当ブログではこれまで札幌(新千歳)・東京(羽田)・名古屋(中部)・大阪(伊丹/関西/神戸)・福岡・沖縄(那覇)を主要空港発着として紹介してきました。
しかし、日本地図を眺めると東北地方が空白に過ぎると思い、今回敢えて東北地方最大都市である仙台発着を取り上げる事にしました。
杜の都仙台発着でかつバリュートランジット28を利用したオススメルートを3本紹介したいと思います。
仙台-福岡-沖縄(那覇) 往復
一つ目はバリュートランジット28を利用し仙台-福岡-沖縄(那覇)を単純に往復したルートになります。
以下は9月2日(水)搭乗での予約画面です。
本記事の予約・運賃等は以下全て2020年7月15日時点の情報です。
いきなり第1レグから、仙台ではなかなか存在感の大きいアイベックスエアラインズに搭乗します。
IBEXの機材はCRJ-700(CR7)のみですので、当たり外れなく安心です。
まず朝10:10仙台発のANA3110便のCR7で福岡へ向かいます。
意外と飛行時間が長く、2時間を超えるフライトを小さめの機体で過ごすのは思ったより大変かもしれませんが、気力・体力も充分な朝一番のフライトですから問題なくいけるでしょう。
福岡到着は12:15ですが、ここはあまり休む間も無く12:55福岡発の沖縄(那覇)行きANA1207便に潜り込みます。
以降のフライトスケジュールを考えるとここで昼食を摂りたいのですが時間も限られるため軽くサンドイッチ位は頬張りたい感じです。
2-2配列のCR7からは結構大きく感じられるB737-800(738)の3-3配列の座席に陣取り、沖縄(那覇)到着は14:45です。
ここまででVT28の1セット目が終了です。
復路にあたる第3レグ目と第4レグのVT28の通しで行きます。
沖縄(那覇)到着から復路スタートまでは55分ですから、昼食を食べ損なったりサンドイッチじゃ物足りないなんて場合はここが重要な場所と言えます。
しかし、次の到着地である福岡では1時間40分の夕食時間が待っていますので、ここでガッツリというのも悩ましいところです。
沖縄(那覇)から福岡に向かうANA1212便は第2レグと同じく738です。
福岡に17:30に到着し、ここで待望の食事になるかもしれません。
1時間40分ゆっくりしたのち、IBEX運行の仙台行きANA3121便で帰路に着きます。
ラストのフライトは朝一番のフライトと同じCR7です。
ここまでのフライトで溜まった疲労に小型機ですが、第1レグより15分も短いフライト時間ですので大丈夫でしょう。
仙台空港には21:00に到着し日帰り旅程が完了です。
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | 運賃 | |||
1 | 3110 | CR7 | 仙台 | 10:10 | 福岡 | 12:15 | 1,197 | 665 | 622 | VT | ¥18,970 |
2 | 1207 | 738 | 福岡 | 12:55 | 沖縄(那覇) | 14:45 | 1,005 | 537 | 502 | ||
3 | 1212 | 738 | 沖縄(那覇) | 15:40 | 福岡 | 17:30 | 1,005 | 537 | 502 | VT | ¥18,970 |
4 | 3121 | CR7 | 福岡 | 19:10 | 仙台 | 21:00 | 1,197 | 665 | 622 | ||
合計 | 4,404 | 2,404 | 2,248 | ¥37,940 | |||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 37,940円
獲得PP 4,404
PP単価 8.61円
日帰りの旅程で4レグしか搭乗していないので獲得PP数は4,404ポイントと地味な印象で、PP単価も8円台半ばの8.61円と、これではなかなか旨味を感じられません。
一泊二日で獲得PPを倍増
日帰り旅程はPP単価の面でも獲得PP数の面でも甚だ地味な印象を禁じ得ませんでした。
そこで、一泊二日で構成し獲得PP数の増大と、可能ならPP単価の改善を狙ってみます。
異常なまでの複雑な行程ですが、順を追うと仙台-福岡-沖縄(那覇)-名古屋(中部)-札幌(新千歳)-東京(羽田)-沖縄(那覇)-福岡-仙台となります。
考え方としては日帰り旅程の仙台-(福岡)-沖縄(那覇)の往復を2日に分け、開いた部分に名古屋(中部)経由の札幌(新千歳)行きと、札幌(新千歳)から東京(羽田)経由で沖縄(那覇)に戻る2セットのバリュートランジット28を差し込みます。
9月2日〜3日搭乗の予約画面です。
本記事の予約・運賃等は以下全て2020年7月15日時点の情報です。
第1レグと第2レグは日帰り旅程と同様、アイベックス運行のANA3110便CR7で福岡に向かいANA1207便738で沖縄(那覇)へと進みます。
沖縄(那覇)到着14:45で第3レグの名古屋(中部)行き搭乗までは1時間15分あります。
時刻的には若干遅めの感もありますが空港内であれば余裕で昼食を摂れる時間があります。
第3レグは沖縄(那覇)を16:00に出発するANA2470便はソラシド運行のB737-800(73L)です。
福岡-沖縄(那覇)と同一のモデルですが運行会社の違いを楽しめます。
JALと双璧を為す大手のANAと、ANAグループではあるもののカジュアルさが印象深いソラシドエアではサービス・機内の雰囲気など結構な違いがあります。
初日最終フライトの第4レグは、中部空港で1時間10分の乗継時間を経て19:25札幌(新千歳)行きANA717便です。
ここでもANA運行の738です。
乗り比べの復習といった様相を感じながら新千歳空港には21:05に到着です。
ここで初日終了ですが、札幌中心部までは電車で40~50分とアクセスも良いですが宿泊代もそこそこ高額です。
宿泊代も比較的リーズナブルな千歳市内のホテルでサッと休息としたいところです。
千歳市内のホテルは空港アクセスに無料送迎している所も多く便利で安心です。
一夜明けて第5レグは09:00札幌(新千歳)発のANA4714便で東京(羽田)へ向かいます。
機材はエアドゥ運行のB767-300(763)です。
B737-800ではなくワイドボディ機ですがここでも運行会社の違いを楽しみながら10:35に東京(羽田)に到着します。
第6レグは50分の乗継時間の後、ANA471便で沖縄(那覇)に向かいます。
機材は大型のワイドボディ機B777-200(772)で、14:15に那覇空港に到着します。
第7・第8レグは、日帰り旅程の第3・第4レグと日付は違ど構成は全く同じです。
仙台に21:00に到着し全8レグが完了となります。
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | 運賃 | |||
1 | 3110 | CR7 | 仙台 | 10:10 | 福岡 | 12:15 | 1,197 | 665 | 622 | VT | ¥18,970 |
2 | 1207 | 738 | 福岡 | 12:55 | 沖縄(那覇) | 14:45 | 1,005 | 537 | 502 | ||
3 | 2470 | 73L | 沖縄(那覇) | 16:00 | 名古屋(中部) | 18:15 | 1,413 | 809 | 757 | VT | ¥16,970 |
4 | 717 | 738 | 名古屋(中部) | 19:25 | 札幌(新千歳) | 21:05 | 1,121 | 614 | 575 | ||
札幌泊 | |||||||||||
5 | 4714 | 763 | 札幌(新千歳) | 9:00 | 東京(羽田) | 10:35 | 965 | 510 | 477 | VT | ¥24,270 |
6 | 471 | 772 | 東京(羽田) | 11:25 | 沖縄(那覇) | 14:15 | 1,676 | 984 | 922 | ||
7 | 1212 | 738 | 沖縄(那覇) | 15:40 | 福岡 | 17:30 | 1,005 | 537 | 502 | VT | ¥18,970 |
8 | 3121 | CR7 | 福岡 | 19:10 | 仙台 | 21:00 | 1,197 | 665 | 622 | ||
合計 | 9,579 | 5,321 | 4,979 | ¥79,180 | |||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 79,180円
獲得PP 9,579
PP単価 8.27円
日帰り旅程と比較すると2倍を超えるポイント獲得を達成できます。
PP単価も8円台を下回ることはできませんが8.27円まで改善できました。
複数の運行会社を体験できる事もプラス材料と言えるかもしれません。
PP単価を改善させる
獲得PP数・複数の運行会社のフライト・機材面のバリエーションと魅力豊富な一泊二日旅程ですが、修行ですから最も重要なPP単価が8円台では心許なくなんとも歯痒いです。
ストイックな修行僧なら当然のごとく選択肢から外れるプランであり、当ブログとしてももうひと足掻きしたいところです。
折衷案になるかどうか、一泊二日の旅程でさらにPP単価を改善する旅程を考察します。
仙台から反時計回りに渦を巻く感じのルートで松山へ向かい同一ルートを順に逆行し往復とします。
仙台-福岡-沖縄(那覇)-大阪(伊丹)-松山の往復です。
PP単価が期待できる9月29日〜30日搭乗で旅程を組みました。
本記事の予約・運賃等は以下全て2020年7月15日時点の情報です。
ここでも日帰り旅程と同じ組み立てで第1・第2レグをANA3110便アイベックス運行のCR7とANA1207便の738にて沖縄(那覇)へとフライトします。
那覇空港に14:45に到着し、次のフライトまでは2時間15分の余裕があります。
福岡では敢えて空腹を我慢し、ここで遅めの昼食になりそうです。
ゆっくりしたところで17:00大阪(伊丹)行きのANA770便の772に搭乗です。
ここまでの小型機から一転、ゆとりある空間でストレスも少ないフライトです。
大阪(伊丹)到着は18:55です。
伊丹空港では1時間25分の乗継時間をもって初日最終フライトであるANA1649便にて松山に向かいます。那覇からの一連のフライトはV字飛行の様相でバリュートランジット28の面白い部分の一つと言えます。
機材のB737-700(73P)はB737-800と比較してやや短く、50席ほど少ない機体です。
ここで初日終了ですから、由緒ある温泉旅館に泊まるも吉・安宿で済ますのも吉となります。
各自の好みに応じて選択の幅の広い松山です。
二日目朝の通算5レグ目は09:00発のANA1636便で大阪(伊丹)へと駒を進めます。
ここでの機材はプロペラ機のボンバルディアDHC8-Q400(Q84)です。
これまでのジェット機三昧だったフライトにプロペラ機搭乗体験という個性を足します。
大阪(伊丹)では1時間10分の乗継時間を経て第6レグは11:00発のANA765便にて沖縄(那覇)に向かいます。
今度は打って変わって大型双通路機の772ですから前レグとのギャップが愉快です。
そんな謎の楽しみを味わい那覇空港に13:10に到着です。
ラストの2本、第7レグと第8レグは日帰り旅程の第3・第4レグと同一構成で接続します。
那覇での接続時間は2時間30分あるので体力的にも空腹的にも安心です。
他のプラン同様、21:00に仙台に到着しこの旅程も完了です。
便名 | 機材 | 出発 | 到着 | PP | 基本区間マイル | 付与マイル※1 | 運賃種別※2 | 運賃 | |||
1 | 3110 | CR7 | 仙台 | 10:10 | 福岡 | 12:15 | 1,197 | 665 | 622 | VT | ¥18,970 |
2 | 1207 | 738 | 福岡 | 12:55 | 沖縄(那覇) | 14:45 | 1,005 | 537 | 502 | ||
3 | 770 | 772 | 沖縄(那覇) | 17:00 | 大阪(伊丹) | 18:55 | 1,308 | 739 | 692 | VT | ¥10,440 |
4 | 1649 | 73P | 大阪(伊丹) | 20:20 | 松山 | 21:15 | 438 | 159 | 148 | ||
松山泊 | |||||||||||
5 | 1636 | Q84 | 松山 | 9:00 | 大阪(伊丹) | 9:50 | 438 | 159 | 148 | VT | ¥10,440 |
6 | 765 | 772 | 大阪(伊丹) | 11:00 | 沖縄(那覇) | 13:10 | 1,308 | 739 | 692 | ||
7 | 1212 | 738 | 沖縄(那覇) | 15:40 | 福岡 | 17:30 | 1,005 | 537 | 502 | VT | ¥18,970 |
8 | 3121 | CR7 | 福岡 | 19:10 | 仙台 | 21:00 | 1,197 | 665 | 622 | ||
合計 | 7,896 | 4,200 | 3,928 | ¥58,820 | |||||||
※1 付与マイル数は、ANAワイドゴールドカード保有・ステータス無しの場合 ※2 運賃種別欄 SV=SUPER VALUE VT=VALUE TRANSIT |
合計運賃 58,820円
獲得PP 7,896
PP単価 7.45円
目論見通りPP単価を7.45円まで改善することができます。
札幌(新千歳)行きの一泊ルートと比較すると獲得PP数では1,700ポイント弱減少しましたが、PP単価の健闘が輝きを見せるルートであります。
まとめ
さて、今まで検討対象から外していた仙台発着のステータス修行ですが、なかなかどうして立派に大都市圏の空港と肩を並べる優れたルートが発見できました。
日帰りでは心許ないPP単価だったにもかかわらず、一泊に拡大すれば10,000ポイント寸前まで一気に獲得PP数を伸ばすことができます。
非常に柔軟なPP単価と獲得PP数の組み合わせは他空港に見劣りする事は全くなく、時期などによってはアドバンテージになり得るポテンシャルを持っています。
そして忘れてならないのは仙台も観光資源の豊富な都市です。
各地からのアクセスを工夫する事で、全国の修行僧にとって使い勝手の良い隠れた拠点になりそうです。



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