣 [KIX-OKA-ISG]
今月の大阪圏発VALUE TRANSIT28のPP単価順で堂々第1位の路線、大阪(関西)-沖縄(那覇)-石垣[ITM-OKA-ISG]です。
このルートは平日に最安値が出るので、平日でも自由な時間を作れる修行僧向けと言えます。
レグ | 便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | PP | ||
1 | 1737 | 738 | 大阪(関西) | 14:40 | 沖縄(那覇) | 16:50 | 1,308 |
2 | 2449 | 73L | 沖縄(那覇) | 18:00 | 石垣 | 19:00 | 570 |
合計 | 1,878 |
午後からのスタートで大阪(関西)-沖縄(那覇)がANAのB737-800、沖縄(那覇)-石垣がソラシドエアのB737-800です。
乗継時間もしっかり1時間以上あり問題ありません。
機体としては同一ですが、プレミアムクラス配備で166〜167席のANAに対し、カジュアルな雰囲気とサービスが定評のソラシドです。
同一の機体ながら色々と違いが楽しめる面で楽しいフライトの組み合わせです。
運賃は4月24日調査
運賃は15,080円、PP単価は8.03円を叩き出します。
惜しくも7円台には届きませんが、大阪圏発VT28PP単価順では堂々の第1位、6月度の全体ランキングでも第50位ですからこれは優良ルートと言えます。
石垣-沖縄(那覇)-大阪(関西) [ISG-OKA-KIX]
上記の便の復路便に当たる 石垣-沖縄(那覇)-大阪(関西) [ISG-OKA-KIX]も6月度PP単価ランキング50位ですがなかなか優良路線です。
レグ | 便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | PP | ||
1 | 1767 | 738 | 石垣 | 09:15 | 沖縄(那覇) | 10:15 | 570 |
2 | 1734 | 32P | 沖縄(那覇) | 10:55 | 大阪(関西) | 12:50 | 1,308 |
合計 | 1,878 |
往路と同様のルートを折り返す形ですが、こちらはソラシドではありません。
やや乗継時間が少なく忙しいですが、お昼過ぎには関西に到着ですのでその後のスケジュールに余裕が生まれます。
このルートではエアバスとボーイングの主力短中距離用機材を乗り比べることになります。
同一区間の折返しですので獲得PPは当然変わりません。
設定便は複数有るので選択次第で日帰り可能ですが、往復とも5,000円以上追加で必要になります。
だからと言って最安値の便を選択すると、一泊が必要になります。
しかしこのルート、週末で価格を調べても往路は土曜日と同じ運賃で日曜の復路便は200円追加で済みます。
その場合、石垣着が19:00で石垣発が09:15ですから、南国の雰囲気を感じながら夕食を楽しむ位しか時間はありません。
プチ旅行を兼ねた週末一泊修行にオススメかと思います。
大阪(伊丹)-札幌(新千歳)-女満別 [ITM-CTS-MMB]
続いて紹介するルートは大阪(伊丹)発で直行便の設定はない北海道は女満別行きです。
女満別は、カーリングで一躍有名になった北見市や網走刑務所で知られる網走市、そしてホタテの名産地・サロマ湖が近く、観光でもかなり楽しめるエリアです。
レグ | 便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | PP | ||
1 | 777 | 321 | 大阪(伊丹) | 15:50 | 札幌(新千歳) | 17:35 | 1,199 |
2 | 4867 | Q84 | 札幌(新千歳) | 18:55 | 女満別 | 19:40 | 422 |
合計 | 1,621 |
ランチをゆっくり済ませた後での搭乗です。
午前に別の修行ルートをこなすなり、午前中働いて午後半休でも利用可能なスケジュールですし、札幌(新千歳)での乗継時間も余裕があります。
札幌(新千歳)からはプロペラ機に搭乗です。ボンバルディア製の機体、DHC8-Q400は74席の小さく狭い機体ですが、1時間弱のフライトですのでそれ程シンドイ訳でもなく普段のジェット機とはまた違う個性的なフライトを楽しめます。
運賃は4月26日調査
1日3便の設定があり、最安値のこの便の運賃は15,700円、PP単価は9.69円です。
大阪(伊丹)発では珍しい、というかそもそも直行便の無い女満別行きですからPP単価で10円を切ってくれるのは頼もしい存在です。
平日に最安値が出るので、週末修行僧には厳しいかもしれませんが、前述の通り午後半休で利用可能という点で価値がありそうです。
女満別-札幌(新千歳)-大阪(伊丹) [MMB-CTS-ITM]
参考までに上記ルートの復路に該当するルートも紹介します。
レグ | 便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | PP | ||
1 | 4862 | Q84 | 女満別 | 10:50 | 札幌(新千歳) | 11:40 | 422 |
2 | 776 | 738 | 札幌(新千歳) | 12:25 | 大阪(伊丹) | 14:20 | 1,199 |
合計 | 1,621 |
そもそも大阪(伊丹)発が遅い出発ですので、最安値では日帰りできないという難点があります。
上で取り上げた便以外だと最低でも4,600円は高くなります。
この便は、往路と全く同じ15,700円、PP単価は9.69円です。
最安では日帰りできないのが弾丸系を好む修行僧には向いていない路線ですが、先ほども述べた通り女満別周辺は観光資源が豊富な場所です。
旅行併用系の修行僧にはもってこいのルートになり得ます。
大阪(神戸)-東京(羽田)-富山 [UKB-HND-TOY]
上図を見て判る通り、ほぼV字の飛行経路でVの挟み角も結構鋭角でして、通常では選択する事のない経路にも見えます。
SFC修行でなければ電車利用を真っ先に考えてしまう神戸-富山間ですが、修行でなければこんなルートは使わないと思いきや、通常の移動でも実は案外便利な移動手段と言えるのです。
レグ | 便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | PP | ||
1 | 412 | 772 | 大阪(神戸) | 07:10 | 東京(羽田) | 08:20 | 620 |
2 | 1645 | 73P | 東京(羽田) | 09:25 | 富山 | 10:25 | 464 |
合計 | 1,084 |
朝7時から開始、まだ午前中早いうちに富山に到着。乗継時間もゆとりがあります。
ちなみに電車では約4時間かかるので、この乗継がSFC修行でなくても有用なことがわかります。
運賃は4月26日調査
運賃は10,680円、PP単価は9.85円で9点台と関西圏発着で考えるとまあボチボチです。
運賃面でも電車利用と比較すると、電車の場合9,000円ちょっとですので、1,000円ほど飛行機の方が高いことになります。1,000円で30分短縮、皆さんはどう考えるでしょうか。
ですがこの路線、最大の問題というか難点があります。それは。。。
神戸に帰って来れない。
なんと残念なことに復路便にVALUE TRANSIT28の設定がありません。
ですが同じく大阪圏である伊丹行きや関西行きには設定が各3便づつあります。
神戸への便はありませんが伊丹・関西行きの便を利用して、その後は陸路移動をすることで解決できます。
もしくは片道利用で帰りは電車利用という手もあるかもしれません。
いずれにしても日帰りでの修行実施は何か策を打たないといけない事になります。
上記の女満別と同様に観光地としての魅力も高い富山ですから一泊ないしはそれ以上、観光を楽しむのが良いかもしれません。
しかし片道しか設定のないというのはどういう事でしょうか?
利用者目線、特にSFC修行僧目線で考えると不便でなりません。
総括
今回は、大阪圏に有る代表的な3空港からそれぞれ1本ずつ面白そうで使えるルートを紹介しました。
やはり沖縄方面に利があるのは全国的に同様ですが、ANAとソラシドを乗り比べたり、直行便が無いけれど観光資源豊かな土地へ訪問したりと、なかなかバリエーションに富んだルートが選択できそうです。
出発空港も3空港から選ぶことができ、魅力的な行先も多い大阪圏出発のVALUE TRANSIT修行。
PP単価最優先での修行だけでなく旅行兼用で楽しい修行フライトができるエリアと言えるでしょう。
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